(前列左から)生野慈朗監督、鈴木京香、小泉今日子、沢尻エリカ、筒井ともみ。(後列左から)シャーロット・ケイト・フォックス、広瀬アリス、前田敦子、壇蜜

22日、映画『食べる女』の公開記念舞台挨拶に出演者の小泉今日子沢尻エリカ前田敦子広瀬アリスシャーロット・ケイト・フォックス壇蜜鈴木京香、そして原作者でプロデューサーの筒井ともみ、生野慈朗監督が登壇した。

本作は、年齢も職業もバラバラな8人の女性が"食と性"をテーマに本当の幸福を模索する物語。豪華なキャスティングだが、筒井は構想した10年前から主人公を小泉に決めていたそう。

「この作品の主人公は本当の意味での新しい女性だと思っている」という筒井の評価に小泉は、

「筒井さんのお書きになる物語は、女の人を肯定していながらもぬるくないんです。とんがって突き抜けているというか、そういうモデルはあまり作られにくいと思う。なので、この映画に出るのは、ある種のチャレンジと受け止められた」

と参加理由とともに、「次も筒井さんと何かできるように存在していたいなと思います」と再タッグの希望を明かした。

さらに、小泉は映画のタイトルにちなんだ「自分はどんな女?」という問いに自身を「ツナグ女」と表現。

「昭和の時代からこの日本を見てきて、もう30年以上この世界でお仕事をし、たくさんの恩師や先輩たちに会いました。そういう方々から教えていただいた事を、次の世代につないでいかないといけない世代なのだろうという意味で『ツナグ女』としました」

そんな今後の展望を語る小泉に沢尻は「姉さんに付いていって、人としても役者としても大先輩なので、勉強できる所はいっぱいしていきたいと思います」と応えた。

イベントではほかに映画の内容にちなんで「幸せだと思う瞬間」という質問も。

結婚&妊娠を発表した前田が「大好きな大切な人とおいしいものを食べるのが一番です」とはにかむ場面や、広瀬が「筋トレで筋肉がプルプルして『もうこれ以上は無理』という瞬間が好き。それが快感です」と回答し、沢尻に「マゾなの?」とツッコまれる場面などが見られた。

今作は女性へエールを送るような内容。しかし小泉は最後に「女のための映画なのでしょうけど、間接的に言うととても男の人に大切な映画」と男性へ向けてPR。男性も女性の幸せを学ぶことで得られるものがあるはずだ。