3月に発売した明日花キララの写真集は女性人気を得て重版に今、セクシー女優として異例のキャリア展開を見せている明日花キララが、とにかく熱い。2007年デビューのキャリア10年越えという大御所となって、さらに多くの女性ファンたちから支持されているのだ。

彼女自身のファッションやネイルなど、"おしゃれかわいい"写真中心で更新されるInstagramアカウントは、フォロワー数約120万。本人がプロデュースするアパレルブランド『Whip Bunny(ホイップ バニー)』も絶好調で、10代から20代女性のファッションを牽引するSHIBUYA109(東京都渋谷区)では、期間限定のショップが展開中だ。

20代前半の女性ファンは、2年ほど前にTwitter経由で明日花の存在を知った。「カンペキなルックスなのに飾らない性格が大好き」、「ファッションセンスも含めて、すべてが"憧れ"」と絶賛。事実、今年3月に出版された明日花キララ写真集『きらり』のサイン会イベントでは、女性ファンがどっと押し寄せた。写真集を制作したベテラン編集者A氏はこう語る。

「告知から2日間で、あっという間に約500人から予約がありました。通常のセクシー女優のサイン会は100人集まるだけでも満員御礼。500人は異例中の異例です。しかも集まった人数の半分が女性でした」。

サイン会当日は、20代前半から後半のギャル系女性たちと、往年のAVファンである地味な中年男性たちが入り混じる不思議な会場風景に。中には40代の母と20代前半の娘で「親子でファン」という女性たちや、本人に会えた嬉しさのあまりに涙ぐむ女性もいたという。

実は写真集制作にはこんな裏話も...。当初のコンセプトは男性向けにクールなセクシー。しかし途中で、彼女自身が「もっとかわいいイメージでも撮りたい」と提案。別日にあらためて明日花主導で『ゆめかわ(夢っぽい世界観でかわいい)系』の衣装をそろえ、本人が写真を再構成したという。

結果、表紙から前半はまるで女性向けファッションスタイル誌のような作りに。蓋を開けてみれば、出版社の想像以上に女性ファンがサイン会に参加し、写真集も重版が決定した。

アダルト業界で20年ほど雑誌や書籍を作ってきたA氏は、明日花キララをこう評価する。

「彼女のセルフプロデュース能力や女性ファンの多さを考えると、セクシー女優としては間違いなく新しい存在。デビュー10年を過ぎて、ここまで女性人気を集めているのはAV史上初です」。

一体、その人気の秘密はなんなのか。AVメーカー広報を経てライターになり、業界を約15年見続けてきた、もちづき千代子氏がまず前提として挙げたのが、

「明日花さんは顔と全身のスタイル、明るい性格、そしてファッションと女のコの憧れをすべて持っている。女のコが憧れる女のコは、いわゆる『カンペキな美女』ですから」

ということ。だが、ただ単に「美しい・かわいい」だけに集約されないという。

「ポイントは、彼女が"性欲について話せる存在"というところ。たとえばキャバ嬢や俳優、アイドルや歌手だったら、確かに憧れられる美女だけど、性とは無縁のフリをしなくてはいけない。彼女たちも男の欲望やニーズを引き受けているはずなのに、みんな絶対にその部分を口にしない。そこが一般的な芸能人と明日花さんの違いです」

週プレ酒場スタッフ・りさちゃんも明日花のファン。写真集イベントに足を運び、もらったサインを大事にしているさらに、彼女の性的なツイートは他のセクシー女優のともまた違って、AVファンの目線に立ち過ぎず、どこか独特のセンスがあるという。確かに、W杯の日本対コロンビア戦の日に明日花がつぶやいた「ハメス・ロドリゲスとハメハメしたいな?」というツイートは、4,8万リツイート、12,7万"いいね"が付き、あっという間に拡散された。

女性に支持されるパーフェクトなルックスながら、下ネタをおやじギャグでつぶやく――このバランスこそが、明日花キララの強みなのだ。さらに、もちづき氏が続ける。

「もう彼女はセクシー女優というよりも、"明日花キララ"というコンテンツを打ち立てていると思います。とはいえ、エロいことをつぶやいたり、あるいはオシャレな日常をアップしたりしていても、自分について全てをさらけ出している感じでもない。どこかミステリアスな部分を残しているというか...。

そこが、ナイトワークで働く女性の魅力にも近い部分です。つまり、私生活や素顔がわかるようでいてわからない。だから女性でも不思議と追いかけたくなる部分があるんです」

明日花キララは2007年、「奇跡の美乳クイーン」といったフレーズでギャル系大型新人として登場。時は女性ファッション誌『小悪魔ageha』の全盛期。キャバクラで働く女性読者を意識した同誌が月に約30万部の発行部数を記録し、キャバ嬢がファッションや生き方を主張するムードを打ち立てた頃だ。ナイトワークで働く女性のロールモデルが登場した時代と共に彼女も誕生していたというわけだ。

歌舞伎町・週プレ酒場で働く、りさちゃん(26)もファンのひとり。ファン歴8年だという彼女はその魅力をこう力説する。

「『ギャル系セクシー女優で、綺麗すぎる人がいる!』って、デビュー近くから女友達の間で話題でした。私は元々、グラビアアイドル好きなんですけど、セクシー女優でこんなにドハマりしたのは"きいちゃん(明日花キララのファンの間の愛称)"が初めて。写真集のサイン会も当然行きました。

きいちゃんは、エロいのに男に媚びた感じがしない。だからといって、男を馬鹿にした感じもない。エロカッコいいところが自然体で、欲望に素直な感じが好き」

AVデビュー10年超の現役選手でありながら、ファッションビジネスでの成功も収め、女性ファン層を広げる明日花キララ。AVが日本に登場してから約40年を迎えた今、かつてのセクシー女優としての枠を超えた新しいスターが誕生している。