少女のような可愛らしさはそのままで、30代になってからますます美しくなっている女優、安達祐実。"奇跡の36歳"と話題の彼女が絶賛配信中のdTVオリジナルドラマ『婚外恋愛に似たもの』に出演! 

今作は『校閲ガール』などの原作者、宮木あや子の同名小説を実写化したもの。職業や生活ランクなどが異なる35歳の女たちが"アイドルオタク"という共通点から出会い、それぞれの家庭問題や友情を描く物語だ。安達祐実のほか、栗山千明、江口のりこ、平井理央、富山えり子と個性あふれる豪華キャストがそろう。

そこで男性アイドルにハマる主婦役を演じる彼女を直撃。ドラマの見どころや撮影秘話、話題の旦那様や結婚生活までを聞いた!

―『婚外恋愛に似たもの』では、小学生の娘がいる普通の専業主婦、山田真美役を演じます。セレブ妻やバツイチなど個性豊かなメイン5人のなかでも、一番地味というか平凡な女性の役柄ですよね?

安達 そうですね。「普通が一番どこからも攻撃されなくて安全」だと思っている女性なんですけど、熱烈なアイドルオタクというちょっと普通とは違うところもあって。目立つタイプじゃないぶん、「こういうこと普段もあるなぁ」と思えるようなリアル感があるので、皆さんに一番共感されやすいキャラクターかもしれないですね。

アイドルオタクの専業主婦・山田真美役を演じる安達祐実 (c)エイベックス通信放送 アイドルオタクの専業主婦・山田真美役を演じる安達祐実 (c)エイベックス通信放送

―プライベートでは二児の母でありながら女優として活躍している安達さんとは真逆な感じですが、共感できることありました?

安達 ありましたね。特に、家の中での撮影は母と娘で過ごすシーンが多くて、リアルな自分と重なります。私も娘がいるので、好きな芸能人の話を2人でしているときの雰囲気がそのまま出ちゃってる感じです。

それと、ドラマに出てくる旦那さんはダメな人が多いんですけど、山田真美の旦那さんは悪い人じゃないんですよ。ただ、ちょっとずつイラっとする(笑)。夫婦って、そういうことあるじゃないですか。

―ありますねー。仲の良さに関係なく、イラっとすること!

安達 まあ、お互いなんでしょうけど(笑)。私は山田真美ほど「普通でいなきゃ」みたいなこだわりはないんですけど、演じながら自分の生活と重ね合わせて考えていて。母親のほうが子どもといる時間が長いせいか子どものことをすごく気にするんですけど、父親って「まあ大丈夫でしょ」って根拠のない"大丈夫"を言ったりするじゃないですか。やっぱり私も仕事はしていても主婦でもあるので、家事だったり子どものことだったりで共感できるところは多いです。

―そんな主婦たちが男性アイドルにハマってしまうというお話。安達さん自身、これまで好きなアイドルのライブでキャーキャーみたいな経験ってないですよね......?

安達 ないですね。私ほんとに冷めた人間なので、人生のなかでそういう経験はゼロです。

―では、そういう気持ちはあまり理解できない?

安達 最初は理解できないって思っていました。でも、実際にアイドルグループの男の子たちがステージで歌って踊ってるのを観るシーンがあって、ちょっと気持ちがわかっちゃいましたね。

―わかっちゃいました!? 

安達 ステージの上にいると美しい、かっこいいと思える瞬間があるので、なるほどこういう気持ちかぁって。しかも、ライブの撮影が終わってから、アイドルの方と廊下ですれ違ったらちょっとドキドキしてしまう不思議な感じ。「どんな顔してすれ違ったらいいかわかんない!」みたいな変な感覚でした(笑)。

―ドラマの中ですけど、アイドルにハマる初めての経験ですね!

安達 新しいことができるのはやっぱり嬉しいし、素直に楽しかったです。ペンライトやうちわを持ってライブを観たこともないから、うちわデカいなぁとか思いながら(笑)。

―結婚してるけどアイドルに恋をする気持ち、だんだんわかってくるんですかね?

