『ユンケル』のCMで、イチローに「ナイスボール!」と言われたキレキレフォームのOLが、この小玉百夏さん

元シアトル・マリナーズのイチロー氏が、スーツ姿のビジネスマンやOLたちとグラウンドでキャッチボールをする『ユンケル黄帝液プレミアム』(佐藤製薬)の最新CM「キャッチボール」篇。そのなかで、華麗なフォームでキレのあるボールをイチロー氏に投げているOLがいる。それが小玉百夏(こだま・もか)だ。

彼女は群馬県出身、25歳の新進女優。アクションスターを数多く輩出している名門JAE(ジャパンアクションエンタープライズ)の出身で、多くのドラマや舞台で活躍中。2018年にはNHK連続テレビ小説『半分、青い。』でカリスマ販売員の役を演じている。

そんな彼女のもうひとつの顔が"野球女子"だ。幼い頃から少年野球チームで活躍し、最近はピッチング動画を自身のYouTubeチャンネルで披露し、その迫力満点のフォームとキレのあるボールが野球ファンたちの間で大きな話題となった。

ユンケルのほかにも野球をモチーフにしたCMに出たり、2018年の女子プロ野球・日本シリーズ女王決定戦の始球式に登場したりするなど、野球女子としても注目を集めている小玉百夏。そんな彼女の素顔とは? 野球との出会い、女優としてのキャリアなど、いろいろ聞いてみた!

――ユンケルのCMを観ましたけど、イチローさんと共演なんてすごいですね。

小玉 私には神様みたいな存在なんで、夢みたいでした。小学校の頃も、ずっとマリナーズの帽子をかぶっていたんです。まさかキャッチボールができるとは......。今でも信じられないです。

――イチローさんとお話はしました?

小玉 「ずっと好きでした!」って言っちゃいました。うふふふ。

――で、イチローさんは?

小玉 「ありがとう」って。しかも「球、早いね~」って褒めてもらって。うれしかったけど、神々しくて顔を見ることができませんでした(笑)。

――神さまと会って、運も向上しそうですね(笑)。さて先日、小玉さんのピッチング動画がSNSやYouTubeで話題になりました。ご自身の野球キャリアは?

小玉 野球をやっていたのは小学校2年から6年までです。中学からはソフトボールをやってました。その後はボールを握っていなかったんですけど、1年前にCMや女子野球の始球式など野球関連のお仕事が増えて、ピッチングの練習をやるようになりました。いまはすごく試合がしたいですね(笑)。

――野球を始めたきっかけは何だったんですか?

小玉 ふたつ上の兄が少年野球をやっていて、観に行ってるうちに自分もやりたくなり同じチームに入りました。女子は私だけでしたね。

――そのときのポジションは?

小玉 4番、キャッチャーです。

――ドカベンですか(笑)。いやいや、キャッチャーってガタイのいい男の子がやるイメージなんですけど。

小玉 こう見えて、小さい頃は体が大きいほうだったんです。肩も強かったし、男の子に指示しまくってましたね。「もっと右(を守れ)!」とか。打つほうも、毎打席ホームランを狙って、実際にバカスカ打ってました。ランナーがいっぱいいるとより燃えました。

――ソフトボールの時は?

小玉 1番ショートでした。相変わらず打つのは得意で、監督からは「一打席目からホームランを打って、戦意喪失させてこい!」って言われていました。実際にプレイボールホームランを打ったこともありますよ。

――すごい! というか、小玉さんってこう言っちゃなんですけど、おとなしそうでとても野球をやるようには見えないですよね。

小玉 よく言われます(笑)。ギャップありますよね。うふふふ。

――ピッチングは、何キロを出すんですか?

