映画『キングダム』のワールドプレミアレッドカーペットイベントおよび舞台挨拶が27日、都内で行なわれ、山崎賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、満島真之介、高嶋政宏、要潤、大沢たかおら主要キャストと、佐藤信介監督、原作者の原泰久が出席した。
原作は2006年から『週刊ヤングジャンプ』で連載が始まった同名のマンガ。現在も連載中で、53巻まで発行された単行本は累計3800万部を超える大人気作品だ。主人公のひとりで、もともとは奴隷だった信が、秦の国王である嬴政(えいせい)と中華統一を目指す物語。信が徐々に頭角を現して出世していく成長譚や、嬴政の知的戦略、また数多く登場する武将たちの個性的なキャラクター、迫力ある戦闘シーンなど、さまざまな魅力があり、読者を虜にしている。
撮影は日本国内や中国で行なったが、相当過酷だったそう。高嶋が「鹿児島と宮崎の県境の山間で撮ったときは、ぬかるんだ斜面を立ちっぱなし。しかも監督が納得するまで、1ミリでも気に入らなかったらもう一回と妥協がない」と明かすと、「待ち時間も多く、基本(携帯の)電波がない場所が多かった」と橋本も同意。
しかし、その一方で橋本は「(共演者同士で)話すしかないから、過酷な撮影でもいい雰囲気だった」と、和気あいあいとした現場の様子を説明。満島も「このチーム、褒(ほ)め合うんですよ、それぞれが。どんどんいいチームになっていって、映画のキャラクターに負けないくらい、絆があった」と認めた。
今作では原作者である原も「映画化の話を受けたときに絶対に成功してほしいと思った」と脚本に参加。"新しいもの"を目指した結果、
「13年前、東京のマンションの一室で紙とペンだけから始まった作品が、このような状況になり、まるで夢の中にいるよう。成功したなと思ったのは、心から泣けるシーンがたくさんあること。5回くらい泣いた」
と感無量の面持ちで自ら絶賛。
さらに原は中国の撮影にも帯同したそうで、山崎は「屋台でご飯食べているときに、原先生と会って、そこで『映画化するうえで、皆さんの心を掴めるようなシーンを撮りたい』と話をさせていただいた」と現場でのエピソードを明かした。
そんな山崎は作品に対する愛が溢れすぎたのか、「これぞ『キングダム』は?」という質問に「その瞬間が多すぎて......」と答えられず。次の質問に移った際に「やっぱりさっきのいいですか、熱量です」と回答。
しかし、「まさみさんが言ってたでしょう」という満島の暴露で、長澤から耳打ちされていたことが判明。長澤は笑いながら「思いを伝えるんだ!」と山崎に発破をかけ、長澤演じる楊端和(ようたんわ)のような男勝りながらも優しい一面をみせた。
映画『キングダム』は4月19日(金)に全国公開。8日(月)には「公開直前イベント試写会」も開催される(応募締め切りは1日[月]正午)。詳しくは公式サイトにて。