『ドクターX~外科医、大門未知子』第4シリーズで女優デビューし注目され、先頃は大河ドラマ『西郷どん』で旅籠の女給タマ役を演じ、話題を呼んだ田中道子が『週刊プレイボーイ』18号のグラビアに登場。
今回は「和」をテーマに昔ながらの日本家屋を舞台に艶のある衣装を着て、障子や板間の部屋などで撮影。ハーフと見間違えそうな整った顔立ちとスラリとした9頭身の見事なスタイルを大胆に披露している。
そんなグラビアの撮影秘話から『西郷どん』の出演エピソードなどを聞いた!
―今回は随分と「和」を感じさせるグラビアですね。
田中 私、洋館とかホテルの一室ではよく撮影しますけど、こうした昔ながらの日本家屋は初めてで新鮮でした。畳の上に座ったり、障子から差し込む光を浴びたり…日本人の血が騒ぎましたね。
―中でも印象的なカットは?
田中 お風呂場で寝そべってるカットです。昔の日本のお風呂なんで、床に石が敷き詰められてるんです。だから身体中、とにかく冷たくて(笑)。だけど、その石がいい具合に体を照らしてくれて、とてもキレイな1枚になりました。
―それにしても、さすが元ミスワールド日本代表。見事な9頭身ボディで、特に脚、長すぎ! ジーパンの裾は切ったことないでしょ?
田中 あははは。ないです。でも実は少しつま先だちしてるんです(笑)。長く見えるのはそのおかげもありますよ。ふふふ。
―『西郷どん』の出演も話題でしたけど、最初、オファーがきた時、ご自身でもびっくりしたとか。
田中 そう、事務所あげてのドッキリじゃないかって(笑)。まだ女優デビューして2年足らずですし、まさか大河ドラマに出れるとは思ってなかったです。それに見た目もハーフに間違われるし(笑)、背も高いでしょ(172cm)。だから時代劇は無理かなってずっと思っていたんです。
―昔の日本人はみんな背が低かったと言いますからね。
田中 でも実際に出演させていただいたら、違和感もなく自然に打ち解けられました。
―お母さんが鹿児島のご出身なんですよね。ご家族は相当喜ばれたんでは…。
田中 家族や親戚中、大騒ぎでした。特に母方の祖母は泣いて喜んでくれました。ずっと体調が悪かったんですけど、元気を出して見なきゃって言ってくれて。
―演じたタマは旅籠の女給ですが、役作りには苦労しました?
田中 旅籠の女給って、街道を往来する旅人や諸藩の藩士をもてなすのが仕事なんですけど、それって今でいうクラブのホステスのようなもので。全員に愛想を振りまきながらもお金がないとわかったら相手にしないという点では、以前、出演した『ドクターX~外科医、大門未知子』の時の愛人役にも通じていたので(笑)案外やりやすかったです。
競馬とかお酒とかも好き
―時代劇ってことで、大変だったのでは?
田中 言葉遣いや所作などが細かかったので、そのあたりはすごく大変でした。あとセットがすごく細かい上に壮大で。主演の鈴木亮平さんが「こういう豪華な作りのセットで演技が小さいと飲み込まれるよね」と仰ってたんですけど、自分もなるべく大きな演技を心がけました。セットで演技を変えるなんて考えたこともなかったので、すごく勉強になりました。
―結構、共演の皆さんと打ち合わせしたんですか?
田中 鈴木さん、高梨臨さん、北村有起哉さんらと一緒にいることが多かったんですけど、休憩時間などでよくお話しましたね。同世代の方たちと共演して、お芝居について意見を交わすなんて初めてで。その分、思い切った演技ができました。
―田中さんが出番を終えた後、SNSでは「タマに会えなくなって寂しい」なんて声も多かったです。クランクアップの時は泣いたりしませんでした?
田中 それはなかったです(笑)。ちょっとだけほろっとはきたけど。そういえばクランクアップの後、控え室に戻ったら、急に高熱が出ちゃって。帰宅したら39度にもなってたんです。
アットホームな雰囲気ではあったけど、一切失敗なんてできないし、自分に相当プレッシャーをかけてみたいで(苦笑)。私の撮影自体は1週間だけで、あっという間に終わってしまったんですけど、これまでになく濃密な時間でしたね。
―次回作以降にも期待がかかりますね。ところで最近プライベートで何かハマってることなんてあります?
田中 最近、バイクの免許を取ったんですよ。1回のミスもなく一発で合格しました。
―バイク、乗りたかったんですか?
田中 私、デザイン系の学校に通ってたんですけど、バイクのデザインをしている先生に教わってたことがあって。バイクを解体して、組み立て直す授業も受けました。その頃から乗りたかったんですよね。今はバイクに乗って、温泉にでも行ってみたいなって。そのうちハーレーにも乗りたいですね。
―ハーレー! それは似合う! でもそういう趣味って男っぽいですよね。ちょっと意外というか。
田中 時々言われます。私、競馬とかお酒とかも好きですし。
―競馬に、お酒!
田中 競馬は馬が好きで。気に入ってる馬が出るレースがあると京都まで日帰りで観に行くこともあります。もちろん馬券を買って「当たった! 外れた!」って騒ぐのも楽しくて好きです(笑)。
―へー! お酒は何を飲むんですか?
田中 特に日本酒が好きです。ウチは家族全員強いんで、私も結構飲みます。でも飲みすぎて失敗するなんてことはないですけど。
立ち飲み屋さんでひとりで熱燗を…
―ひとりで飲みに行くこともあります?
田中 行きます(笑)。立ち飲み屋さんで焼き鳥やおでんを食べながら、ひとりで熱燗を飲むなんてこともありますね。
―ふらっと飲みに行って、こんな美女がひとりでいたらみんな驚きますよ! それに立ち飲み屋ってよりは、おしゃれなバルとかカフェのイメージですし。
田中 そういうところも行きますよ。でもおじさんが呑んでいるような居酒屋さんのほうがリラックスできるし好きですね。
―なんだか親近感が湧いて来ました(笑)。以前からそういうキャラだったんですか?
田中 そうですね。やはりモデルから女優になったことで開放的になりました。モデル時代は競馬の話もお酒の話も一切できませんでしたから。今はむしろ自分をどんどん出して、そこからいろんな人とコミュニケーションをとって、お芝居にも役立てたいと思っています。
―いろんな引き出しがまだまだありそうです。では今後、女優としてやってみたい役なんてあります?
田中 アクション系の作品に出たいです。女性刑事役で銃を撃ったり、バイクに乗ったり(笑)、時代劇に出て、くノ一役で殺陣をやったりとか。あとマンガやゲームも大好きなんで、SFやサバイバルものにも出たいですし。『西郷どん』に出演させていただいたこともあって、今はお仕事が楽しくて。これからも新しい自分をお見せしていきたいですね。
(取材・文/大野智己、撮影/笠井爾示)
■田中道子(TANAKA MICHIKO) 1989年8月24日生まれ 静岡県出身 身長172㎝ B80 W58 H83 血液型=O型 ○ミス・ワールド2013日本代表。16年、ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~4』(テレビ朝日)で女優デビュー後、『貴族探偵』(フジテレビ)、大河ドラマ『西郷どん』(NHK、毎週日曜20:00~)に出演。公式Instagram【@michikotanaka_official】公式ブログ【https://ameblo.jp/michiko-tanaka-blog】
週プレ18号では、田中道子のグラビアを掲載! http://www.grajapa.shueisha.co.jp/item/detail/weeklyplayboy/927ab093b0fdbdc2db6002f1e2bffa97