民放連ドラ初主演作を引っ提げ、
俺たちの馬場ふみかさんが1年ぶりに週刊プレイボーイ(43号、10月6日[土]発売)に帰ってきた―! 

役どころは「処女の元ヤン」に「ギャップ萌え」!? おなじみ緩(ゆる)めのインタビューでこのところの彼女の状況を振り返ります。

■初対面の人に「元ヤン?」と聞かれる

昨年10月以来、丸1年ぶりの週プレ撮り下ろしとなった馬場さん。また一段、女っぷりの上がった彼女がどんな日々を過ごしていたかというと......。

――お久しぶりです。1年ぶりの撮り下ろしグラビア、いかがでしたか?

馬場 楽しかったですよ。

――けっこう間が空きましたが......。

馬場 でも私はやりたいなと思っていたので、普通に。やっぱりグラビアというのは「自分」を撮ってもらう仕事なので。モデルの仕事ともお芝居の仕事とも違う楽しさがあります。

――世間では「馬場ふみかのグラビア、最近全然見てない、もうやらないのか」という声もあったようです。

馬場 そうなんですか? 私としてはやめた気なんて全然なかったんですけどね。今に至る過程のなかで、私を構成しているすごく大事な要素のひとつがグラビアだと思うので。

――全国の週プレ読者が喜ぶと思います。さて、この1年は馬場さんにとって、いろいろな作品に触れてお芝居を磨いてきた1年でもあったと思うのですが、それは今回のグラビアにも生かされているのでしょうか?

馬場 そうですね。いろいろな仕事をさせてもらって、そこで得たものを表現できればという思いはありました。

――具体的には?

馬場 ......難しい質問しますね。今回撮ってくださった笠井(爾示[ちかし])さんは、「史上最高に大人っぽい馬場ふみかを撮りたい」とおっしゃっていたそうですから、例えばそういう部分かな。ほら私、今年23歳になったから、同世代の友達ももう社会人になったんですよ。

――ほう。周りが社会に出ると、いろいろ変化がありますか。

馬場 いや、何も変わらないですけど。

――ないんですか。

馬場 そんなに頻繁に地元の友達に会えないですし。でもまあ、世間的に23歳は「社会人」というくくりになるじゃないですか。今までと比べたら、そういう責任感みたいなものが芽生えるのかなと。

――普段の気の持ちようが変わってきたと。

馬場 変わってない。

――どっちなんですか(笑)。

馬場 私は一応、高校卒業してからずっと社会人ですからね。一般論ですよ、一般論。

――読者は一般論ではなく馬場さんのお話を求めています。

馬場 (ちょっといやそうに)ええー......。現場ごとに、毎回新しい学びはありましたけど。例えば、映画でいえば園子温(そのしおん)監督の『クソ野郎と美しき世界』に出演させてもらいまして。驚いたのが、段取りもテストもほぼやらないんですよ。説明だけ。「ここ、こう走ってきて」って言われて、いきなり撮り始める。カットも割らないですし。

――園監督に言われて印象に残っている言葉などは?

馬場 「どうせおまえみたいなやつがダメな男と付き合うんだ」と言われました。

――一番覚えてるのがそれ!?

馬場 別に彼氏いないし、ダメ男好きでもないんですけどね......。よくわからないです。

――ダメ男といえば、満を持しての民放連ドラ初主演作が10月クールでオンエアです。

馬場 『深夜のダメ恋図鑑』という、マンガ原作の実写化なんですけど、女子3人が夜な夜なガールズトークをしながら身の回りのダメ男をぶった斬っていくという、男性からしたら耳の痛いドラマです。

――見どころは?

馬場 メインが3人いて、私は古賀円(まどか)という処女の元ヤンで、毎回ダメ男に向かってキツイたんかを切るキャラなんですけど、私、この役以外できないんじゃないかな......。

――あとのふたりは千鳥佐和子という才色兼備で家事も完璧にこなすクール美女と、「理想の男性像は少女マンガに出てくる王子様」という、やや地雷臭のする福間千代。

馬場 私、プライベートで会った人にも仕事で会った人にも、ほぼ確実に「元ヤンでしょ?」って言われるんですよねー。元ヤンじゃないのに。なんでかな。

――グラビアで見る雰囲気と実物の雰囲気が違うからじゃないですか?

馬場 ギャップ萌え?

――萌え、ではない(笑)。

馬場 まあそんな感じで、なんとなく皆さんも画(え)がイメージできると思います。

■馬場ふみかにとってのグラビアとは

――あと今年忘れてはならないのが、ドラマに続き雪村双葉役で出演した『劇場版コード・ブルー』の大ヒット。

馬場 ありがたいですね。「興行収入何十億」という数字が普段の感覚から離れすぎていて、もはやイメージが湧かないです。

――共演陣、特に先輩俳優陣は日本の若い世代の役者を代表するようなそうそうたる顔ぶれでした。

馬場 山下(智久)さん、新垣(結衣)さん、戸田(恵梨香)さん、比嘉(愛未)さん、浅利(陽介)さん。先輩方5人がびっくりするくらい仲が良くて、強い信頼関係を感じた現場でした。本当に優しく迎え入れてくださって、感謝しています。

――演技のアドバイスなども?

馬場 というよりは、見守っていただいている感じでした。お芝居の話は監督やプロデューサーとすることのほうが多かったです。

――どんな話をしましたか?

馬場 映画では、ドラマのときには描かれなかった雪村の過去の話が出てくるので......家族と決別して家を出て、看護師になるに至ったそこまでの人生を、自分の中でしっかりつくらないといけないね、という話をしました。台本に書かれていない部分をどう読み込んで埋めていくか......自分とは全然境遇が違うキャラなので、そこは大変な部分でもありました。

――映画、ご自分では何回見ましたか?

馬場 初号、取材前......公開前の完成披露試写会を含めて4回。

――手応えはどうでしたか?

馬場 最初は、自分のシーンは見たくない。「あああ、もう、あああー!!」ってなります。で、自分が行っていない現場もあるので、それが全部つながって「わあ、こうなるんだなあ、すごい」って感じです。

――試写会後のトークイベントでは声を詰まらせる場面もありました。

馬場 あれは、お客さんの反応を間近で見ちゃったから。皆さん泣いてくださっていて、近くて。もらい泣きです(笑)。

――......そんな感じで素晴らしい作品に巡り合い、この1年で成長した馬場さんの姿を見られるグラビアになっていると、今号はそういうことでよろしいでしょうか?

馬場 強引に話戻しましたね。今回は全部スタジオで撮りましたし、それも含めて今までとはまた違ったアプローチをしたと思うので、そういう意味で見た方の反応は気になります。

――最後に、馬場ふみかのいる週プレを、首を長くして待っていたファンにひと言。

馬場 今の私の、グラビアに対するイメージは――「すごく美しいもの」なんです。そういう仕事を通して見せられる馬場ふみかがあると思うので、これからも楽しみにしてくださっている方に届けていきたいな、と。あと私、週プレ大好きなので。集英社っ子なので。週プレが一番楽しいでーす。

――そういうこともちゃんと言えるようになったと。

馬場 別に元から言えますよ。

●馬場ふみか(ばば・ふみか)
1995年6月21日生まれ、新潟県出身。2015年より『non-no』専属モデルを務める。ドラマ『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』の雪村双葉役の演技が高い評価を受け、映画『クソ野郎と美しき世界』など話題作にも多数出演。モデル業、グラビア業、そして女優業と、活動の幅を広げている