Netflixにて放送されるや否や話題を呼んでいるドラマ『夫のちんぽが入らない』をはじめ、数々のドラマやCMに出演し、頭角を現してきた女優・石橋菜津美(いしばし・なつみ)。
5月13日(月)発売の『週刊プレイボーイ21号』では、彼女の熱望により初グラビアが実現。女性カメラマンとの撮影を振り返る。
* * *
――今回がグラビア初挑戦。率直な感想は?
石橋 ほぼすべてのカットを女性のカメラマンさんとふたりきりで撮影したこともあって、リラックスして臨むことができました。友達同士で遊んでいるときに写真を撮り合ったりすることの延長線上で撮影できたというか、プライベートに近い雰囲気が出せたんじゃないかなと思います。
――やはり女性のカメラマンというのが大きかったですか?
石橋 そうですね。自分の感覚ですが女性って不思議なところがあって、すごく仲がいい友人に会うときでも常に同じ自分ではない、というか。その日や相手によって「存在の仕方」みたいなものを変え続ける生き物なんじゃないかと思うんです。
そういった女性同士ならではの空気感や、プライベートに近い"隙"を引き出していただけたのは女性のカメラマンさんならではだと思うので注目していただけたらうれしいです。
――今回のグラビア挑戦は石橋さんご本人から強く熱望いただいたものだったとか。
石橋 そのとおりです。グラビアのなかでも特に週プレさんのファンだったので撮影が決まったときはすごくうれしかったです。
週プレさんはいろいろな人や感性にフォーカスを当てている振り幅の広い雑誌というイメージがあって、例えば私はかわいらしさをアピールするのは不得意なんですが、偽ることなくそういう自分を出しても受け入れてくれる懐の深さみたいなところがあるなぁと。読者としても表現をする者としても魅力的な雑誌だと思います。
――こんなにホメていただけるとは、恐縮です。
石橋 全然言わされてないですよ!(笑)。女優の友達の間でも出てみたい雑誌だよねってよく話してます。
――今回の撮影で苦労したことは?
石橋 体のラインをキレイに見せたまま静止するっていうのが思っていた以上に大変でした。グラビア4ページ目のバスタブのへりに腰をかけてるカットとか、本当は腰をかけるほどの幅がなくてきつい体勢だったんですけど、顔は「そんなことありませんよ」っていう表情でいないといけないので。
――確かに表情はきりっと締まった写真が多い印象です。
石橋 海で撮ったカットとかは、写真では真顔ですけどシャッターが切られた直後には「寒いよー!」とか言いながらカメラマンさんと笑っていることがほとんどでしたけどね(笑)。その一瞬に集中するっていうのも写真ならではで新鮮でしたね。
――現在Netflixなどで配信中のドラマ『夫のちんぽが入らない』で主演を務められていますね。
石橋 この作品は原作の小説から大好きだったので、いつか映像化されたら絶対に自分が主人公の久美子を演じたいと思っていました。
読んでいて心から血が出そうなくらい心に染みるお話なんですが、根底には多くの女性や夫婦が感じていることが描かれていますし、久美子のセリフも音読したくなるぐらい素晴らしいものばかりで、今まで読んだなかでも一番好きな小説かもしれないです。それだけ思い入れがあったのでオーディションは震えながら受けました。
――そんな久美子を実際に演じてみて感じたことは?
石橋 私は久美子ほどの繊細さはないですが、久美子に自分と近いものを感じるというか、人ごとじゃなく考えられる感覚がありました。普段の役は「この人だったらこう思うのかな」と考えるんですが、久美子の場合は「絶対こうするはず」と直感的に感じることができたので、その久美子の気持ちをそのまま演じられたかなと思います。
多くの方に共感してもらえる作品になっていると思うので、今回のグラビアで私に興味を持ってくださった方にはぜひご覧になっていただきたいです。
(スタイリング/三浦真紀子 ヘア&メイク/ANNA.[SHIMA])
●石橋菜津美(いしばし・なつみ)
1992年6月25日生まれ 東京都出身 身長166cm
○ドラマ『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(NHK)にて、小池みずほ役(主演)を好演。Netflixにて配信中のドラマ『夫のちんぽが入らない』では、渡辺(山本)久美子役(主演)を務める。資生堂「エリクシール ルフレ『おしろいミルク』篇」のテレビCMに出演中