『ろくでなしBLUES』『ROOKIES』『べしゃり暮らし』などの漫画家・森田まさのり先生が、『キッドアイラック!』などで知られる漫画家・長田悠幸先生と組み、お笑いコンビ「漫画家」としてM-1グランプリ2018に挑戦中! なんと3回戦も突破し準々決勝への進出を決めた。
結果発表を待っていた2人に直撃し、心境をうかがった!
――3回戦突破おめでとうございます!! ズバリ、感想は!?
森田 信じられないです。今、人生で一番楽しいです!!
長田 興奮しすぎて、腕に謎のじんましんが出てきています!
――当日はアマチュアが1組のみ。ジャルジャル、ゆにばーすといった昨年のファイナリストに混ざり、お笑いの聖地・ルミネtheよしもとの舞台に立ちました。どのような気持ちで臨みましたか?
森田 ルミネはよしもとの芸人さんでも簡単には立てない舞台。緊張して前日は3時間しか眠れませんでしたし、朝から本番の夜8時までウイダーinゼリーしか飲めませんでした。控室で出番を待ちながらモニターで他の芸人さんの漫才を見ているときも、顔は笑っていましたが、内容は全く入ってきていませんでした(笑)。
――しかし本番では会場に集まった目の肥えたお笑いファンたちを爆笑させていました。手応えはあったのでは?
森田 最初のボケに対してツッコミが入るまでは、いつもより静かに感じて怖かったです。でも直後にどっと笑いが起こったことであとはリラックスして挑めました。若い女性のお客さんたちが『ろくでなしBLUES』や前田太尊(作中の登場人物)を知らない可能性もあったので、その場合のプランBも用意していたのですが、意外と理解してくれていたのでいつも通りの漫才ができましたね。
長田 「前田太尊は『ろくでなしBLUES』の主人公ですっ!!」ってお客さんに向かって説明する必要がなくて良かったです(笑)。
――結成3ヶ月とは思えない力......!!
森田 まぁ『SLAM DUNK』や『ONE PIECE』に助けてもらっている部分もありますけどね。3回戦からはネットでネタが配信されるみたいなので、井上さん(『SLAM DUNK』の作者・井上雄彦先生)や尾田くん(『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎先生)の目に止まって怒られないかなと心配になってきてはいます(笑)。
――会場を出る際には女性ファンたちからサインを求められるシーンもありました。
森田 「これがルミネの出待ちというものか......」と感慨深かったです。
――お笑いファンもどんどん味方につけてきている状況です。準々決勝への意気込みを教えてください!
森田 みなさんに「お笑い漫画を描いている漫画家のネタがこんなもんか」と思われないよう、まだまだ細い部分にこだわって磨いていけたらと思っています。準決勝に行けば敗者復活で決勝に行ける可能性もありますし、このまま突き進みます!!
長田 これを機に若いお笑いファンが『べしゃり暮らし』を買ってくれることも期待できますよ!
森田 それは......うれしいね......(笑)。
準々決勝は11月6日(火)、「NEW PIER HALL」(竹芝)にて行なわれる予定。漫画家の歴史を塗りかえるふたりの快進撃に注目せよ!!