毎年、彗星(すいせい)のごとく現れる一発屋芸人。流行語大賞にノミネートされたりコスプレ衣装が爆売れしたり、一世風靡(ふうび)したかと思えば、これまた彗星のごとく消えていくべき存在なのか......?
否! 今、世間から「一発屋」の箱に入れられた男たちが、ブレイク当時とはまた違うベクトルで光明を見いだし、平成の次の時代での再ブレイクを虎視眈々(こしたんたん)と狙っているのだ! 新時代を迎える2019年に再ブレイクの兆しがビンビンする男たちに迫った!
山田ルイ53世(髭男爵)さん、レイザーラモンHGさん、ムーディ勝山さんに続き、第4回目はゴー☆ジャスさんが登場!
■毎回おもしろいじゃないからいい!
――地球儀片手に鮮烈な「マダガスカル!」ネタでブレイクしたゴー☆ジャスさんです!
ゴー☆ジャス いや、ブレイクしてないです。自分でもわかってるんで。僕のは"ナノブレイク"。ほかの一発屋の皆さんと比べて、僕はピーク時もそんなに高いとこまで登ってなかったから、落ちたときも高低差はさほどなくて、ほぼ無傷でしたから(笑)。
──そ、そうですか......。ゴー☆ジャスさんは今、チャンネル登録者数が約36万人(2019年2月現在)を誇るゲーム実況系ユーチューバーなんですよね。
ゴー☆ジャス 仕事もなく、20連休とか普通にあったんで、『モンハン』(『モンスターハンター』シリーズ)とか『パズドラ』(『パズル&ドラゴンズ』)とかをやりまくってて。
『パズドラ』きっかけでユーチューバーのマックスむらいさんと知り合い、むらいさんの動画にゲストみたいな感じで何回か出てたら、3万人ぐらいだったツイッターのフォロワーが、一気に30万人ぐらいまで増えたんです。当時、フォロワー数4万人ぐらいの(お笑い芸人の)ゆってぃを秒で抜いたっていう(笑)。
──そんなこともあり、2014年に自身の動画チャンネルを作りましたが......ぶっちゃけ、ゲームがそんなにうまいわけではないですよね!?
ゴー☆ジャス そうですね~。でもヘタなりに素で楽しんでやってるから、"ゲームやってる感"がいい感じらしいですよ。それでたまにおもしろいこと言うから、ちょうどいいんじゃないですかね?
──毎回ではなく、たまに?
ゴー☆ジャス 毎回超おもしろいこと言ったら、通勤電車で見てる人とか、声出して笑っちゃうから大変じゃないですか。そもそも毎回おもしろいなら、もっと売れちゃってますよ。電車の中でガマンできる、ちょいおもしろいぐらいがちょうどいいんです。
──当時は芸人がユーチューバーデビューすると、「YouTubeに逃げた!」なんて揶揄(やゆ)されたりすることもありましたが、そこに躊躇(ちゅうちょ)はありませんでしたか?
ゴー☆ジャス いえ、全然。僕は最初からエンターテインメントをやっているつもりだったから、テレビでもYouTubeでも、場所はどこでもよかったんです。エンターテイナーとしては、僕を知ってくれる入り口はどっちでもいいんですよね。
実際、僕を芸人とは知らなくて、ガンホー(『パズドラ』のメーカー)のスタッフが白塗りしてると思ってた視聴者もいましたし。あと、視聴者がちょっと憐(あわ)れんでくれてるから、「芸能人がこっち来るんじゃねぇよ!」みたいな拒絶反応も少なくて、みんな僕には優しい(笑)。
──今後の目標は?
ゴー☆ジャス チャンネル登録者数100万人を超えたい。そのためには、テレビに出てもっと知名度を上げるのが近道なんで、新ネタ考えてます。
──もはや発想が逆転してる!