毎週土曜の深夜にテレビ朝日系で放送されている『ラストアイドル』。女のコたちが毎回、歌とダンスでバトルし、勝ったほうがポジションや表題曲を手に入れられる…という、前代未聞のアイドルオーディション番組だ。
暫定メンバーが挑戦者と“立ち位置”を懸けて戦った1stシーズン、ユニット同士が表題曲を懸けた2ndシーズンを経て、14日の放送からは3rdシーズンに突入! 1stシーズン同様、歴代最多の暫定メンバー12名が自らの椅子を懸けて挑戦者と激しいバトルを繰り広げていくことに!
そこで、バトルが始まる前に暫定メンバー12名を一挙紹介! 第1回の今回は“立ち位置”1~3番のコたちにオーディションに参加した経緯や意気込みを語ってもらった!
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トップバッターは、暫定で立ち位置1番に選ばれている篠原望(のぞみ)ちゃん!
―篠原さんは今、21歳と…。
篠原 はい。元々、アイドルになりたくて、いろんなオーディションを何度か受けてたんですけど、書類で落ちちゃうことが多くて…半ば諦めてたんです。この春に大学4年になったので、今、就活中なんですけど…。
―え? 就活もしてるんですか!?
篠原 就活中にオーディションに参加したんです(笑)。いろんな企業の説明会に行くと「自分の好きなことを仕事にしてください」とか「自分に合った企業を選んでください」ってことを言われるんですけど、あらためて「自分がやりたいことって?」って考えると、やっぱりアイドルになりたいなと思って。
―就活の“自己分析”を通して「アイドルだ」と。斬新!(笑)
篠原 オーディションは「20歳まで」って年齢制限があることが多いし、「これが最後」って気持ちでした。でも、今回も受かるとは本当に思ってなかったので、まだビックリしてます…(笑)。
―就活のエントリーシートもオーディションも送らないと始まらないですからね(笑)。では、いよいよ挑戦者とのバトルが始まるわけですが、何を武器に戦っていきますか?
篠原 私、中学高校と100人規模の吹奏楽部に所属してきて、その中でリーダーを務めていたこともあるんです! でも、人をまとめることが得意っていうわけではないんですけど…武器は協調性、ですかね?
―協調性って…『ラストアイドル』は指名されたコと挑戦者の一騎打ちですよ!(笑) まぁ、暫定センターとしてみんなを引っ張っていくためには大切なことかも? ちなみに“バトルに勝ったコも負けたコも涙する”というシーンが数多く見受けられますが、人生で一番泣いた出来事とは?
篠原 これも部活の話なんですけど、高校の吹奏楽部がマーチングの強豪で、めちゃくちゃ厳しかったんです。1日中練習して、夜は教室に布団を敷いて寝る…みたいな合宿も多くて、家に帰る時間もほとんどないくらいだったんですけど。
―家にほぼ帰れない高校生活!? 確かにめちゃくちゃ厳しい!
篠原 マーチングなので歩きながら演奏しなきゃいけないんですけど、それが本当に難しくて…。始めた当初は悔しくて泣きまくりました。食事にも手がつかないし、先輩や先生にとても心配されたし…。
―そ、壮絶な思い出ですね…。
篠原 そんな風に、高校時代は周りに心配をかけてばっかりだったけど、『ラストアイドル』ではWセンターのひとりだし、年齢的にもお姉さんだし。私が不安そうにしてると、みんなも不安な気持ちになってしまうと思うので、ちゃんと頑張っていこうと思います!
―すでに責任感が! 頼もしい!
篠原 何千人という女のコが立ちたかった場所に私がいるわけなので「あのコだから受かったんだ」「あのコでよかった」って思ってもらえる存在になりたいです!
●篠原望(しのはら・のぞみ) 1996年9月20日生まれ(21歳)千葉県出身、身長161cm。番組内のキャッチフレーズは「千葉のサックス娘」。最終オーディションでは、西野七瀬(乃木坂46)『光合成希望』を歌唱した。
ふたりめは、立ち位置2番の水野舞菜ちゃん
ふたりめは、立ち位置2番の水野舞菜(まな)ちゃん!
―水野さんは、どうしてこのオーディションに?
水野 元々、高1の頃からいろんなグループのオーディションを受けていたんです。『ラストアイドル』の1stシーズンはTVで観てたんですけど、カワイいコばっかりでパフォーマンスもすごくて…。本当に大好きになって「入った後にバトルがある」ってことを考えずに書類を出して。まさかこういうことになるとは(笑)。
―「暫定メンバーに選ばれたら戦わなきゃいけない」とは考えず、ピュアな気持ちだけで応募したんですね(笑)。
水野 今、正直怖いです。
―そのバトルもいよいよ始まります(笑)。どう戦っていきましょう?
水野 私、ダンスが本当にヘタクソで、みんなの足を引っ張っているんです。でも「自分みたいなキャラはなかなかいないぞ」って思うので、キャラクターで戦っていきたいと思います!
―急に自信満々! 一体、どんなキャラクターなんですか?
水野 うるさいお調子者なんです。特技はモノマネで、小学校の頃から体育館のステージで披露してました(笑)。
―ほう。ちなみに、得意なモノマネは?
