近い将来、女優やモデルといった分野の最前線で活躍していくであろう10代の美少女たち。そんな彼女たちの魅力を読者に知ってもらうべく、週プレNEWS&週プレモバイル連動の連載『微熱少女』がスタート!
毎週月曜日に、週刊プレイボーイが注目した美少女が登場するこの連載では、撮り下ろし写真とロングインタビューで彼女たちの魅力をお届けします。
第2回目は、2017年に井村屋「あずきバー」のCMで注目され、現在も井村屋「やわもちアイス」や東海住宅2代目イメージガールなど、CMにも引っ張りだこの注目女優・中尾百合音ちゃん!
インタビュー前編となる今回は、原宿でのスカウトから始まるデビューまでの経緯について聞きました。
――現在14歳で、デビューも12歳という若さの中尾百合音さんですが、そもそも業界に入ったきっかけは?
中尾 スカウトです。原宿にバレエ発表会用のトウシューズを買いに行ったときに、今の事務所(ボックスコーポレーション)の方に声をかけられました。
――スカウトに声をかけられたときは、率直にどう思いました?
中尾 もともと芸能界には興味があったんですよ。でも、まさか自分が声をかけられるとは思ってなくて。スカウトの方にいただいた名刺の裏にあった(事務所の所属タレントの)お名前が知っている方ばかりで、「私でいいのかな......」ってなりました。
――芸能界にあこがれがあった?
中尾 あこがれていたっていうか、漠然と「女優さんってすごいなあ」と。女優さんって役によって雰囲気が全然変わるじゃないですか。そういうのが、なんていうか......。なんて、言えばいいんですかね? え~と......。すいません、語彙力がないんですよ(笑)。
――いや、中学生で語彙力って言葉を知っているだけですごいですよ。
中尾 そうなんですかね? でも、みんな「語彙力がない」とかすごい言いますよ。
――今どきの女のコは語彙力を気にしているんですか。それはそれで興味深いです(笑)、中尾さんに話を戻すと、スカウトされてからすぐに芸能界入りを決めたんですか?
中尾 もし自分でいいなら、やってみたいとは思いました。両親も、「とりあえず、面接受けてみたら?」という感じだったので。それで面接を受けに行って。
――緊張しました?
中尾 すごくしました。直前になってどんどん緊張してきて、当日の午前中くらいからの記憶がないんですよね(笑)。だから、何を話したのかよく覚えてないんです。
――合格したとき、周囲に報告はされました?
中尾 家族だけには言いました。
――学校の友だちとかは?
中尾 自分から言いたくなかったので、言わなかったです。
――どうして周囲に芸能界入りを言いたくなかったんでしょう?
中尾 恥ずかしくて......(笑)。本当に仲が良い2、3人以外にはまったく言ってなかったので、みんなCMを観て気が付いたみたいです。
――昨年出演した井村屋「あずきバー」のCMですね。まだ無名だった頃の出演ながら、「あのかわいい女のコは誰?」とネット上でも話題になりました。
中尾 CMのオンエアが始まった日、私は学校を休んでいたんですよ。そうしたら前からお仕事のことを話していたコがクラスの男子に聞かれたらしくて。
――「あいつ、CMに出てたよな?」って?
中尾 そうです。それで「誰にも言わないでね」って言いながら、こっそりバラしちゃったっていう(笑)。私はなんとなくスルーしてほしかったんですけどね。でも、そのコからあっという間に広まって、学校に行ったらめちゃくちゃ噂になっていて。
――どうしてそんなにお仕事のことを黙っていてほしかったんでしょう?
中尾 恥ずかしかったのもあるし、周囲から浮いてしまって、ハブられるんじゃないかとも思っていて。自分から話して、自慢していると思われるのもイヤでしたし。「友だちがいなくなったらどうしよう......」ってすごく不安でしたね。
――現実はどうでした?
