10月15日(月)発売の『週刊プレイボーイ44号』で、SKE48・松井珠理奈が表紙&巻頭グラビアを飾っている。

今年6月に開催されたAKB48選抜総選挙。10回目の挑戦でついに頂点に立った彼女だったが、その後、体調不良によって長期休養に入ってしまう。 

あの日、総選挙の順位発表が佳境を迎えていたその時、メンバーたちは何を思っていたのか? 彼女たちの証言で振り返る。

■悲願の1位。松井珠理奈

――2018年6月16日。ナゴヤドーム。今年で10回目を迎えたAKB48選抜総選挙が名古屋の地で行なわれた。

開票イベントは佳境を迎えていた。ステージでは選抜メンバーの名前が発表されていた。残る順位はトップ5。

5位で呼ばれたのは、岡田奈々(AKB48/STU48兼任)だった。

岡田「呼ばれた瞬間は......『あ~、呼ばれちゃったか』って思いました。やっぱり横山(由依・AKB48グループ総監督)さんが6位で呼ばれたときに、『もうここからAKB48で呼ばれるのは私しかいない。お願いだからできる限り最後まで呼ばれないで』って祈っていたんですけど......」

そして4位。荻野由佳(NGT48)。

荻野「5位で呼ばれなかったときに『去年の順位(5位)を超えたの!?』って思いました。そしたら、4位で呼ばれて。次の瞬間、NGT48のメンバーがみんなでメチャメチャ背中を叩いてくれて。すごくうれしかったし、感謝もいっぱいあって。スピーチの時間がないから、たくさん早口で話しました。早口すぎて、息継ぎのタイミングがわかんなくなっちゃって。苦しくて『あぁあああ』ってなっちゃいました」

第3位。多くの者が「ここで須田亜香里が呼ばれ、宮脇、珠理奈の一騎打ちだ」そう思っていたことだろう。しかし、3位で呼ばれた名前は、HKT48宮脇咲良だった。

宮脇「私は今回、本当に最後のつもりで総選挙に出馬しました。ずっとずっと悩んでいて。『総選挙に出るべきなのか? 私は1位を目指していいんだろうか?』って。でも悩んだ結果、出馬を決めたのは、HKT48のためでした。

さっしー(指原莉乃)が1位でいてくれたから、何があってもHKTは笑っていられたから......。でも1位になることができなくて。3位で呼ばれたとき、HKTメンバーがめっちゃ泣いていて。『泣かせてしまった。みんなの笑顔を見たいって思って立候補したのに』って。もうただただ、『ごめんなさい』って気持ちでした」

2位へと驚異のジャンプアップを見せた須田亜香里

須田「去年の選挙が終わって、渡辺麻友さんが卒業されて、指原さんが総選挙に出馬しなくなって。単純計算だと、2位分上がるじゃないですか。でも自分の前には、おぎゆかと咲良たんっていう後輩がいたんです。後輩に負けてるわけにはいかないから。絶対に勝ちたいって思ってました。そして『珠理奈さんにも勝ちたい!』って。いつもずっと背中を見て追いかけてきたし、尊敬してるからこそ、勝ちたいと思ったんです。

人気やカリスマじゃ珠理奈さんに勝てない。でも私は『選ばれなかった人からの共感』というものを武器に戦おうと思っていました。カリスマやセンターはひとり。それ以外は全員"選ばれなかった人"だから。選ばれなかった人を全員味方につけて戦うんだって。......実は、2位の発表のときに『2位、松井......、って言って!』と祈ってました(笑)」

発表されていく順位。メンバーのさまざまな思い、それぞれの総選挙が交錯する。

そして最後に呼ばれたのは、SKE48松井珠理奈だった。世界選抜の1位となった彼女は高らかに叫んだ。

「私たちは、戦わないといけないところがあります。私は本気でAKB48グループを1位にしないと気が済まない! また48グループは、アイドル界のトップになれます! なりたいじゃダメ、なるんです!」

10年前。名古屋から冒険に出た少女は21歳になっていた。その日の彼女の顔は、まぶしいくらいに輝いていた。

――しかし、数日後。松井珠理奈は、体調不良のために、長い長い休業に入ってしまったのだった。

松井珠理奈不在のまま撮影されたMV、歌番組の生放送。そして『ミュージックステーション』で復活した日――。『週刊プレイボーイ44号』では、空白の3ヶ月を珠理奈本人をはじめとするメンバーたちの言葉で振り返っている。

●『AKB48総選挙! 私服サプライズ発表2018』10月17日(水)発売