相澤正久社長と握手を交わす森田健作

ベッキーやカンニング竹山などが所属する芸能プロダクション・サンミュージックグループの創立50周年記念式典が27日、都内ホテルで開催され、160人の所属タレントが参加した。

サンミュージックは1968年、森田健作を初の所属タレントとして創業。松田聖子や早見優など人気アイドルを輩出し、90年代からはダンディ坂野やカンニング竹山など、お笑いにも力を入れた。

式典では、相澤正久社長と森田健作が挨拶。これまでの感謝を述べるとともに森田は「会長(故・相澤秀禎氏)も『森田、俺は50周年を盛大にやりたいんだ』とおっしゃっていた。この式典を見て、満足していると思います」と、創業からともに歩んだ相澤会長を偲んだ。

サンミュージックのタレント160人でゲッツ!

現在は千葉県知事でもある森田。式典後の囲み取材では、アイドルとして活躍した当時、会長から言われた言葉が今でも役立っていると紹介。

「『(コンサートの)6列目までのお客さまはワーワーキャーキャー言っているけど、それ以降のお客さまはヒット曲を聞きたいと思ってきている。それを忘れちゃいけない』と言われた。それは政治も同じ。声の高い人だけに左右されちゃうと大きな間違いを犯す。サイレントマジョリティーをしっかり見ていかないと、とその言葉が勉強になった」

囲み取材に応じた(左から)メイプル超合金のカズレーサー、安藤なつ、ダンディ坂野、カンニング竹山、スギちゃん

囲み取材にはそのほか、演歌歌手・牧村三枝子、大石まどか、上杉香緒里、俳優の西郷輝彦、野村将希、タレントの太川陽介、お笑い芸人のダンディ坂野、カンニング竹山、スギちゃん、メイプル超合金が出席。

「『タレントと社員は大切な家族』が創業以来の理念」(相澤社長)だという同事務所だが、牧村、大石、太川らは相澤会長の自宅に居候していた時代を回顧。「実家から新鮮なイカが届いて、イカ刺しが出てくると思ったら、イカフライだった」(大石)、「毎朝、皆起こされてジョギングをさせられた」(太川)と当時を振り返りながら、家庭的なエピソードを紹介。

その社風はお笑い部門にも受け継がれ、カンニング竹山も「僕らの上にいらっしゃるブッチャーブラザーズさんの下、家族というか、みんなで作っていく感じです。今でも年に2回くらいはみんなで集まっている」と話したが、そんななか、メイプル超合金のカズレーザーは同事務所を選んだ理由として、「(他は)競争が厳しそうというか、実力者が多い。サンミュージックは(他の芸人を見ながら)これだったので。実際、楽でしたね(笑)。派手な恰好して大きい声出したら大丈夫だった、向いてました」とオチをつけ、会場を笑わせた。