2年ぶり23回目の来日をしたトム・クルーズ 2年ぶり23回目の来日をしたトム・クルーズ 18日、「M:I」シリーズ6作目となる映画『ミッション:インポッシブル フォールアウト』の来日会見が行なわれ、主演のトム・クルーズがヘンリー・カヴィル、サイモン・ペッグ、クリストファー・マッカリー監督らと共に登壇した。

会場には、2年ぶり23回目の来日となったトムを見ようと、報道陣や関係者およそ400人が詰めかけ、"立ち見"が出るほど。

そんな中、トムの登場で一斉にフラッシュが焚かれると、その様子をマッカリー監督がスマホで撮影するという変わった光景も見られた。

70台ほどのカメラが一斉に撮影する様子をスマホで撮るマッカリー監督 70台ほどのカメラが一斉に撮影する様子をスマホで撮るマッカリー監督 今回の来日を「家に帰って来た気分」と喜ぶトムだが、今作では骨折のため撮影中断というトラブルも。トークでは「壁に激突した瞬間、『折れたな』って直感した。でも、芝居上、そのまま立ち上がり、走り続けた」と自ら言及。

「医者からは、『(治るのに)9カ月かかる』と言われたけれど、『6週間で撮影に戻りたい』と言ったら呆れられたよ(笑)。その後、骨折したまま(撮影で)11週間走り続け、ノルウェーの山にも登った。走った後はゴルフカートに乗らないと動けないくらいだった」

一方、そんな身を削るようなエピソードに対して、他の登壇者はジョークの飛ばし合いへ。

「脚本が完成していなかったから時間ができて助かったよ」(マッカリー監督)
「僕ははたから(ゴルフカートに乗る姿を)見ていて、単なる怠け者だなって思ってた」(ヘンリー)
「僕も怪我したんだ。撮影28日目に紙で指を切った」(サイモン)

と、見事なチームワークで会場の人々を楽しませた。

シックスパックに割れていたサイモンの腹筋は、トムからの甘い誘惑によってなくなってしまったそう シックスパックに割れていたサイモンの腹筋は、トムからの甘い誘惑によってなくなってしまったそう ほかにも、「人に糖分を与えることで有名」なトムが、ココナッツクリームケーキ(通称クルーズケーキ)をサイモンに送り、そのせいで太ったことを暴露するなど、終始、仲の良さが垣間見れた。

これまで過激なアクションで観客を魅了してきた同シリーズ。今作も見どころは盛り沢山だ。

超高速で繰り広げられる「ヘリコプターチェイス」や、らせん状に回旋しながら落ちる「スパイラル飛行」、そしてトムの"長年の夢"だった高度約7620m上空からの「ヘイロージャンプ」など、過酷なアクションが満載。

バスルームのシーンで、トムと本気の殴り合いをしたヘンリー。最後のほうは「うんざりしてうっすら涙が......」と笑いを誘った バスルームのシーンで、トムと本気の殴り合いをしたヘンリー。最後のほうは「うんざりしてうっすら涙が......」と笑いを誘った 前作でも監督を務めたマッカリー監督は、「トムと仕事を始める前は白髪がなかった。彼とは"(トムの分も合わせて)ふたり分、老ける"という契約になっているんだ」と冗談交じりに苦労をこぼしながらも、自信を見せる。

「前作で、あらゆるアクションをやり尽くしたから、トムと『次の監督はやることないんじゃない』って言っていたら、再び私に出番が回って来た(笑)。ひとつひとつのシーンに集中して、全体像は見えていなかった。編集して初めて、とんでもない超大作だと気づいたんだ」

また、1年半にも及ぶヘリコプター操縦訓練や、骨折しながらもテストで106回のヘイロージャンプをこなしたトムは、

「僕は全人生を映画づくりに捧げています。映画を見てもらうのではなく、体験してもらいたいのです。僕らのスキルと、すばらしい俳優たちの才能を全て注ぎこんだ作品を、皆さんに楽しんでもらいたい」

と熱弁。さらに「残りの人生もすべて皆さんに捧げたい。ほかに生き方がわからないからね」とさらなる活躍を誓った。

『ミッション:インポッシブル フォールアウト』は8月3日全国公開。「シリーズ最大&最難関のミッション」と謳われるストーリーとともに豪華キャストによる超絶アクションが明らかにされる。