近い将来、女優やモデルといったさまざまな分野の最前線で活躍していくであろう10代の美少女たち。そんな彼女たちの魅力を読者に知ってもらうべくスタートした、週プレNEWS&週プレモバイル連載『微熱少女』。

毎週月曜日に、週刊プレイボーイが注目した美少女が登場するこの連載では、撮り下ろし写真とロングインタビューで彼女たちの魅力をお届けします。

第11回は、日米ハーフのトミコクレアちゃん。インタビュー前編では、来日1年半にして映画『小さな恋のうた』にて銀幕デビューを果たした彼女に、撮影の裏話や女優としての意気込みを聞きました。

――5月24日(金)公開の映画『小さな恋のうた』(監督:橋本光二郎)では、沖縄の米軍基地内で暮らす少女・リサ役で出演。映画は初挑戦とのことですが、演じられていかがでしたか?

クレア アメリカに住んでいたときに舞台の経験はあるのですが、映画は初めてなので難しかったです。同じ演目でも上演のたびに変化していくのが舞台の面白さなのですが、映画の撮影ではテイクのたびに同じ演技をしなきゃいけないのが大変でした。

特に私は映画初挑戦ということもあり、何度もテイクを重ねることがたびたびあったのですが、その都度アクションとエモーションの鮮度を保つことに気をつけていましたね。

――沖縄の高校生バンドをめぐる青春ストーリーを軸に展開する本作。劇中では、タイトルにもなっている『小さな恋のうた』をはじめモンゴル800の楽曲が全編にわたって登場します。1980~90年代生まれの読者にとってはなじみのある曲ばかりなのですが、2000年生まれのクレアさんには新鮮だったのでは?

クレア はい、とてもすてきな曲でしたね。今はまだ日本語の勉強中なので、英訳した歌詞を読み、彼らからのメッセージを胸に撮影に臨みました。今の若い人たちはこういう曲(パンクロック)は聞かれるんですかね? 映画をきっかけに、私みたいにこれまで聞いたことのなかった人にも届いたらいいなと思います。

――クレアさん演じるリサは、沖縄の高校生と恋に落ちながら、米軍基地をはじめとする日米間の政治的問題に翻弄される少女という難しい役どころでした。橋本光二郎監督からはどんな言葉をかけられましたか?

クレア リサは役柄上、泣いたり笑ったりといった感情の起伏がシーンによって大きく変わるんです。だから、幸せなシーンの後に悲しい場面の撮影があると、心の切り替えがとっても大変でした。橋本監督からは「常に初めて聞く言葉、初めて発する言葉だと思って、いつも新鮮な気持ちで」と言われました。エモーショナルなアドバイスでしょう? ちゃんと台本にメモしました。

――どんな感情のシーンも、非常に自然体で演じられてたのが印象的です。

クレア いつもナチュラルなのが、監督にも褒められた私のグッドポイントですね(笑)。スマイルも褒められました。

――クライマックスの涙のシーンは、劇中でも特に難しい演技だったと見受けられますが。

クレア 今回の撮影では、リサという役に入り込んで、彼女の心をイメージして演技をするよう心がけていました。でも、涙を流すシーンはとても難しかったです。だから、自分の過去の「悲しいメモリー」の力をちょっとだけ借りて泣いたんです。

――なるほど。「悲しいメモリー」とは、例えばどのようなものでしょう?

クレア そうですね。いくつかあるのですが、「悲しいメモリー」のなかで最も悲しいものといえば......それを思い出すと大泣きしちゃうのですが......。

――あっ、無理に思い出さなくても大丈夫ですよ!

クレア うふふ。でも、今の私のライフはとっても幸せですから、「悲しいメモリー」はあまりないですよ。全部昔の思い出です。

――映画『小さな恋のうた』では、クレアさん渾身の泣きのシーンにも注目ですね。話は変わりますが、本日の『微熱少女』の撮影はいかがでしたか?

クレア 撮影中は少し寒かったけど(*撮影は3月下旬)、今は温かいお茶を飲みながらお話を聞いてもらえてトースティ(笑)。それにスタッフの皆さんが優しくて、楽しかったです。私は撮影中、常に「どんなキャラクターで撮られるか」を意識するんです。カットによってシリアスだったり、元気なコだったり......写真からいろんな側面が感じられたほうが面白いし、エモーショナルでしょ? 今日の撮影もいろんなキャラを演じ分けたから、どんな写真になってるか楽しみです!

――たびたび使われている「エモーショナル」という言葉が、今のクレアさんを象徴するワードですね。ちなみに、過去のインタビューでも「好きな言葉」に挙げられていた「トースティ」って、どういう意味なんですか?

クレア 「(パンの)トースト」みたいに、温度や気持ちが温かいって意味なんですけど、古い英語だから今の人はあまり使わないかもしれません。「エモーショナル」はわかりますか?

――そちらは日本人もよく使います。特に若い人は、心が揺さぶられることを「エモい」と表現するんですよ。

クレア エモい!(笑) 初めて聞きました、日本語は面白いですね。今日は「エモい」を覚えて帰ります~。

★後編に続く⇒エモーショナル&トースティなハーフ美女・トミコクレア「好きな言葉は『牛乳』、将来の夢は警察官」

●トミコクレア(とみこ・くれあ)
2000年9月8日生まれ アメリカ・サンフランシスコ出身 身長153㎝
趣味=キャンプ、絵を描くこと、小説を書くこと 特技=ダンス、歌
○講談社主催のオーディション「ミスiD」に参加し「ミスiD2017」を受賞後、2017年10月より本格的に日本での芸能活動を開始。同年11月、アイドルユニット「Wi-Fi-5」のメンバーとして『始まりのカレッジ』でCDデビュー。19年5月24日(金)公開予定の映画『小さな恋のうた』(監督:橋本光二郎)にリサ役で出演。公式Twitter【@TomiClaire】公式Instagram【tomi.claire】

★トミコクレアちゃんのアザーカット、そして撮影時のメイキング動画が『週プレモバイル』でご覧いただけます!

★『微熱少女』は毎週月曜日更新!★