12月23日(日)
に初のフォトブック『RE:NA』(集英社)を発売した格闘技界の"ツヨカワ"クイーンことRENAが、12月22日(土曜日)発売の『週刊プレイボーイ1・2合併号』のグラビアに登場。

休養宣言から約半年、大晦日の「RIZIN」での復帰を表明した彼女が、苦悩の日々から脱却し、心身共にパワーアップした心の内が明らかに。

■休養中は本気で引退も考えた

――今年7月に挑んだリベンジマッチに敗れた後、「少し格闘技から離れて一回、普通の女性に戻りたい」と休養宣言。そこから約半年、ここに至るまでの思いを教えてください。

RENA MMA(総合格闘技)を始めてから約2年半、ずっと走ってきました。シュートボクシングとはまるで勝手が違うMMAの世界に飛び込んで、それでも「女子格闘技界を盛り上げていきたい」という一心で走ってきたんですけど、気づいたらみんなの期待する「RENA」が、久保田玲奈よりもずっとずっと遠くに行ってしまって......。

いつしか本当の自分とのギャップに苦しむようになってしまいました。だからここで一回、ゆっくりと自分を見つめ直す時間が欲しいと思いました。

――休養を宣言した際は、ご自身の考えの中に「引退」という選択肢もありましたか?

RENA 本気で考えましたし、その選択もありえました。「私、もうけっこう頑張ったよね」っていう思いもありましたし。あれだけみんなの期待に応えたいと思っていた自分がその期待に苦しむようになってしまったのはどうしてなんだろう? このまま格闘技を続けていっていいのかな?と自問自答の日々でした。

――格闘家RENAを一時、お休みすることで見えてきたことはありましたか?

RENA 久しぶりに格闘技のことを考えず自分の時間を過ごしてみて「私、RENAじゃなくても生きていけるんだ」ってことがわかったのは妙にホッとしました(笑)。

だけど、自分の心と素直に向き合ったら、RENAとしてまだやりたいっていう気持ちがすごく残っていることにも気づいたんです。あ、まだまだ自分は燃え尽きていないんだなって。「やっぱり女子格闘技界にはRENAがいなきゃ駄目でしょ」って言いたいし、思われたい。普通の女性に戻るのはまだ早いって思いました。

――復帰戦を大晦日に決めた理由を教えてください。

RENA 本当は復帰戦を来年の春ぐらいに予定していたんですけどね(笑)。いろいろなニュースが飛び交っていたし、どうせやるならこのタイミングだなって決めました。

――復帰会見で「皆さんの期待を上回る選手になりたい」と話していましたが、真意は?

RENA これはそのまま、言葉のとおりです。休養宣言する直前はみんなの期待がつらかったんですが、休むことによって全部、吹っ切れたというか。みんなが期待してくれている「RENA」があるのであれば、それに一歩でも近づきたい、期待に応えられる選手になりたい、とあらためて思えるようになりました。

――休む前のRENAと今のRENAでは具体的に何が違いますか?

RENA 休んでいたのでウエイトがだいぶ重いですね(笑)。ここから絞るのが大変......というのは冗談ですけど、負けられないプレッシャーみたいなものからは解放されたのかなと思います。MMAを始めたばかりの頃はチャレンジすることが楽しくて仕方なかったんですが、毎回実力以上の結果を求められていくうちにいろいろなことを難しく考えて、自分を追いつめてしまって。もっとシンプルに楽しみたいなって思うようになりました。

これからやって来る波に乗れるだけ乗って、格闘技界を盛り上げるだけ盛り上げて、そして自分が楽しめて、お客さんが楽しんでくれたらそれでいいんじゃないかなって。大晦日には、これまで以上にはっちゃけたRENAらしさを見てほしいですね。

――大晦日の「RIZIN」で対戦が決まったサマンサ・ジャン=フランソワ選手とは、どんな試合をしたいですか?

RENA ここ4、5戦はずっと寝技系の選手が続いたんですが、今回はベースが同じ立ち技の選手なので、久しぶりに殴り合いになりそうですよね。きっと打撃勝負でスカッとした試合になると思います。未知の選手なのでいろいろと探りながら、でも倒せるところでバチッと決めていきたいと思います。

■フォトブックにはハワイでの水着撮影も

――同じ日に行なわれる那須川天心(なすかわ・てんしん)vsフロイド・メイウェザーの試合も楽しみですね。

RENA 特にファンだとかはないのですが、エキシビションマッチとはいえメイウェザー選手と同じリングに上がれるというのは光栄です。それに軽量級では考えられない10㎏ぐらいの体重差がある対戦なので那須川選手のパンチが当たるだけでもすごく盛り上がるだろうし、世界的にも注目されると思うので楽しみですね。

――本日、12月23日には自身初のフォトブック『RE:NA』が発売されましたが、見どころや撮影秘話を教えてください。

RENA ハワイの街角やジャングルなどで撮影したすてきな衣装姿の写真もたくさんあるのですが、水着での撮影はとにかく照れくさかったですね。やっぱり試合のコスチュームとは違うしフォトブックに載る写真と思って撮られるのは緊張しました。

でも水着とはいっても、アスリートらしく健康的な写真をカッコよく撮っていただけたので、これを5~10年後ぐらいに「ホッホホッホ」と笑いながら見返したいと思います。「私も昔は肌きれいだったのよ」とか言いながら(笑)。

――幼少時代から格闘家デビュー、結婚観や引退後の生活までを赤裸々に語ったロングインタビューも掲載されています。

RENA この本には私の生い立ちから今までの27年間、そしてこれから先の未来について考えていることなども語らせていただきました。ぜひ、これを読んで大晦日の試合を見ていただけたら、より私自身のことを知ってもらえると思います。その上で応援していただけたらうれしいです。私も一生懸命頑張ります!

――あらためて大晦日の試合の抱負を教えてください。

RENA 今年は少し休ませてもらったんですけど、それでも試合で受けた傷は試合でしか癒やせないので、一年の最後にスカッと勝って、いい新年を迎えたいですね。テーマは「スカ勝ち」です。ここまで言って超泥仕合だったら笑えないので、しっかり決めたいと思います!

●RENA
1991年6月29日生まれ大阪府出身 身長=160㎝ 所属=シーザージム
○初のフォトブック『RE:NA』(集英社)が12月23日(日・祝)に発売。発売記念イベントを2019年1月6日(日)13:30~、東京・浅草九劇にて開催予定。
https://www.lespros.co.jp/talent/athlete/rena/
公式Twitter【@SB_RENA】
公式ブログ【https://ameblo.jp/rena-official