テレビのバラエティ番組や、M-1などの賞レースで活躍しているわけではないが、SNSでのネタ投稿は次々とバズってフォロワー数はうなぎ上り。そんな新世代の"SNSブレイク芸人"3組を直撃!
3日連続配信の第1回は、ほぼ毎日、ひとコママンガを配信し、フォロアー18万人のおほしんたろう。バズるためのコツ、炎上対策、収入、テレビ出演願望などなど、SNS限定ブレイク芸人、おほしんたろうのモニターには移らない生態とは?
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おほしんたろう、33歳。ツイッターとインスタグラムに「#おほまんが」とハッシュタグをつけてシュールなマンガを投稿しているピン芸人だ。
2014年にはすでにツイッターにマンガを上げ始めており、今やフォロワーは約18万人。LINEスタンプやヴィレッジヴァンガードとのコラボグッズも手がけている。
――なぜSNSでの活動を始めようと思った?
おほ もともと中学生の頃からハガキ職人をやっていて、『週刊ファミ通』に投稿していました。芸人になってからもマンガは描いていて、ツイッターを始めたときに先輩に「マンガを投稿したほうがいい」と言われて始めました。
――初めてバズったのは?
おほ 始めて数ヵ月で投稿した4コママンガを、STUDYさん(ツイッター上にゆるいマンガ、イラストを投稿するイラストレーター)がリツイートしてくれて、これが5000リツイートくらいいきました。その後、AKB48の指原莉乃さんが別の投稿をリツイートして取り上げてくださり、急激に注目度が上がりました。
――ほぼ毎日マンガを投稿していますが、大変では?
おほ スベってもどうにかなるわけでもないので、いまいちなデキのものも上げちゃいますね。だから、18万人弱フォロワーがいても、30リツイートのときとかもあります(笑)。
――ぶっちゃけ、金銭面はどうでしょうか?
おほ 主に九州で活動しているんですけど、佐賀に帯番組のレギュラーがあるので生活には困っておらず、バイトもしていません。ツイッターでマンガを上げても広告は入らないので収益にはなりませんが、最近は企業のPRマンガを描くこともありますね。
――上京はしないんですか?
おほ 仕事で東京に行くこともあるんですが、SNSでの活動は東京にいなくてもできます。今はそっちの比率が大きいので、九州で始めてしまった以上、上京は考えてないですね。
ただ、最近後輩とコンビを組みまして、M-1の予選に行ったんですけど、そこで東京の芸人たちの雰囲気を見てビックリしましたね。なんというか、福岡と比べて圧倒的に緊張感があって、血なまぐさいんです。
で、予選の3回戦で僕、けっこう序盤でネタ飛ばしちゃって。もうボロボロで、すごく恥ずかしかったんですね。思えばこういう経験全然してなかったなと。それに気づいて最近、自分を「お笑い芸人です」と言うのにもためらいを感じています。
――そんなおほさんの今後の展望は?
おほ 例えば、キングコングの西野さんやカラテカの矢部さんのように、芸人以外の活動でも成功している方って、ちゃんと芸人の部分で結果を残してると思うんです。一方、自分はどっちも中途半端。だから、今までやってなさすぎた、お笑いの部分に力を入れていきたいですね。
あと、もう一回有名人がリツイートしてくれないかな、って思ってます。いいねじゃなくて、リツイートでお願いします!
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●おほしんたろう
SNSにひとコママンガを投稿するピン芸人。九州を中心に活動。投稿したひとコママンガをまとめた著書『おほまんが』(KADOKAWA)があり、来年1月にもマンガ最新作『学校と先生』(ナナロク社)を発売予定。ツイッター【@ohoshintaro】のフォロワーは約18万人