『ろくでなしBLUES』『ROOKIES』『べしゃり暮らし』などの漫画家・森田まさのり先生が、『キッドアイラック!』などで知られる漫画家・長田悠幸先生と組み、お笑いコンビ「漫画家」としてM-1グランプリ2018に出場。
結成4ヶ月で準々決勝進出という快挙を成し遂げたが......残念ながら準決勝進出はならず。結果発表直後、2人に心境をうかがった。
――準決勝に勝ち上がったのは全国で25組のみ。残っているコンビを見るとジャルジャル、和牛、三四郎......と、もう有名漫才師のみです。結果を知った感想は?
森田 えーと......。ここまで来れたことが夢のような話で、やりきったすがすがしさはあります。
――準々決勝の舞台では1000人近い観客を前に漫才を披露し、会場を爆笑させていました。直後はどのような想いでしたか?
森田 正直「ほっとした」が一番でしたね。準々決勝から漫才の時間が4分(初戦は2分、3回戦までは3分)になって、いろいろ詰め込んで、僕たちは「これが自分たちの漫才の完成形だ」と感じていて。それを噛むこともなくベストな形で披露できたことに、まずは安堵したという気持ちでした。
長田 森田先生、楽屋に戻って芸人さんたちに「だいぶウケました」って報告して、「自分で言うものじゃない」ってツッこまれてましたもんね(笑)。
――結成からたったの4ヶ月。振り返ってみていかがでしょうか?
森田 体感はかなり長かったです。濃密な時間だったし、緊張しっぱなしだったから。週プレ酒場での初舞台が2ヶ月半前だなんて信じられないですね。あの頃と比べると僕たちうまくなったなぁ。
長田 最初はまっすぐ立っていられなかったり......懐かしいですね。
――今大会で最も印象に残っている瞬間は?
森田 やはり3回戦のルミネtheよしもとは特別でしたね。芸人さんでもなかなか立てない聖地ですから。緊張しながら舞台袖から飛び出していく瞬間が忘れられないです。
長田 僕もルミネですね。思いのほか明るいんですよ。目の前の景色が真っ白になって......2人だけの世界で......感動して泣きそうになりましたね。
――2人の関係も変わりましたか?
森田 最初は長田くんをライバルと思っていたからね(笑)。彼より面白ければいいと思ってた。けど、この4ヶ月で相方になった。またライバルに戻るけど、長田くんとやれてよかった。
長田 僕は大先輩をライバルと思ったことは一度もありませんよ。
――「M-1準々決勝進出の漫画家」となり、これから『べしゃり暮らし』の続編も描かれるということですが、どんな作品になりそうでしょうか?
森田 貴重な経験をさせてもらえたので、いい作品になりそうで、早く描きたいです。よりリアルになると思いますね。漫才を終えて舞台を降りるときが一番震えて、膝がガクガクになって歩けなくなってしまうとか、出場しなければ絶対に分かりませんでしたから。
――ちなみに、もう漫才を行なうことはない?
森田 舞台にもう一度立ちたいという気持ちがないかと言われたら嘘になるけど......。マンガを執筆し始めたら集中しないといけないですからね。
――でも実は......準々決勝敗退コンビの中で、GYAO!(ネット動画配信サービス)で公開されている準々決勝のネタの再生回数が最も多かった組は「ワイルドカード枠」で準決勝に進出できるらしいです。
森田&長田 え!? 終わってなかったの!?
――はい。11/9(金)~12(月)までの動画再生回数で決まります。
森田 そうなの!? 心が落ち着かないな......!!
というわけで、「漫画家」を応援したい人やネタが気になる人はぜひGYAO!をチェック!! ちなみに準決勝は11月15日(木)「NEW PIER HALL」(東京・竹芝)にて行なわれる予定だ!