中尾 想像していたのとは違って、みんな「すごいね~」っていう感じだったので、ひと安心しました。写真撮ってとかサイン頂戴とか大騒ぎになりましたけど、「ハブられるよりはいいかな」って。
――今では環境の変化に慣れてきました?
中尾 慣れました。周りとコミュニケーションがとれるようになりましたね。前は自分から話しかけることも苦手でしたし、どちらかというと人見知りで、ポジティブなコにすごくあこがれていたんですよ。でも普通にお仕事をするようになって、いろんな方とお話をするようになって......、コミュニケーション能力が上がりました(笑)。
――でも、スカウトのきっかけがバレエ教室のシューズを買いに行ったことだったり、プロフィールの趣味・特技の欄には「バレエ、トロンボーン、スノーボード」と書いてあったり、これだけ見たらすごく活発なコだった印象を受けます。
中尾 いえ、逆にそれしかできることがなくて。走ることも苦手ですし、球技も全然ダメでした。スノーボードはお父さんお母さんの影響で、小学校に入学する前からやっていたからできるってだけです。
――ご両親がアクティブな方なんですね。
中尾 お姉ちゃんが中学校に入って忙しくなるまでは、毎年冬になると家族で北海道に行ってました。よくキャンプにも行ってましたね。
――トロンボーンはいつから?
中尾 トロンボーンは小学校の部活で習いました。
――吹奏楽部?
中尾 吹奏楽部は木管楽器もあるじゃないですか。でも、うちは金管楽器だけでしたね。もともとトランペットがやりたくて入ったんですけど、自分で担当楽器を決められなくて、先生に「あなたはトロンボーンね」と言われてやってました。やってみたら楽しくて、パートリーダーと副部長も担当していました。
――とても人見知りのエピソードじゃないですよ!
中尾 なんだろう(笑)。奥手で見立ちたくない部分と、外に出たい部分があるんですよね。卒業アルバムの編集委員も自分から手を挙げてやりましたし。けっこう二面性があるなって自分でも感じます。
――じゃあ、バレエも自分で希望してやっていた?
中尾 いえ、3歳からやっているんですけど、最初はお母さんが「転んでケガしないように」って習わせてくれたんですよ。
――すごい理由ですが、それはカラダがやわらかくなるからですかね?
中尾 よくわからないですけど、捻挫とか骨折とか全然しないのは、そういうことかもしれません(笑)。中学校に入るまで10年くらいやってましたね。
――それだけ続けられたのは、やっぱり踊るのが楽しかったから?
中尾 楽しかったですね。発表会で踊るのも楽しかったし、同い年のコたちと練習の合間におしゃべりしたりするのも楽しかったです。
――発表会のときには緊張するタイプでした?
中尾 しました! 特に小学生で最後の発表会は「これで最後なんだ......」っていう寂しさもあって、めちゃくちゃ緊張したのを覚えています。
――もしかして、その発表会のためにシューズを買いに原宿へ行ったのが、冒頭のスカウトにつながるわけですか?
中尾 そうですそうです。
――では、小学校卒業まで打ち込んできたバレエの発表会が終わるときに、芸能界というもっと大きなステージへ誘われたわけですね。
中尾 そうなんですよね。今でもちょっと、「すごいことになったな」って思います。
★後編に続く⇒映画、ドラマ、CMと幅広く活躍中の若手女優・中尾百合音の意外な弱点?「自分が出ている映像を観ると、震えちゃうんです(笑)」
(スタイリング/田中あゆ美 ヘア&メイク/林万希子)
●中尾百合音 Nakao Yurine
2003年11月24日生まれ 千葉県出身 身長165㎝
○2017年、井村屋「あずきバー」のCM(出演中)で注目される。主な出演作に映画『漂流ポスト』、ドラマ『刑事7人』など。現在は、井村屋「やわもちアイス」、東海住宅2代目イメージガールとしてCM出演中。来年には新作映画も控える。特技はバレエ、スノーボード
★中尾百合音ちゃんのアザーカット、そして撮影時のメイキング動画が『週プレモバイル』でご覧いただけます!