水野 得意なのは『ちびまる子ちゃん』の藤木と、ヤギです。さっきもメンバーに見せて笑わせてたんですよ!
―藤木って“卑怯者キャラ”で、親友の永沢くんにいつも「君は卑怯だね」と言われている、あの藤木? せっかくなのでそのモノマネ、見せてもらってもいいですか?
水野 えっ、今ですか? 仕方ないですね。では…「長沢くぅん、僕、卑怯じゃないよ…(めちゃめちゃ似てる)」どうですか?
―いや、想像以上に上手かった!(笑) では、ヤギもお願いします!
水野 声大きくなっちゃうんですけどいいですか? 「メェェェー!!!(超大声)」
―こっちも上手いけど、大声すぎる! 周りのスタッフがみんなこっちを見ましたよ!(笑) でも、これならムードメーカーとして活躍できそうですね。モノマネが対決に活かせるかどうかはわかりませんが…(笑)。ところで、『ラストアイドル』には「涙」がつきものですが、今までで一番泣いた出来事ってなんですか?
水野 一番ではないんですけど、お母さんと喧嘩するたびに号泣します。例えば朝、お母さんに「うるさい!」とか、ひどいことを言ってしまった時に、学校で「なんであんなこと言っちゃったんだろう」「私のためを思って言ってくれたのに、ひどいこと言っちゃった…」って後悔して泣きます。
―学校でお母さんを想って泣く…めちゃめちゃいいコじゃないですか!(笑) ちなみに、その喧嘩の理由って?
水野 「私が片付けしない」とか、そういうちっちゃいことなんですけど…。
―喧嘩の理由もカワイい!(笑) 最後に意気込みを聞かせてください!
水野 正直、できれば戦いたくないんですけど…ここまで来たからには最後まで残りたいです! 頑張ります!
●水野舞菜(みずの・まな) 2000年11月8日生まれ(17歳)神奈川県出身、身長157cm。番組内のキャッチフレーズは「神奈川の天然美少女」。最終オーディションでは、倖田來未『空』を歌唱した。
3人目は、立ち位置3番の高橋美海ちゃん
3人目は、立ち位置3番の高橋美海(みみ)ちゃん!
―高橋さんもアイドル未経験者とお聞きしましたが…。
高橋 アイドル経験どころか、オーディションを受けたのも今回が初めてだったんです。それどころか、歌やダンスも全くやったことがなくて。運動も中学の頃に陸上部に入っていたくらいで…。
―見事にまっさらな状態からのスタート!と。そんな生活から、どうしてラストアイドルオーディションを受けたんですか?
高橋 去年の1stシーズンをリアルタイムで観てたんです。そんな中、渋谷とか街を歩いてる時に、先輩たちが歌う『バンドワゴン』が流れてきて…今まで感じたことのない勇気が出てきたというか。
―勇気…ですか?
高橋 言い方はアレですけど、『ラストアイドル』みたいな過酷な戦いをして、その戦いに勝った人たちが、やっと笑顔になって歌える曲じゃないですか。ドラマがあって、だからこそすごく胸に刺さったんです。「自分もこんな歌が歌える人になりたい!」と思って挑戦しました。
―1stシーズンにも「歌やダンスは初めて」という方々は多かったですからね。いよいよ3rdシーズンもバトルがスタートしますが…ズバリ、自分の武器を教えてください!
高橋 私はもう、根性、根性…根性です! …3回も言っちゃった(笑)。
―図らずも『ド根性ガエル』みたいなフレーズに!(笑)
高橋 でも本当に、今の私には気持ちの面でしか周りに勝てるものがないので。数日前から私たちの曲『愛しか武器がない』の振り入れが始まったんですけど、本当に朝起きてから夜眠るまで…いや、夢の中でもそのことしか考えてないくらいです!(笑)
―まさに“今のすべて”を懸けてるといったところでしょうか! ちなみに、皆さんにお聞きしてるんですが、今までで一番泣いた出来事とは?
高橋 「この話の流れだから」というわけではないんですけど、全員揃って振り入れをした昨日が人生で一番泣きました。まだまだ振付を覚えられてないというか、頭ではわかっていても身体が追いつかなかったり、みんなのダンスのバランスを乱してしまったりで…。時間がないから焦ってパニックになってる部分もあると思うんですけど、悔しくって涙が止まらなくなって…(少し涙を浮かべながら)。
―本当に、必死の想いが伝わってきます…!
高橋 正直、暫定メンバーまで来られたことだけでも本当に嬉しいんですけど、でも“ここからが本当の戦い”ということもわかって応募してきたので。戦ったほうが強くなれると思うし、自分の最大限を出して、最後まで勝ち抜けるように頑張りたいと思います!
●高橋美海(たかはし・みみ) 1999年7月17日生まれ(18歳)神奈川県出身、身長164.5cm。番組内のキャッチフレーズは「メンバー1のおしゃれ番長」。最終オーディションでは、コレサワ『あたしを彼女にしたいなら』を歌唱した。
●この続き、第2回は“立ち位置”4~6番の暫定メンバーを配信!
(取材・文/アオキユウ、内田静穂[short cut] 撮影/武田敏将)