14歳で「千年に一度の逸材」として一世を風靡した橋本環奈ちゃんが、2月4日(月)発売の週刊プレイボーイ7号で、約1年半ぶりに表紙&巻頭グラビアに登場! 節目である20歳を迎えたばかりの彼女が今、思うこととは―。

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奇跡。常識では起こると考えられないような不思議な出来事のこと。では、その出来事が継続したらどうなるのか。人はそれを「常識」と呼ぶ。奇跡なんかではない、誰もが認める正真正銘の天使がここに存在する。橋本環奈、20歳。そんな彼女のリアルに触れてみる。

■「ありがとう」では伝えきれない感謝

――週プレでは、「奇跡の一枚」で話題になった13年から、ほぼ毎年環奈ちゃんのグラビアをやらせてもらっています。

橋本 (過去のグラビアの写真を見ながら)本当だ。こうやってみると、週プレさんってけっこう長いんですね。毎回週プレさんの撮影は楽しすぎて、あんまり仕事っていう感覚がないんですよ。

――えっと、それはつまり、素のままで撮影に臨んでいるという認識で大丈夫でしょうか!

橋本 そんな感じです。今日の撮影も、ほとんど食べてしゃべってただけ。そしたら、(カメラマンの)細居さんがシャッターを押してくれてました(笑)。

――「リアルを切り取る」という意味では、それがグラビアとしての理想型だと思います。

橋本 一気に哲学みたいな話になった!

――2月3日に20歳になったばかりですが、10代のうちにやり残したことはありますか?

橋本 なんだろう......。今は思いつかないかも。そういう後悔って、きっともうちょっと大人になったときに初めて生まれてくるんだと思います。やり残したことじゃないけど、20歳になってまずは両親への感謝を伝えたいっていうのはあるかな。

――せっかくなので、ここで伝えちゃいましょう!

橋本 このお仕事を許してくれたのは両親だし、私がここまで成長できたのも全部両親のおかげ。私の人間としての根っこの部分はふたりがいてくれたから形成されたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

――20歳でそれを言えるのはすごいですよ。

橋本 感謝の気持ちって、どうやったら重く伝わるんだろうっていつも思うんですよ。気持ち的には「ありがとう」の5文字じゃ済ませられないくらいもっともっと深いんだけど、やっぱり「ありがとう」のほかに正しい言葉が見当たらなくて。18歳で上京してひとり暮らしをするようになってから、働きながら家のことをするのがこんなにも大変なことなんだって気づきました。

掃除機ひとつかける動作にも時間がかかるし、洗濯機を回すのが億劫(おっくう)に感じることなんてもうしょっちゅう。でも、それを何ひとつ文句も言わずやってくれるばかりか、休みの土日すらも私たち子供のために体を動かしてくれて。それがどれだけすごいことなのかに気づいてから、よりいっそう両親への感謝の気持ちが強くなりました。

――泣けますね......。たった20歳で親への感謝に気づいて、それをそうやって言葉にできるっていうだけでもう、親御さんからしたら絶対に「なんていい子に育ってくれたんだ」という感情になると思いますよ。

橋本 そんな、大げさな(笑)。

■手に届きそうで届かない距離感に

――では、20歳になったからこそ「こうなりたい」と思うことはありますか?

橋本 ん~、逆に「こうなりたくない」ならあります。

――ではそっちで!

橋本 芸能人、芸能人となりたくない(笑)。普通でいたいです。

――というのは?

橋本 やっぱり、身近に寄り添える距離って、一番求められるんじゃないかなと思うんですよ。例えば韓国のアイドルグループとかって、スター性やブランド力を前面に出してるじゃないですか。もちろん、そうであるからこそたくさんの人に崇拝(すうはい)されるくらいの存在にまでなってると思うんですけど、今の私に求められてるのはそういう遠い距離感じゃないなって。

女優として生きてる人間を演じるにあたって、見てくれる人に共感してもらうために必要なのは、親しみやすさを感じられることだと思うんです。

――先日ネット記事で話題になった「一緒にドライブに行きたい新成人」ランキングでは、男女アンケートともに1位でしたし、環奈ちゃんのそういう親しみやすさが世間に浸透してきているように感じます。

橋本 それはすごくありがたいです。だから仕事もあんまり苦しいと思わないし、なんなら仕事を仕事だと意図的に意識しないでいようと思うことのほうが多いので。

――だから今日の撮影も......。

橋本 食べてしゃべってただけ(笑)。

――お約束をありがとうございます(笑)。では、仕事面での今年の目標を教えてください。

橋本 今までは割と活発で芯の強い役を演じることが多かったので、どうしようもないダメな人とか、めちゃめちゃ悪女みたいな役を演じてみたいです。殻を破るって言ったらトゥーマッチかもしれないけど、今まで演じたことのないぶっ飛んだ役をできたらいいなって。

――演技の幅を広げたいと。

橋本 何かをやり切ってしまった人って、なかなか新しい発見に出会えないってよくいうじゃないですか。だから私は、いつまでも挑戦し続ける気持ちを持っていたいです。

――プライベートで今年やりたいことは?

橋本 ずっとやってみたかったスカイダイビング! 18歳からできるんですけど、なかなか踏み出せないでいたんですよ。

――もし次に写真集を出すとしたら、スカイダイビングをしながら撮影するのはどうですか?

橋本 え、逆にいいんですか! そしたら、スカイダイビング中に「ぎゃ!」ってなってる顔を表紙にしましょうよ(笑)。

――それはちょっと検討させてください(笑)。でも、「やったことないことをやる」みたいなコンセプトはありかと!

橋本 それ、いいですね。......じゃなくて、次の写真集のことを考えるの早すぎません? まだ2月3日にセカンド写真集が発売したばかりなのに(笑)。

――失礼しました、ついつい妄想が膨らんでしまって。でも、何事も早期思案が吉かと!

橋本 じゃあ、スキューバダイビングとバンジージャンプもやりましょう!

●橋本環奈(はしもと・かんな)
1999年2月3日生まれ、福岡県出身。身長151㎝ 血液型=AB型
○セカンド写真集『NATUREL』が発売中。4月19日(金)公開予定の映画『キングダム』に河了貂(かりょうてん)役で出演。
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公式Instagram【@kannahashimoto.mg】