映画化が発表された『閃光のハサウェイ』のキーヴィジュアル。(C)創通・サンライズ 映画化が発表された『閃光のハサウェイ』のキーヴィジュアル。(C)創通・サンライズ

21日、「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト記者発表会」が都内で行なわれ、2019年から20年にかけて、さまざまな「世界中がわくわくするチャレンジ」が行なわれることが発表された。

プロジェクトのコンセプトは「BEYOND(ビヨンド)」。個々の作品、国境、世代と「すべてのものを超えていく」という意味だ。

また、4つのキービジュアルでは、作品や世界観の枠を超え、『機動戦士ガンダム』と『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』と『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』、『新機動戦記ガンダムW(ウィング)』と『機動戦士Ζガンダム』、『ガンダム Gのレコンギスタ』と『機動戦士ガンダム THE ORIGIN(オリジン)』が共演している。

同プロジェクトのキーヴィジュアル。(C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS 同プロジェクトのキーヴィジュアル。(C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS
まず大きな注目を集めたのは『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の映画化。2019年秋から三部作で公開される。もとになるのは1989年に富野由悠季監督が発表した同名の小説。名作として知られ、長く映画化が望まれていた作品だ。

この発表にはこの日、登壇したガンダムファンのSUGIZO(LUNA SEAおよびX JAPAN)も「聞いて絶叫しましたね」と驚嘆。「だって、むごい最期を遂げるんですよ。それをちゃんと映像化してくれる。コアなファンとして楽しみでしょうがない」と続けた。

同作は、新たな宇宙世紀100年の歴史を描く「UC NexT 0100 PROJECT(ユーシーネクストワンハンドレッドプロジェクト)」の第2弾として制作されるが、ガンダムの正史と扱われるのか議論を呼んでいた。そうした事情もあってか、登壇した株式会社サンライズの浅沼誠専務取締役も発表の際に、「いろいろとありました」とこぼした。

「ガンダムGLOBAL CHALLENGE」のキーヴィジュアル。(C)創通・サンライズ 「ガンダムGLOBAL CHALLENGE」のキーヴィジュアル。(C)創通・サンライズ

そして、もうひとつの注目が「ガンダムGLOBAL CHALLENGE(グローバルチャレンジ)」。2020年夏、横浜市の山下埠頭に"動く"実物大(18m)のファーストガンダムを設置する計画だ。現在は設計段階まで進んでいる。

09年の30周年を機にお台場に実物大ガンダムが作られ、「首が動いただけで見ている人が『おお~!』となったのを見て、(動く実物大ガンダムを)作ろうと思った」(株式会社サンライズ宮河恭夫代表取締役社長)そう。

動く範囲について、宮河氏は「皆さんに想像してもらって、来てもらって、『すげ~な』と思ってもらうのが僕らの仕事。何をもって歩くか。『動く』という言葉を使っている」と濁したものの、ガンダムの足が上がっているイメージヴィジュアルを公開。どんな挙動をするのか、期待が高まる。

左から株式会社サンライズ・宮河恭夫代表取締役社長、SUGIZO、株式会社バンダイナムコホールディングス・田口三昭代表取締役社長、株式会社創通・難波秀行専務取締役 左から株式会社サンライズ・宮河恭夫代表取締役社長、SUGIZO、株式会社バンダイナムコホールディングス・田口三昭代表取締役社長、株式会社創通・難波秀行専務取締役

イベントではこのほかに、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』と『SDガンダムワールド 三国創傑伝』の放送や、劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』の公開、『機動戦士ガンダム00』の舞台化なども発表。また、SUGIZOが「完成前のデモ状態」である同プロジェクトのテーマ曲を披露した。