『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』など、数多くの人気番組を手がけてきたバラエティプロデューサー角田陽一郎氏が聞き手となり、著名人の映画体験をひもとく『週刊プレイボーイ』の連載『角田陽一郎のMoving Movies~その映画が人生を動かす~』。
前回に引き続き、俳優の中川大志(なかがわ・たいし)さんが登場。大好きな映画作品や出演するドラマ『賭ケグルイ season2』の見どころを語る!
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──邦画で好きな作品はあります?
中川 『サマータイムマシン・ブルース』(2005年公開)はすごい好きで、何回も見てますね。
──超おもしろいですよね。僕もマイベスト10に入る作品です。
中川 僕、やってみたいジャンルってなんだろうって考えたら、タイムトラベルものかもしれないです。
──前回挙げた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年公開)もそうですもんね。
中川 タイムトラベルものって、脚本を書くのも撮るのも大変だと思うけど、ぜひ出演してみたいですね。
──この記事、原案となる戯曲を書いた「ヨーロッパ企画」の上田誠さんが読んでるかもしれないですよ!
中川 (カメラ目線で)ぜひ、お願いします!
──ワハハハ! ほかに好きな作品はありますか?
中川 去年見た作品だと、やっぱり『カメラを止めるな!』。映画館に見に行ったんですけど、500人くらい入る劇場がパンパンになっている光景がすごい衝撃的で。もちろん作品もおもしろかったですけど、その光景に感動しましたね。終わった後にお客さんが拍手したりしていて、すごい夢があるなと。
──製作費300万円とかですもんね。普通のテレビ番組より安い。ちなみに、あの作品はテレビスタッフにとっても衝撃でした。というのも、劇中で起きているようなことって現場で死ぬほど起きるんですよ。でも、あれをおもしろく見せようと思った人は僕を含め、ひとりもいなかった。
中川 業界の人たちがすごい刺激を受けていますよね。やっぱり製作費じゃなく、熱量なんだなって。
──さて、ご出演されているドラマ『賭ケグルイ season2』がいよいよスタートしましたね。見どころは?
中川 あの世界観だから許されるキャラクター、ほかの作品ではできないくらいのテンションでの芝居が見どころです。あの世界のなかでしか成立しないものに仕上がっています。
──あそこまでキャラクターを作るのは、やっていて楽しい?
中川 はい、すごく楽しいです。僕はマンガの実写映画に出させていただくことが多いんですけど、2次元じゃ感じられない人間の生々しさを出せるのが、実写化する意味なんじゃないかなって思うんです。あれだけ作り込んだキャラクターですけど、ギャンブルというテーマによって人間味も出せていると思います。
──『賭ケグルイ』はマンガも実写もおもしろいからすごいですよね。
中川 「(総合演出の)英勉(はなぶさ・つとむ)さんの頭のキャパシティってどうなってるんだ!?」と思うほど、誰も想像できないようなアイデアがどんどん出てきます。「season1」からパワーアップしているので、ぜひぜひ楽しみにしていただければなと思っています!
●中川大志(なかがわ・たいし)
1998年生まれ、東京都出身。主な出演作はドラマ『家政婦のミタ』(11年)、ドラマ『真田丸』(16年)、映画『四月は君の嘘』(16年)、映画『きょうのキラ君』(17年)、ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(18年)
■ドラマ『賭ケグルイ season2』
MBSにて毎週日曜24時50分、TBSにて毎週火曜25時28分から放送中
河本ほむらと尚村透による同名マンガを原作にしたドラマ『賭ケグルイ』の第2期が現在放送中。