小玉 最高で104キロです。でもまだ伸びしろはあるかなって。

――あの稲村亜美さんは最速105キロだそうですね。

小玉 超えたいですね。いや超えられると思います(きっぱり)。

――つくづく攻めの姿勢(笑)。"熱球乙女"って感じです。さて、現在は女優として活動中ということですが、もともとはJAEに所属していたとか。JAEって、千葉真一さんが創設したアクション俳優やスタントマンの事務所ですよね

小玉 はい。運動が得意だったのとジャッキー・チェンなどのアクション映画が大好きだったので、スタントマンになりたくて。中学を卒業した後、養成所に入りました。そこが原点ですね。

――JAEの養成所って厳しいんですか?

小玉 そうですね。私の年は40人入学したんですけど半年で10人になり、最後は7人でした。毎日、スタントやアクション、武術から、バック転のようなアクロバットまでさまざまなトレーニングをやるんですけど、それがことごとくハードで。たとえば4階建てのアパートくらいの高さから落ちる練習を、朝から夕方まで繰り返しやったりとか。

――うーん、それは途中で挫折する人の気持ちもわかる気が。女優としてはどういう仕事をやってきたんですか?

小玉 一番多いのはドラマで死ぬ役です。普通に殺される場合もあれば、車にはねられたり、火だるまになったり。私、何度も死んでます(笑)。

――かなり物騒な仕事ですね。

小玉 あとは女優さんのアクションを代演したり。イエローやピンクなどの戦隊ヒーローの中に入ったりする仕事もありました。

――一番大変だったのは?

小玉 7メートルの高さから落ちる仕事があったんですけど、マットのそばに照明が置いてあるんです。それはさすがに怖くて。でも怖がると筋肉が萎縮しちゃうから余計、危険で。必死で落ちましたけど、あの時は本当に死を覚悟しましたね。

あと戦隊モノの仕事で、雪の日にロケしたのも大変でした。あの衣装ってただの全身タイツで、しかも下は着ぶくれしないようにヒートテックみたいなものしか着られないんです。だからめちゃ寒くて(笑)。あれも死にそうでした。

――2年前にJAEを退所し、女優としての活動を本格的に開始。昨年はNHK連続テレビ小説『半分、青い。』でカリスマ販売員の役も演じました。女優を目指したのはどんな経緯が?

小玉 JAEには5年いたんですが、途中からお芝居への意欲がどんどん深まってきちゃって。アクションありきではない、女優の仕事もいっぱいやってみたくなったんです。いまはアクション女優も続けながら、ドラマや舞台に出演しています。普段はOLの役が多いけど、女子高生役あるし幅広くやらせていただいています(笑)。

――女子高生は似合いそうですね! ちなみに趣味は?

小玉 中国武術とキックボクシング、フットサルです。あと最近はバッティングセンターにもよく行きます。時間があると、とにかく体を動かしたくなるんです。

――つくづく運動が好きなんですね。では好きな男性のタイプは?

小玉 背が高い人。あとはやはりスポーツをやる人がいいですね。一緒に運動したいです。やらなくても興味があるといいですね。スポーツは見るのも好きなので、一緒に応援に行きたいです!

――やはりキャッチャーだっただけに、好きな人の面倒見がいいんですか?

小玉 あははは。確かに尽くしちゃいますね。自分で言うのもなんですけど、根っからのキャッチャータイプだと思います。ただし、優しくするけど、コントロールもします(笑)。

――あははは。では今後の目標は?

小玉 映画にメインキャストで出ることと、あとはプロ野球の始球式をやりたいです。私が思う野球の魅力って、絶対に自分の見せ場が回ってくることなんです。仕事も同じで、自分の見せ場は必ず来ると思うんです。なので、その時々のチャンスをモノにして、いつか女優としてホームランを打ちたいですね(笑)。皆さん、ぜひ応援よろしくお願いします!

小玉百夏(こだま・もか)
1993年7月11日生まれ。群馬県出身。16歳よりJAEに所属し、数々のTVやドラマ、映画に出演。持ち前の運動神経と鍛え上げられた技術により、武術家からスタントアクションのある役までを好演している。NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、TBS火曜ドラマ『監獄のお姫さま』、『海賊戦隊ゴーカイジャー』ほか出演作多数

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