大阪のなんばと関西国際空港を結ぶ南海電鉄の特別急行列車"ラピート"の特装ラッピング号「泉佐野市70周年×キン肉マン40周年 友情タッグラピート」が3月下旬より運行中!
その特別号に『キン肉マン』作者・ゆでたまご先生が自ら仕上げのイラスト&サインを入れる"入魂式"が3月31日の日曜日、その発車駅である大阪ミナミのなんば駅ホームにて開催された。
この日の式典にはゆでたまご原作担当・嶋田隆司&作画担当・中井義則の両先生の他に、大阪府・泉佐野市の千代松大耕(ちよまつ・ひろやす)市長、南海電鉄の佃吉朗営業推進室長、さらに泉佐野市の公認キャラクターであるイヌナキン&ゆるナキン、南海電鉄の公式マスコット・ラピートくん、そしてキン肉星よりキン肉マンことキン肉スグル氏も登場。ゆでたまご先生の一筆入魂の瞬間を見ようと集まった大勢のギャラリーを盛り上げた。
入魂式直前のあいさつにあたって、ゆでたまご原作担当・嶋田先生は「僕らにとって大阪は地元で、高校生の頃はずっと南海電車を利用して学校に通っていた。昔からとても愛着のある電鉄会社。
あれから40年経った今、当時は誰も知らなかった、世に出てもいなかった僕らのキャラクターがこんなに大々的にラッピングされた特別号で現実に走っている。それは本当に不思議な感覚だけど、同時にこんなにうれしいことはない。ぜひ多くの人に乗ってもらって、皆さんに話題にして喜んでもらいたい」と語った。
またこの特別号を"完成"させるための最後のイラストを描くゆでたまご作画担当・中井先生は「まさに、今日は一筆入魂。僕自身も魂を込めて描かせていただきますのでよろしくお願いします!」とこの日にかける熱い意気込みを語った。
■そして、いよいよ満を持しての入魂式へ
特別ラッピング号の3両目車両側面に、中井先生が主人公キン肉マンの顔イラストを、さらにそのすぐ脇に嶋田・中井両先生がサインを仕上げ終わった瞬間、ホームに集まった大勢の人々から万雷の拍手喝采が巻き起こった。そして14時35分、まさにたった今しがた"入魂"し終えたばかりのこの列車が、実際に乗客を乗せて関西空港駅に出発していくのをみんなで見送ったところで、この日の式典は無事に終了した。
式典後、改めて出発していく特別号を見送った感想を求められたゆでたまご嶋田先生は「今回、このコラボレーションを企画してくれた関空のある泉佐野市のみなさんをはじめ、この路線の通っている大阪各市のみなさん、また関空を利用する全ての人に、この電車を実際に見てもらって元気になってもらいたい」と笑顔を見せた。
中井先生も「できることなら日本中を走って全国の人に見てもらいたいくらい。日本だけでなく世界の人に見て元気になってもらいたい!」と関空という地の利を活かしたさらなるグローバルな効果波及に期待を寄せた。
そして、今年迎えた『キン肉マン』連載40周年にあたっては「今日の式典にも多くの人が集まってくれて、こんなすごい列車も見せていただいて、40年のお祝いに僕らの方がプレゼントをもらったような感じ。まだまだ僕らどちらかが動けなくなるまで漫画も続けていきたいと改めて思った」との言葉で締めくくった。
なおこの「泉佐野市70周年×キン肉マン40周年 友情タッグラピート」はこの春から約1年間の予定で運行を続けるとのこと。
地元大阪のみなさんはもちろん、日本全国、さらには世界から飛行機で関西にお立ち寄りの際にぜひ見つけてもらえれば、40年の長きにわたり衰えることなく人気を保ち続けてきた超人たちから力を分けてもらえること間違いなし!
新たなるパワースポットならぬ"パワートレイン"として大阪の新名物になりそうだ。