安達 なんかやっぱり夫婦って生活そのものだから、夢ばかり見てられないじゃないですか。日常的な煩わしさとか気を抜いている部分を見ないでいられる、キレイなものの対象として夢を見てるんだろうなと。

―夫婦生活といえば、旦那さんは週プレでもお馴染みのカメラマンさん。最近はご本人もテレビにも出ていたり(笑)。

安達 そうですね。なにげにちょっと出たがりな感じが。

―以前、バラエティ番組で夫婦喧嘩がすごいって話がありましたけど?

安達 あれね(笑)。いや、そんな大喧嘩したのは1回くらいで、もう喧嘩しなくなりましたね。私を全肯定してくれるというか。「ちょっと疲れちゃったから夕飯作りたくない」って言っても「いいよ、じゃあなんか買ってくるね」って感じなので全体的にすごく優しい旦那さんです。

―やはり特殊だなと思うのは、写真ですよね。2013年の写真集『私生活』の頃からずーっと写真を撮り続けているそうですが今でも?

安達 毎日撮ってます。変わってますよね(笑)。

―毎日奥さんを撮るなんて"変態"って言われてますけど(笑)。

安達 言われてますよねー。だから、たまに家でも「変態さん」って呼んでます(笑)。

―撮るほうもすごいし、撮られるのもすごい。「撮らないで、やめて~」って感じにはならないんですか?

安達 やめてとは全く思わないです! 私たち夫婦の間では、それがひとつの愛情表現になっているので。たぶん私に興味がなければ撮らないだろうし、「撮られてるうちが花だな」みたいな気持ちでいますね。

―確かに。急に撮らなくなったらイヤですよね!

安達 そうそう。どうしたんだろうって不安になりますよね!

―安達さん、どんな写真も本当に美しくて素晴らしいんですけど、やはり旦那さんが撮る写真には勝てないというか......。

安達 いつでも撮れるって、やっぱり強いですよ。自分が先に寝ちゃってて、目が覚めたときにカメラが側に置いてあると「あ、寝てるとき撮ったんだな」とか、撮られた痕跡をいつも見てますから(笑)。

―撮られることは嬉しい?

安達 はい(笑)。

―それもあって、ご夫婦仲がいいんですね。

安達 そうですね、大事だと思います。写真で繋がってる部分がすごい強いと思いますね。

―今回のドラマは"35歳の女たちの幸せとは"みたいなこともテーマになってますけど、今の安達さんの幸せとは?

安達 いやぁ、なんだろう......。今は、すべての瞬間が幸せで。子どもといるときもそうですし、旦那さんといても楽しいですし、仕事をしていても面白いと思えるので、すべてがひとつの円になっていて幸せ。どれが欠けても困るなぁと思ってます。

―だからそんなに美しいんですね。ドラマやバラエティで学生服を着てましたけど、制服着れる36歳なんていないですよ!

安達 正直、もう着れないですよ! まだいけると思われちゃってるから着せられるんですけど、今年で最後にしようねってマネージャーさんと話してます。もう自分でもキツいなぁって(笑)。

―今年が最後? じゃあ週プレでも是非!

安達 えー! それは......、じゃあ検討します(笑)。

―これまでいろいろなことにチャレンジしてますが、今後やってみたいことはありますか?

安達 舞台をやりたいです。ここ数年は映像に集中してたんですけど、舞台ではまた違った生の刺激があるので、来年くらいには増やしていきたいですね!

●安達祐実 ADACHI YUMI
1981年生まれ、東京都出身。2歳でモデルデビューし、子役として活躍。ドラマ『家なき子』以降数多くの映画やドラマ、舞台、CMに出演。出演のdTVオリジナルドラマ『婚外恋愛に似たもの』が絶賛配信中。その他、最新情報はオフィシャルサイト、公式Instagram【@_yumi_adachi】でチェック!