CJDの中心人物である渡辺シスターズ。左からカナエ(姉)、カズエ(妹)
週プレで初めてのグラビア撮り下ろしを体験して以来、2年ぶりの登場にして、今回、記念すべき初表紙! 

クラブやフェスの領域(フィールド)を超え、今や日本中のギャルが最も憧れるグループに成長したサイバージャパン ダンサーズだが、そもそも彼女たちがどんな経緯で、現在のようなカリスマとなったのか? 昨日9日に配信した前編に続き、"渡辺シスターズ"と呼ばれグループの中でも高い人気を誇るカナエ・カズエ姉妹に、これまでの道のりをじっくり聞いた。

■EDMブームとインスタが追い風に

そんななか、大きな追い風となった出来事がふたつある。ひとつは14年頃から起こったEDM(エレクトリックダンス・ミュージック)ブーム。デヴィッド・ゲッタやアヴィーチーなどのDJが世界のクラブチャートを席巻し、日本でも巨大なダンスフェスが開催されるほどブームに。CJDはこうしたフェスやイベントにことあるごとに出演し、その華やかさでEDMファンたちを虜(とりこ)にした。

もうひとつはインスタグラムだ。15年頃からインスタが定着するやCJDのフォロワーが激増する。派手な水着姿の健康美と、爽やかなエロかわいさはインスタとの相性が抜群だったのだ。現在カナエのフォロワーは45万5000人、カズエは約49万人。チームKではなんと170万人!

また、最近目覚ましいのは女性ファン人気の沸騰ぶりだ。新メンバーの応募は1ヵ月間に軽く100人超(面接までいくのは多くても5人程度)。かつて都内の小さなクラブで独自の存在感を放っていたCJDは若い女性たちの最高のカリスマとなったのだ。

「人気者になった実感ですか? 正直、かなりありますね。ここ数年ドカンドカンときて最近はクラブとは関係のないテレビやCM、広告などの仕事もたくさんいただくようになりました。おかげさまで365日のうち360日水着ではじけています(笑)」(カナエ)

「おととし、引っ越したんですよ。今もふたりで暮らしているんですけど、今度は都心部の新しいマンション。アルバイトもしないで楽に生活できるようになりました。まさかCJDだけでやっていけるなんて! 思ってもみなかったから驚くほどうれしいです」(カズエ)

■世の中にギャルがいないから

現在メンバーは総勢23名。月の半分以上は出演イベントがあり、場所と内容によってその都度メンバーが入れ替わる。一日に現場をかけ持ちするメンバーもいる。

躍進を続けるCJDだが、その理由を本人たちはどう思っているのか。

「やっぱり自分たちみたいな人たち―つまりギャルがいないからじゃないですかね。そもそも世の中的にはギャルって終わってますよね。ギャル誌はないし、街で見かける女のコはブラウンヘアにナチュラルメイクばかり。でも私たちは今も金髪、カラコン、つけまつげにこだわってます。それこそ半ば意地で。ほかにいないから見て楽しいんじゃないですかね」(カナエ)

「メンバーにはギャルがどんなものか知らない10代のコたちもいるけど、CJDを見てそのかわいさを知って、今ギャルをやっているんですね。だから私たちがギャルを継いでいる意識ではあります」(カズエ)

「メンバーの中にはヤンキーだったコもいます。昔、自転車に旗をつけて走ってたコとか(笑)。でも、私たちの仕事ってハードだし、不健康だときれいなボディラインも維持できない。メンバー全員が、高い意識でいるから、自然といいコになるんですよね。私たち、新しい時代の健康的ないいギャルなんです」(カナエ)

そもそもギャルとはなんなのか。そんな素朴な質問を投げてみた。

「それは自己主張をすることですね。誰にも決して媚びません。あとは仲間を大事にしてハッピーでいること。どんなときも"私、イエー! 仲間イエー!"って。それがギャルですね」(カナエ)

■ステージには立ち続けたい

最近は活動もグローバル化して増え、海外ファンも急増中だ。

「この間、CJDのメイクと衣装をしたフランス人からメンバー加入したいって応募があったみたいです。さすがに遠すぎるのでってお断りしたみたいだけど。

自分たちは金髪にカラコンしてても外国人からは必ず日本人だと言われます。やっぱりメイクが独特なんですよね。自分らを通じてギャルが好きな人が世界に増えたらいいな」(カナエ)

ちなみに好きな男性のタイプは? ギャルだけに不良っぽいタイプが好き?

「いや、全然! むしろ苦手です。それより優しい人が大好きです」(カズエ)

「私は男っぽい人が好きですね。ガンガン来られたらダメかも(笑)。告白? 自分からします。私に限らずメンバーはする人が多いと思いますよ」(カナエ)

さすが自己主張をモットーとするギャル! 最後に将来の目標を。

「なんでもやっていきたいです。CJDに入ったとき、テレビに出るなんて想像もしなかったけど出てみたら楽しかったし、2年前に週プレさんからグラビアの依頼をいただいたときも需要があるか疑問だったけどやったら面白かったし。ただ、ステージには立ち続けたいです。もともとお金とか関係なく出たい気持ちだけでやってきたんで。やっぱりステージの上が一番なんですよね」(カナエ)

●週刊プレイボーイ30号(7月9日発売)『表紙の美女インタビュー CYBER JAPAN DANCERS』より