美しき人妻たちの不倫オムニバス『金魚妻』に収録の「弁当妻」のエピソードより(C)黒澤R/集英社 

近年、不倫報道は“ゴシップの華”として、ますます存在感を増しているが、このテーマは実は漫画界でも盛り上がりを見せている。

それこそ、「夫婦公認不倫」を描いたモノから、不倫とクライムサスペンスやSF要素が融合したモノまで、とにかくバラエティ豊かなのだ!

そんな不倫漫画の世界でも今、最も売れている『金魚妻』とは?

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現在、累計販売部数106万部(電子版含む)。いま最も売れている『金魚妻』は不倫漫画だ。同作の担当編集O氏はこう話す。

「単行本の読者の8割は女性で、特に電子書籍での売り上げが抜群です。作者も女性で、いわく『人妻の友達が多いから、不倫ネタで困ることはありません』とのこと。それが、女性が共感するリアリティのある物語になっている要因かと。

実際に自分がしたいとは思わないけれども、不倫のドキドキをフィクションで味わいたい。そんな女性が夜、寝る前にこっそりと読んでいるのではないでしょうか」

では、現役の不倫妻はこの作品をどう読んでいるのか? 同作のファンだというEさん(30歳、既婚、医療事務)に聞いてみた! そもそも不倫している理由は?

「セックスレス。もともと夫から強くアプローチされて結婚したんだけど、最初はお姫さま扱いだったのに、だんだん怒ったりするようになってきて、『もういいや』って思っちゃって。

不倫相手は近所のバーで出会った年下の男のコ。ひとりで飲んでいたら声をかけてきて、最初は断ったんですけど、押しに弱いんで一緒に飲んで、そのまま不倫関係になっちゃいました」

『金魚妻』はどこがいい?

「まず、絵がキレイなので読みやすいですね。Hシーンもキレイ。男性向け漫画のHシーンって、気持ち悪いのが多いんですが、こういうタッチで描いてくれたら、不倫が汚らわしいって思わなくて済む(笑)」

ストーリーは?

「オムニバス形式で、いろんな不倫妻が出てくるけど、女性のことを一方的に悪く描かず、旦那さんや環境にも原因があるような描き方になっているのがいいですね。『この人の気持ちわかる!』って何回も思いました。特に表題作の『金魚妻』は、金魚の生態を女性に当てはめるとか、風情ある比喩表現をしていて、共感しやすかった」

ちなみに、Eさんは漫画の中だと“何妻”に近い?

「2巻の『園芸妻』かな。旦那がクズ男で、心配してくれた義理の弟と関係を持ってしまう話なのですが、実は私も旦那さんのお兄さんと酔ってキスしちゃったことがあって…」

うむ、エロい!

★『週刊プレイボーイ』25号(6月4日発売)では、漫画評論家の紙屋高雪氏が「スゴい不倫漫画」4作を紹介するほか、巷の人妻たちが激ハマリな不倫漫画の世界を探索!

●『金魚妻』 黒澤R(既刊3巻)集英社/各648円【税込】美しき人妻たちの不倫オムニバス。「金魚妻」:金魚が欲しい妻と金魚を飼育する男の情事。「出前妻」:蕎麦屋の手伝いをしている妻と出前先の男の誰にも言えない関係。「弁当妻」:上司から突然の申し出、「うちの妻とヤリたくないか?」。その妻は、夫以外に男を知らない女だった