『月刊ガンガンJOKER』で連載中の人気漫画が原作で、ドラマ版も好評を博した『賭ケグルイ』の劇場版『映画 賭ケグルイ』が5月3日(金・祝)より公開。


同作は、"ギャンブルの強さ"のみが、自身の階級を決める学園を舞台に繰り広げられる狂気に満ちた戦いを描くギャンブル・エンターテインメント作品となっている。

その中で、主役の謎多き最強JKギャンブラー・蛇喰夢子役を演じるのが女優・浜辺美波(18)ちゃんだ。彼女は、映画『君の膵臓をたべたい』で一躍脚光を浴び、その後も飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進する最注目女優のひとり。

そんな、浜辺美波ちゃんに、「『賭ケグルイ』の話」はもちろん、「高校を卒業した心境」や「意外な子供時代の話」などを聞いた!

――浜辺さんは、昨年に放送されたドラマの「season1」、今年4月まで放送していた「season2」、そして今作の劇場版と蛇喰夢子を演じられてきました。夢子は、ギャンブルに対して異常なまでに執着を持つ女子学生という、かなり特殊なキャラクターだと思うのですが、あらためて最初にこの役を演じるとなったときの感想を教えてください。

浜辺 オファーをいただいた当時は『君の膵臓をたべたい』のイメージが強くなっていたので、このままいくと等身大の女のコの役ばかり来てしまうなって思っていたんです。

そんなイメージを、覆すような役をやりたいなと思っていた時に、この役をオファーしていただけたことがうれしかったです。そして、できると思っていただいたことも。なかなかないようなぶっとびキャラクターなので。

浜辺美波が演じる蛇喰夢子。ギャンブルに挑む際の狂気に満ちた姿にも注目 ©2019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・ 「映画 賭ケグルイ」製作委員会

――台本を読んでみて、ここまで振り切れるかなぁという心配は?

浜辺 ありましたね。ここまで叫んだりしたことは、日常生活ではもちろん、役でもなかったので、どこまでテンションを上げられるんだろうか?というのは、本当に分からなかったんです。家でも台本を読んだりしますけど、「さぁ、さぁ、さぁ! 賭け狂いましょう!!」といったセリフを、大声では練習は出来ないので(笑)

――たしかに、全力で練習したら近所からクレームが来そうですもんね(笑)

浜辺 本当に、心配されると思います(笑)。だから、全力で出来たのは、本読みと本番だけだったので、1話の賭け狂うシーンは、どれくらい自分のテンションを上げてセリフを言えるのか?という、不思議な不安がありました。

――その中でも、特に役作りで難しかった点は何かありますか?

浜辺 賭け狂うのが、1回だけじゃないことですね。1話では、全力を出したんですけど、それで終わりじゃなくって、まだドラマの中で、3回くらい賭け狂わなくちゃいけなくて。

そして、回を重ねているのでどんどんパワーアップが求められるんです。最初に全力を出しているのに監督にも、「もっともっとあるよね」とたくさん言われて(笑)

――ということは、今回の現場の雰囲気はけっこう殺伐としていました? 

浜辺 いえ、実際はすごくやさしい先輩方ばっかりでした。私、人見知りであまりコミュニケーションをとるのが、得意じゃないんですけど、本当にみなさんが気さくに話してくれて。こんなにも人と話したのは、はじめてっていうくらいでしたね。

特に監督は、朝一番に支度部屋にきてくださって、たくさんお話してくださるんです。監督の雰囲気作りのおかげっていうのもあると思います。

――そんなスタッフとともに、作り上げた最新作『映画 賭ケグルイ』の魅力をあらためて教えてください!

浜辺 ギャンブルに魅了されたキャラクターたちが見せる生き様ですね。あとは、本当に誰が勝つか分からないというのが、すごく面白いなと思います。夢子もすでに負けを経験しているので、絶対に勝つというキャラクターではないんですよね。

今回の映画は、オリジナル作品ということもあり、本当にどのキャラクターが勝つかわからないですし。どんな展開で、どういう勝負で、誰が勝つのかというのをぜひ、見届けていただきたいなって思います。

――ありがとうございます。ところで、浜辺さんは次々と映画やドラマに作品に出演されていて、ご多忙かとは思いますが、休日ができたら何をされていますか?

浜辺 歩くようにしていて、家から5キロくらいの好きなお店に、地図を見て行ったり。あとは、近くのスーパーとか商店街を回ったりしています。

――歩くことが好きなんですか?

浜辺 いえ、理由もなく歩くことが苦手なので、商店街に買い物に行くと言う理由をつけて歩くようにしているんです(笑)。歩かないといけないと思って。

――浜辺さんが商店街を歩いていたら、すぐに気づかれちゃいそうです!

浜辺 全然、気づかれないですね。おばあちゃんとかおじいちゃんばっかりの商店街なので(笑)。

――若者の街には行かない?

浜辺 行きたいんですけれど、ひとりで行くのはちょっと......。私、方向音痴で、迷ってしまいそうだなと思うので。

――ところで、今日取材させていただいてあらためて思ったのですが、浜辺さんすごく落ち着かれてますよね。昔から、落ち着いてたんですか?

浜辺 いえ、小さい頃はガキ大将だったので、落ち着いてはいないです。

――え、本当ですか?(笑) けっこうグループ仕切ってたみたいな?

浜辺 いえ、どちらかというといじめられっこだったんですけれど。

――全然ガキ大将じゃないじゃないですか!

浜辺 おうちに帰るとガキ大将でした。わんぱくに外で遊んだりしてましたし。いまでも、虫とか全然触れます!

――本当ですか! 浜辺さんのイメージが変わっちゃいました(笑)。話は変わりますが、今春に高校を卒業されましたよね。何か気持ちの変化とか、思い返すこととかありますか?

浜辺 すごく気が楽になりました。高校を卒業するのが、本当に大変で......。単位というか出席日数とか。朝一番に学校に行ってホームルームだけを受けてお仕事に行ったりとか、テストを受けてお仕事して、また次の日テストとか。それがないのが大きくて、気持ちも楽ですし、スケジュール的にもお仕事に向き合いやすくなりました。

あまり行くことがなかったので学校に対する思い入れは少なかったですね。卒業式も泣かなかったですし。むしろ、「やった!!」という感覚(笑)

――すごい笑顔ですね(笑)。最後になりますが、すでにいろいろな役柄や、作品に出演されてきていますが、今後挑戦してみたいことは何かありますか?

浜辺 今までは、高校生の役が多かったのですが、それがやっと高校を卒業して制服を着なくなったので、大学生とか新入社員とか、高校生じゃない役にも挑戦したいです。

●浜辺美波(はまべ・みなみ)
2000年8月29日生まれ 石川県出身 身長156cm 血液型=B型
趣味=読書 特技=フルート
○2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションのニュージェネレーション賞を受賞し、映画『アリと恋文』で女優デビュー。主な出演作に、映画『君の膵臓をたべたい』、映画『センセイ君主』など。その他、最新情報は公式Twitter【@MINAMI373HAMABE】、公式サイトにて。

■『映画 賭ケグルイ』は本日より、TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
https://kakegurui.jp/