昨年、新宿・歌舞伎町にオープンし、今週ついに1周年を迎えた『週プレ酒場』。その中にある完全予約制の『週プレ酒BAR』では日々、豪華女性タレントたちが"日替わりママ"を務めている。
そんな彼女たちと一緒に飲んだり話したりできる、夢のような『酒BAR』の雰囲気をお伝えするこのシリーズ。第36回は、「漫画、アニメ、ゲームは人生」と語る喜屋武(きゃん)ちあきさんが登場!
今回も、酒は一滴も飲めない草食系ライター・Aがバーに向かった...。
* * *
―初の日替わりママ、お疲れ様でした!
喜屋武 ありがとうございます。ちょうど1年前に週プレ酒場がオープンした頃から知ってたんですけど、お声がけいただくタイミングがなかったので、ちょっと寂しさを感じておりました(笑)。今回、自分としては"満を持して"という感じで。来ることができて嬉しかったです。
―ありがとうございます! ママをやってみて、いかがでした?
喜屋武 たぶん、この1年でココに立ったどんなママよりも楽しんだと思います(笑)。「はじめまして」な方ももちろん来てくださってたんですけど、普段のイベントから来てくださる方々もたくさんいて。私もそんな方々と...「普通にお酒を飲もう」と思って来ていたので(笑)。
―「ママとして」という気持ちではなく「楽しもう」と。
喜屋武 もちろん、ママっぽいお仕事もしっかりしましたよ(笑)。お客さんのお酒がなくなりそうだなと思ったら「次は何にします?」って聞いたり、お皿を運んだり...みたいな。私、普段の飲み会でも、端に座ったら自分が全員におしぼりを配ったり、席の注文をまとめたりするようにしてるんです。だから、前から「バーとかで働くのが向いてるんじゃないか」って思っていた部分もあったので、そのスキルを活かせてよかったです。
―なんてステキな女性なんですか...! やっぱり普段もよく飲むんですか?
喜屋武 飲みます飲みます。お酒飲むのはすごく好きなので。ただ、飲んじゃうと、その日はもう何もできなくなるじゃないですか。だから最近は飲む日を週2、3まで減らしてるんですけど。今日は1杯目だけビールをいただいて、あとはウイスキー、ちょっと日本酒、ウイスキー、焼酎、日本酒...みたいな感じでした(笑)。
―めちゃめちゃちゃんぽんですね(笑)。でも、それだけ飲んでも全く酔っていないって、かなり強そうですね?
喜屋武 いやいや、結構酔ってますよ。今、だいぶ頭の中も"ハッピー"な感じに...(笑)。マネージャーさんたちともよく仕事終わりに飲んでるんですけど、いつもただただ飲んで、ただただ楽しくなってます。お仕事の方が相手だとないんですけど、友達と飲む時はよくお店で寝てますし...(笑)。
―これだけしっかりお話しできてるのに、その光景は想像できないですね(笑)。ちなみに、毎回お聞きしているんですけど、今までにやってしまった「一番大きなお酒の失敗談」を聞かせてください!
喜屋武 私、お酒の失敗は一度しかしてないんですよ。昔、親友の家に居候していた頃、親友が外出しているところに酔っ払って帰ったんですけど、家のカギと財布とそれらを入れていたカバンが見当たらず...。どこかに置いてきて、そのままなくしちゃったみたいで。
―うわぁ、財布と家のカギ...。酔っぱらいにはありがちだけど、めちゃめちゃ面倒なことが増えるミスですね(笑)。でも、その状態だと家にも入れないじゃないですか。
喜屋武 そうなんですよ。「とりあえず親友に電話して、戻ってきてもらおう」と思ったんですけど、その親友はお酒を全く飲まない人だから「酔っ払ってカギをなくした」なんてめっちゃ言いづらいじゃないですか(笑)。飲んでたことは内緒にしつつ、正直に「ちょっと見当たらなくて...」って電話して、開けてもらって...。
―内緒にしてたら正直ではないですよ! っていうか、財布やカギをなくすまで酔ってたら、飲んでたのもたぶんバレてます!(笑)
喜屋武 怒られましたけど「飲んでただろ!」とは咎(とが)められなかったので...(笑)。でも、さっきも少し話しましたけど、そこですごく反省したことで、それっきり失敗してないんですよ。人間は一度やってみないと次に活かせない生き物なので、ポジティブに考えるとよかったかなって思います。
―ポジティブすぎます!(笑) ...ところで、出演していただいたママには毎回「酒の場での男の振る舞い方」についてもお聞きしています。「酒好きな男」と「飲めない男」なら、ズバリどちらがお好きですか?
