一枚の写真が、誰かの人生を変えることがある――乃木坂46の写真集や『週刊ヤングジャンプ』の表紙グラビアなどを手がける人気カメラマン・細居幸次郎が、かつて師に教わった言葉である。
あのときピンとこなかったその意味が、今ならよくわかる。なぜなら、まさに細居の撮った一枚の写真がきっかけで、新條由芽(しんじょう・ゆめ)という女優は生まれたのである。
SNSの発達によって誰もが発信者になれるようになった現在。高校時代からフリーモデルとしてしばしば活動していた彼女は、今年の2月に『週刊ヤングジャンプ』の巻末グラビアを飾る。その写真に心を揺さぶられたのが、現在所属しているプロダクションの社長だった。
そこからは早かった。彼女の元にはすぐに、編集部経由で連絡が入った。そして再三にわたる説得の末、ひとりの女子大生は女優として生まれ変わり、芸能の海に漕ぎ出ることとなったのだった。
プロダクションに所属してはや数ヵ月。徐々に地元の群馬と東京を往復する生活にも慣れてきた。
「今はまだ実家暮らしで、お仕事やオーディションがあるたびに東京に出てきています。片道2時間はかかるので大変といえば大変ですが、車を運転するのは好きなのでいい気分転換になっています」
地元自慢を尋ねると「草津や伊香保、いい温泉がたくさんあるところ」と答えた。しばらくは家族のいる群馬を拠点にしながら芸能活動を続けていく。
「家族構成は、両親と、妹がひとり。休日は4人で買い物に出かけたりご飯を食べに行ったり、仲良しな家族だと思います。私がプロダクションに入ったときもすごく応援してくれました。(自分が)広告や雑誌に載ったりするとすぐに買ってきて喜んでくれるので、私もうれしいです」
中学・高校の6年間は茶道部。趣味はアニメやマンガを見ること。先月に第3期が終了し第4期の放送も決定した『僕のヒーローアカデミア』は自宅で妹と肩を並べて見ていたし、『ジャンプSQ.』で連載中の『テニスの王子様』は、前シリーズからコミックスを全巻そろえているほどの筋金入りのファンである。
無邪気な笑顔は、一見するとどこにでもいそうな20歳の女のコだ。だが、カメラの前に立つとその印象は変わる。「美少女」という言葉を思い浮かべたとして、そのイメージをそのまま具現化したような正統性と、それでも具現化しきれない、絵にも描けないような透明感ーーそれが、今の彼女の武器なのだと思う。
そんな新條が、カメラの前に立つときに必ず意識することがひとつある。
「笑えないときは、笑わなくていいって。初めてヤンジャンで細居さんが撮ってくださったときに、そう教わって。その言葉がすごく自分の中に残っていて。フリーでやっていた頃は、カメラを向けられると反射的に笑おうとする癖がついていたから、すごく新鮮で。
今回の撮影でも笑っている写真はたくさんありましたが、誌面を見るとそうじゃないものもたくさん使っていただいていて......少し成長できたかな、身になっているのかな、って思います」
新條は現在、都内と横浜市内、計22ヵ所に掲出中の『週刊プレイボーイ』創刊52周年を記念したアドボードにもモデルとして起用されている。「宝探しほど幸せな時間はない」。ヒロインを探し、ヒロインを見守ってきた『週刊プレイボーイ』。その52年目の幕開けに現れた、新たな原石の成長に期待がかかる。
週刊プレイボーイ45号(10月22日発売)ではグラビアに登場。電車内に掲示される車内吊り広告でも、彼女の姿に会えるはずだ。
●新條由芽(SHINJO YUME)
1998年4月27日生まれ 群馬県出身
身長158㎝ 血液型=AB型
○森永製菓株式会社「おいしくモグモグたべるチョコ」CMに出演中。フラワーカンパニーズ『元気ですか-2018 acoustic ver.-』のMVに出演中。週刊プレイボーイ創刊52周年月間アドボードが10月31日まで都内・横浜市内の22ヵ所にて掲出中。そのほかの最新情報はHP https://www.aplus-japan.com/talent/shinjoyume/ 公式Instagram【@yume_shinjo】