昨年は、『3D彼女 リアルガール』でテレビアニメの主演を務め、3月に発表された「第13回声優アワード」では助演女優賞を受賞と、いま最も注目を浴びる声優といえば芹澤優(せりざわ・ゆう)だ。そんな芹澤がセカンド写真集『すきぴ』を4月26日にリリースした。
芹澤は2012年にオーディションを勝ち抜き、声優アイドルユニット「i☆Ris」を結成。2013年に声優デビュー。さらにソロシンガーとしても活動するなど多岐にわたり活躍している。今回のセカンド写真集は「本人史上最高にセクシー!」とのことで、初水着を披露している。そんな彼女に撮影の裏話から声優アワードでの涙のワケ、そしてプライベートまでを聞いた!
――今回はグアムに2泊して撮影したそうですね。写真を見るとすごく楽しそうです。
芹澤 そう! ずっと楽しかったです! そういうの(楽しさ)が伝わって欲しいなって思ってたんです。特に緑のワンピースでプールに飛び込んだら、裾(すそ)がめくれて頭からかぶっちゃった写真は、普通なら使わないかもしれないけど、「それ絶対入れたいです!」って自分から言いました。はしゃいでいる感が伝わると思って。
――スパイダーマンやヴェノムのようなシルエットになっていてクスっと笑いました。撮影で特に印象に残った出来事はありますか?
芹澤 撮影は街とか海とかいろんな場所に行くからすごい忙しかったんですけど、撮影後が楽しかったです。ホテルの近くの簡易的な遊園地で円盤がぐるぐる回る乗り物に乗りました。音楽に合わせて回しているお姉さんが、曲が盛り上がったところで「バーから手を離せ!」って叫ぶんですけど、「イヤー! 死ぬー!」ってなって怖かったけど、めっちゃテンション上がってました。
――それ、かなり怖そうです! 1st写真集はソロデビューとほぼ当時に出されていましたが、今回はどんなきっかけで出すことになったんでしょうか?
芹澤 去年1年間、今まで以上にいろんなアニメに出させていただいて、「もっと皆さんに見てもらいたい」と思ったのがひとつ。それと昨年末で24歳になったので、大人だけど子供の部分もある最後の時期が今かなぁと。その、今しか無い時期を写真集という形で残したいなって思ったんです。
――一方で、キャッチコピーも「本人史上最高にセクシー!」というぐらいですし、すごく大人っぽいですよね。
芹澤 その通り! 壮大な峡谷(きょうこく)で、緑のワンピースを着て撮影したシーンは妖艶というか、小柳ゆきさんみたいなカッコいいセクシーさが出ているかと!
――すごくセクシーでした! とはいえ、ファンの間では"箱入り娘"として有名な芹澤さん、写真集のセクシーな部分、特に水着解禁というのはご両親に承諾を得られたんですか?
芹澤 そうなんですよ。ライブ終わりとかに実家帰ったりすると父親が1時間マッサージしてくれたり、母親が足をアロママッサージしてくれたり。厳しいというか溺愛ですね。
今回の写真集を撮るにあたって、両親に話に行きました。朗読劇かなんかを見た後にご飯食べに行って、「水着着るんだー、着てもいい?」って。へそ出しがダメなのはわかっていたので、「背中なら出していい?」って許可をもらいました。でも、ママから「お布団の中で、色っぽい感じとかはやめてよ」って言われて。逆にママの発想が生々しいなと思って笑っちゃいそうになりました。
――おへそが出せないから、水着の上にTシャツを一枚羽織られてたんですね。
芹澤 両親との掟(おきて)を守りました。親のことも大事に考えつつ抜け道を探して......。
――水着はご自身でやりたかったんですか?
芹澤 芹澤の水着は需要があると信じたい(笑)。でも親もファンからも「ついに芹澤優、水着着ちゃったのか......」って感じにはしないように、工夫しました。簡単に言うと黒のビキニ! おっぱいバーン! お尻バーン!というのがセクシーかもしれないけど、男の人から見るセクシーはもっとあるなと。だからスタッフさんといろいろ考えたり、今回は男性だけがわかる良さも撮って欲しかったので、自分から男性カメラマンさんをお願いしたり。
――水着も、水着じゃないものも、いろんなセクシーさが表現されているんですね。ところで、昨年はアニメ出演が多かっただけでなく、「声優アワード」で助演女優賞にも選ばれました。あらためて受賞した感想は?
芹澤 デビューがアイドルで、声優もやらせてもらって二足のわらじというか......先にアイドルをやってる分、声優の私というのがアイドルの私より認められてないような感じがすごくあったんです。声優になりたくて始めたのに声優が出来てないのはなんでなんだろって思ってたので、今回の受賞はあの会場にいた誰よりもうれしかったと思います。
――声優としての芹澤優が認めてもらえたと。
芹澤 感涙しすぎてスピーチは子供か!ってくらい泣いてしまいましたけど(笑)。でも私のことをアイドルだと思っていた人にも、これをきっかけに声優も真剣にやってるんだなって思ってもらえたらうれしいなと思います。
――でも、アイドルを経験したからこそ得たものもあるんじゃないですか?
芹澤 めちゃくちゃあると思います! 声優として「このキャラクターはこうやって演じるのが正しいだろうな」っていうのが頭に浮かぶんですけど、アイドル活動は作るんじゃなく自分を出してありのままの姿をファンの人にも見てもらいたいなって思ってるんですよ。それで最近は、声優も自分を消してキャラクターを演じるのではなく、自分のいい所を出してキャラクターを演じるようになって、それはアイドル活動から得たものです。
――いろいろお忙しそうですが、プライベートでの時間はあるんですか?
芹澤 去年の後半はだいぶ立て込んでたのでお休みはなかったですけど、今は大丈夫です。特に最近はもっぱら魚です!「捌(さば)く、調理する、食べる」が好きで面白い! この前初めてお魚屋さんでアジを買って捌いて、アジフライにしました。今「とと検定」っていう魚検定があるらしくて、それ取っちまおうかなあと思ったりします。
――魚を鑑賞するわけでも、釣るわけでもなく、捌くのが好きって珍しいですね。最後に今後の目標をお願いします!
芹澤 色々やってるからこそ、いっつも楽しいし、新しい仕事が来ると新鮮だ~楽しいってなるし、これからもまだまだやってないこといっぱいあるので、芸能っていう大きい括(くく)りの中でいろいろな事に挑戦したいなと思います。
でも、声優という軸だけは絶対離しちゃいけないと思ってるので、そこはしっかり抑えつつ多岐にわたって活動していきたいです!
●芹澤優(せりざわ・ゆう)
1994年12月3日生まれ 東京都出身 身長163cm
特技=早口言葉 趣味=料理
○2012年に「i☆Ris」のメンバーとして芸能界デビュー。2013年には声優としてもデビューし、以降はアイドルと声優の両面で活躍。主な出演作に『3D彼女 リアルガール』、『上野さんは不器用』など。「i☆Ris」の最新シングル「アルティメット☆MAGIC」が5月22日に発売。その他、最新情報は公式Twitter【@iRis_s_yu】、公式サイトにて。
■芹澤優写真集『すきぴ』(白夜書房 本体3,241円+税)発売中