庶民的なグルメにこだわり、豪快な飲食シーンで、ファンの胃袋を刺激し続けた。『男麺 おとこメ~ン』より

5月24日。『食キング』『極道めし』などで知られるマンガ家の土山しげる先生が逝去された。

庶民的なグルメにこだわり、豪快な飲食シーンで、ファンの胃袋を刺激し続けた土山先生。そんなレジェンドの大食い伝説とは? 『男麺 おとこメ~ン』(集英社)の担当編集者が語る。

「先生はテーマにする料理をすべて取材する方でした。一度、名古屋へ行ったときは1日で麺類を7食、さらにシメでスイーツを食べていました」

食べ方はマンガの登場人物のように豪快だった?

「そのままです(笑)。うまいものをワイワイやりながら、いっぱい食べる。あと作風と同じで料理のウンチクには興味がないようでした」

取材で大絶賛した料理は?

「作中の主人公が『ウ~ン』という表情をするのは、取材した料理が先生的にイマイチだったとき。一方、主人公が豪快に頬張っている料理は、先生もお気に入りでしたね」

土山先生の作品にはグルメサイト以上に、激ウマ飯のヒントが満載! 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

●土山しげる1950年2月20生まれ、石川県金沢市出身。1973年に『月刊少年チャンピオン』でデビューし、90年代からは庶民派の料理をテーマにした数多くのグルメマンガを手がけた

(撮影/下城英悟 撮影協力/餃子の店 三幸園)