喜屋武 それぞれ良さがありますし、どっちの男性もOKですよ。
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―おぉ、その"良さ"とは...?
喜屋武 お酒が飲める人はやっぱりお酒が一緒に飲めるから楽しいですし、お酒についての話もできると思うんです。この前も、あるバーでバーテンダーさんと「ラムは作家のヘミングウェイが愛してたお酒」「じゃあ、ヘミングウェイが好きだったカクテルを作りましょう」みたいな感じで盛り上がったんです。
お酒が持つ歴史とか「どんな人がそのお酒に触れてきたのか」とか、そういうちょっと文化的なお話って...たぶん、お酒を飲む人しかできないかなって思っていて。そういう意味で「酒好きな男性」もいいなって思います。
―「お酒の深い話ができるから」って、まさに喜屋武さんらしい理由な気がします(笑)。では、「飲めない男」の良さは?
喜屋武 まず極端な話ですけど、「飲めない」ってことがわかっている人ならお酒にも絶対に飲まれないから、そういう意味でステキだなって思います。
あと...私、ずっと思ってるんですけど、"お酒を飲まないと楽しくない人"って、お酒がなければ、たぶんふたりとも楽しめないじゃないですか。それって一緒にいる意味あるのかなっていうか...(笑)。単なる"飲み相手"にしかなりえない気がするんですよ。だから飲めなくても盛り上がれたり、お酒に頼らなくても盛り上がれたりする人が一番いいな、と。
―なるほど! 僕も下戸なんですが、我々のようなお酒に弱い人間は「話を弾ませられる人」を目指せばいいわけですね。喜屋武さんは「どんな話題がいい」とかはありますか?
喜屋武 もちろん、共通の趣味があるとすごく嬉しいですよ。私、ガンダムが好きなんですけど、さっきもお客さんとガンダムで盛り上がりましたし(笑)。こういうのって、話題がマイノリティーであればあるほど、趣味が同じ相手を見つけられた時に嬉しいし、話も弾みますよね。そういう方のことはずっと忘れないですし。
―印象に残る男になりうる、と! ちなみに、過去に「自分以外にこんな趣味持ってる人いたんだ!」と思ったことはありましたか?
喜屋武 これも一度だけ。私、ゲームも好きなんですけど、『ファイナルファンタジー』の話でものすご~く盛り上がれたことがあって。作品自体はマイノリティーではないですけど、「Ⅷ(エイト)のあの場面で流れるムービーが...」みたいな、少し細かい話ができる人で。その時のことは今でもよく思い出してますもん(笑)。オタクって、やっぱり共通の趣味があると一気に心を開くもんだなって思います。
―「あっ、この人なら話していいんだ!」って思えるわけですもんね。普段はやっぱりセーブしてるんですか?
喜屋武 めっっっちゃくちゃしてます! だからこそ、その何重にも作ったガードに"ほつれ"が出てきたら、精神的にも物理的にも距離は縮まりますね...(笑)。
―おぉ...! でも、こうしてお話を聞いていると、喜屋武さんにアタックするならとにかく「話が弾むかどうか」が大切な気がしました。
喜屋武 かもしれないです。正直に言うと、あんまり結婚願望はないんですけど...(笑)、やっぱり人付き合いって「お互いに楽しいかどうか」なので。
―結婚願望ゼロ?? そ、そうなんですか...?(肩を落としながら)
喜屋武 「日本の結婚制度は破綻してる」というか、今までの「結婚=幸せ」っていう固定的な考えに捉われちゃいけないなって思っていて。もちろん、結婚して幸せになっている人も多いとは思うんですけど、私はそうじゃないだろうなっていうか...。
―では、喜屋武さんが思う幸せって、一体...?
喜屋武 「今が楽しいこと」ですね。それが積み重なっていけば、「楽しい人生だった」って思えるはずなので!
―なるほど...。ちなみに、今日は楽しんでいただけましたか?
喜屋武 もちろん、100点でした! この距離で1時間もファンの方とお話しできる機会なんて普段ほぼないので、10年来の方でも知らない一面が見えたりして、すごく楽しかったです。週プレさんにはずっといろいろお世話になっているので、読者の方々含めて、また今後とも応援よろしくお願いします。また呼んでいただきたいです!
●喜屋武ちあき(きゃん・ちあき)
1984年3月13日生まれ 埼玉県出身 身長158cm B90 W59 H86 ◯「千秋らく」名義で作詞活動も行なう、幅広いジャンルに造詣が深いアイドル。男装ユニット「風男塾」の元リーダーでもあり、ヨガインストラクターの資格も持つ。最新情報は公式Twitterをチェック!【@kyanchiaki】