2015年に吉岡里帆が出演した配信ドラマ『眠れぬ真珠』。(c)BeeTV 2015年に吉岡里帆が出演した配信ドラマ『眠れぬ真珠』。(c)BeeTV
ドラマ・映画・舞台と、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する女優・吉岡里帆。現在、カンテレ・フジテレビ系で火曜21時から放送中のドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』では主演を務めている。

今回は、そんな彼女の出演してきた作品を完全解説。出世作から知られざる傑作まで、作品情報と本人コメントでお送りします!! その中から、まずは出演ドラマを解説! 

◯2015年4月22日配信開始、全4話、dTV
『眠れぬ真珠』
福崎亜由美 役

【作品情報】石田衣良の恋愛小説を原作に、17歳年の差がありながらも惹かれ合う男女をドラマ化。監督は恋愛映画に定評がある廣木隆一

【本人コメント】「今月スタートするドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』で共演する井浦新さんと初めてお会いした作品です。これが生まれて初めてのドラマ出演で、廣木隆一監督のスパルタ指導を受けました。『全然できないじゃん。ちゃんとやって』と言われて、どういう気持ちでいるのか? 役をどう解釈しているのか?と、台本を読む本当の意味を叩き込まれた現場です。台本はただせりふを覚えるためのものではない、その役をどこまでも掘り下げていくためのものだと」

◯2015年6月16日~8月25日、NHK
『ドラマ10 美女と男子』
朝倉かれん 役

【作品情報】芸能マネジャーのヒロインが、スカウトした年下の新人俳優・遼と共に芸能界を舞台に頂点を目指すサクセスストーリー

【本人コメント】「初めて演じた意地悪な役。その後の『カルテット』で演じた来杉有朱役につながる、引き金のようになった役なのではと思っています。演じた朝倉かれんという女性は、華やかに芸能界を生きている役。それに引き換え当時の私は、ドラマに出られたことが奇跡で、現場にいられることに感動して、緊張して共演者と話せない......。芸能界がまだ自分からは遠い場所にあるって思っていた時期でした。役と自分とのギャップをとても感じた作品」

◯2015年8月30日、フジテレビTWO ドラマ・アニメにて放送
『なんでやねん受験生』
滝沢朱音 役

【作品情報】塾で恋に落ちたカップルが「受験生」であることを理由に別れることに。そんなふたりが受験当日、席が隣り合わせたことで始まる受験戦争ラブストーリー

【本人コメント】「フジテレビが毎年高校生を対象に開催する『ドラマ甲子園』で大賞に選ばれた作品。高校生の監督と一緒に、ピュアで初々しい受験生を演じました。高校生が脚本を書き、演出もする、とても面白い企画でした! 丸山美海監督とまた仕事したいです」

◯2015年11月27日、全5話、フジテレビTWOドラマ・アニメにて放送
『よろず屋ジョニー』第2話
ミルキー 役

【作品情報】人に気づかれることなくどんな場所にも隠しカメラを設置できる特殊能力を持った男・ジョニーを主人公にした人間観察オリジナルドラマ

【本人コメント】「本当に私、意地悪な役が多くて(笑)。魔法が使えるという設定でいつも小脇にぬいぐるみを抱えているキャバ嬢役でした。ピンクの妖精みたいな衣装を着て、渾身の魔性ビームを出していました。いろいろな役をさせてもらっています」

◯2016年2月6日~4月2日、NHK
『連続テレビ小説 あさが来た』第108話~最終話
田村 宜 役

【作品情報】幕末から明治とまだ女性が表舞台に出ることが少なかった激動の時代に、多くの人々に支えられながら実業家として奮闘する女性の物語

【本人コメント】「大きな、大きな、転機となった作品。ヒロインオーディションは残念ながら受からなかったんですが、スタッフさんが『美女と男子』を見てくださって田村宜という役を作ってくださって。自分が生まれた関西で、実際に生きていた人を演じ、それがたくさんの方に受け入れていただける大きな喜びをもらいました。自分の役がひとつのパーツとして作品にかちっとハマる、そんな一体感を味わえました。宜ちゃんでいられた3ヵ月間は、作品の一部となれた幸せな時間でした」

◯2016年4月17日~6月19日、日本テレビ
『ゆとりですがなにか』
佐倉悦子 役

【作品情報】「ゆとり第一世代」と呼ばれるアラサー世代の青年たちが、社会問題や恋愛に直面し葛藤する社会派ヒューマンドラマ

【本人コメント】「くせのある役だけど、まだ知名度がない分プラスに働くはずだと背中を押されました。当初は、宜ちゃんを演じた後だったということもあり、悦子の自分勝手さや人を陥れるような性格がどうしても好きになれなかったんです。『その役をやる役者が共感できなかったら、視聴者から愛されるわけがない』という演出の水田さんの叱咤激励に目が覚めて、どんな役にしても私が一番の理解者になろうと心に決めたきっかけです。そして、ずっと大ファンだった安藤サクラさんと共演できたことも忘れられません! 緊張しすぎて全然おしゃべりできなかったけど(笑)、ずっと大好きです」

◯2016年6月25日、26日、フジテレビ
『モンタージュ三億円事件奇譚』
土門明葉 役

【作品情報】日本犯罪史に残る「三億円事件」の謎に迫る、土曜プレミアムドラマ

【本人コメント】「出演時間は短かったのですが、映画『幕が上がる』で共演したムロツヨシさんと芳根京子ちゃんに再会したのが印象的でした。きょんちゃん(芳根京子)がヒロインを張っていて、『あぁ私も頑張らないとな。みんな前に前に進んでるんだな』ってしみじみと現場で感じました」

◯2016年7月14日~9月15日、TBS
『死幣-DEATH CASH-』
萩森一恵 役

【作品情報】お金が欲しくてたまらない人に届く呪いの一万円札="死幣"にまつわる、不可解な事件について描いたホラーサスペンスドラマ

【本人コメント】「母役を演じてくださった中島ひろ子さんとは、その後ドラマ『きみが心に棲みついた』でも母娘として共演。私は3話で死んでしまいますが、母と娘というテーマはずっとお芝居で演じてみたいテーマでした。子供の頃から『母親ってどんな存在なのか?』を考えてきたこともあって、母の存在によって根っこにある感情を揺さぶられるからかもしれません。家族のストーリーで娘役をもっと演じてみたいし、いつかはお母さん役にも挑戦できたら」

◆この続き「ドラマ編2」は、コチラ!!

●週刊プレイボーイ31号『吉岡里帆と週刊プレイボーイの1501日間 Special Document』より