関西を拠点に活動し、男女混成15人という大所帯で、次世代のダンス&ヴォーカルグループと高い注目を集めているRe:Complex(リ・コンプレックス)。
彼らが先ごろ、サードシングル『White Song』をリリースした。彼らにとって初となるバラード曲だ。
そこで今回はメンバーの長澤翼(キャプテン、24)、森下翔(男子副キャプテン、21)、金子京平(19)、森下真帆(女子キャプテン26)、辻内祈(18)のメンバーに今回の楽曲について、そしてメジャーデビューを果たして9ヶ月を迎えた彼らの現在について語ってもらった。
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――新曲「White Song」は、今までのアップテンポな曲とは異なる、随分とシットリした曲ですね。
長澤翼 自分たちにとって初のバラードで少し大人の冬の恋愛ソングです。今までの楽曲では女性メンバーからの歌い出しだったんですが、今回は男性メンバーから。1番は男性のみが歌い男性の気持ちを、2番を女性のみが歌い女性の気持ちを表現しています。
――レコーディングで意識したことは?
辻内祈 私は18歳なので、大人っぽい歌い方です。ボイストレーナーさんに相談したら、セクシーな洋楽は勉強になるよって言われてマドンナさんの曲などを聞きました。
森下真帆 私は特に感情移入して、歌いました。『White Song』は、好きになることは辛くて愛おしいって内容の歌詞になっていて、すごく共感しちゃって。聞いてくれた方には、そんな切ないけど温かい気持ちを味わってもらいたいです。
金子京平 僕は歌い出しを担当させていただいたんですけど、切ない歌い方は意識しました。切なく歌うことって、これまでやったことがなかったんです。なので納得いくまでやらせてもらいました。
森下翔 僕も切なく歌うことは意識しました。あと以前、女性にフラれて切ない気持ちになったことがあって。その時の気持ちを思い出しながら歌いました。
長澤 僕も高校時代、フラれたことを思い出しました(笑)。あと僕は息の使い方にこだわりました。普通の歌い方に加え、母音だけの歌声も録って。あとで聞いてみたら優しさと切なさが混ざった声になりました。
翔 それ録ってる時、僕、隣のブースにいたんですけど、めっちゃ色っぽかったなぁ。
――Re:Complexは男女混成なので、男性と女性、両方の視線による歌が聞けますね。
長澤 そこはRe:Complexの大きな特長です。今回、ダンスでも男女ペアで踊っているんです。互いの気持ちを思い浮かべながら聞いてもらえるとうれしいです。
――長澤さんと翔さんが女性にフラれた話をしていましたが、他のメンバーにもそういうエピソードはありますか?
長澤 あははは。それか、逆にすごい妄想をしたりとか。ジャケット撮影では、男女ペアで背中合わせになったりしてたんですけど、辻内は「いいね!いいね!」なんて言いながら、やたら盛り上がってました。
辻内 大人の恋愛って、こんな感じなのかなーなんて想像しちゃって。ずっとキュンキュンしてました。
金子 しまいには「肩組んでもいいんじゃない」「もっと目を見よう」なんて指示までしてたし。さすが現役女子高生(笑)。
――ちなみにカップリング曲の『DIVE』は、翔さんが作詞しています。
翔 今回、メンバーで作詞をしてみようって、全員で書いたところ、僕のが採用されたんです。学生時代に抱えてたコンプレックスや夢を追うのに反対されていた頃の気持ちを書きました。これが正解とか決めるんじゃなく、自ら飛び込んで行こうというのをテーマにしています。
長澤 メンバーが歌詞を書くとそれぞれのことがよくわかりますね。あと歳が離れていると意外なフレーズが入ってきて驚いたり。
翔 若いメンバーで「ケータイの充電が残り2%」みたいな表現があって。すごい情景が浮かんでくるというか。
長澤 自分たちも歌うときにイメージを膨らませる勉強にもなるし、どんどんこういう機会は増やしたいです。
――さて、Re:Complexは結成から9ヶ月経ちましたが、自分たちの成長を実感していますか?
長澤 自分たちで言うのもなんですけど、すごく感じています。ミュージックビデオでも、一人一人が何をやればいいかわかってきたから、今回もいいものができました。
真帆 最初は夢に向かって、何をしていいか、さっぱりわからず手探りでした。戸惑いもあったし。でも応援してくれているファンの皆さん、そしてスタッフさん、いろいろな方々のおかげで意識が変わり、いい雰囲気でやれるようになってきました。
――意見がぶつかることは?
長澤 パフォーマンスのことで言い合うことはよくあります。ここはこうしたほうがいいんじゃないかとか。それぞれキャリアも性格も違うから、考え方も違うし。そういう時は多数決を採りつつ、最終的にはキャプテンの僕が判断します。
――15人のグループってまとめるのは大変ですよね。何か秘訣はあります?
長澤 やっぱり話し合いです。レッスンごとに会議があって、こうしたほうがいいんじゃないかとか、全員でよく話します。
――男女で意見が割れることは?
真帆 あります。男子の意見に女子が合わせるみたいなこともあるし、逆もあります。でもそれはそれでいいかな。
辻内 年齢とか関係なく、意見を言わせてもらえるんです。しかもじゃあやってみようかっていってくれるし。Re:Complexは15人もいて、一人一人、意見を言い合えるのがすごいところなんじゃないかなって思います。
――話は変わるけど、以前、着替えのことで女子メンバーに聞いたことがあって。早着替えもあるし、男子がそばにいてもあまり気を遣わないって言ってたけど。男子的にはどうなんですか?
長澤 あははは。男子全員、普段は気を遣って女子のためにスペースをつくります(笑)。
――恥ずかしいみたいな感覚は?
長澤 それはないです(笑)。ファミリー感が強いから。
真帆 うん。むしろ『WhiteSong』みたいに、男女の立場で曲を歌うと意識しちゃうよね。
金子 実際、翼くんはキャプテンってよりお兄さんみたいな感じ。真帆さんはお姉さん。大家族です。
辻内 いや真帆さんも子供です。最年少のメンバーに朝とか起こされたりしてますから(笑)。
――では、2019年に向けての目標を。
長澤 いろんな場に出てどんどん自分たちをアピールしたいのと、ライブをやりたいです。Re:Complexは歌とダンスのグループなので、生で観ていただいて15人の迫力を感じてもらいたいです。
――Re:Complexは"複合体"って意味で「いろんな形で変幻自在にパフォーマンスする」という意味が込められるんでしたよね。
長澤 はい。年齢も個性もバラバラな15人ですから、みんないれば、なんでもできそうな予感がします。枠を作らずどんどん前に進んでいきたいです。
■Re:Complex(リ・コンプレックス)
オーディション番組『関西発!才能発掘TVマンモスター』(MBS)で、関西の中学生以上の男女を対象としたオーディションで1911名の中から選抜された男女混合15名のダンス&ヴォーカルグループ。今年3月に『One&Only』でメジャーデビューを果たした。