瀬戸内7県(香川、徳島、愛媛、兵庫、岡山、広島、山口)を拠点に活動するアイドルグループ・STU48がライブ会場として使用する劇場専用船「STU48号」が、5月11日、四国では初となる香川県・高松港に到着。同日、記念式典が行なわれ、県知事や市長らおよそ100名が出席した。

式典では福田朱里榊美優ら香川県出身メンバーがSTU48をイメージした旗を掲げて登場。最初に福田が「高松に寄港することができて本当に夢のような気持ち。STU48ならではの、船の上のアイドルでしかできないことをどんどん見つけてやっていきたい」と、少し緊張した様子であいさつ。浜田恵造香川県知事は「STU48号が瀬戸内全体を大いに盛り上げる起爆剤になれば」と期待を寄せた。また大西秀人高松市長は「『瀬戸の都』を標榜している高松市としても全面的に応援していきたい」と話した。


その後、船内でお披露目ライブと内覧会が行なわれた。気になる船だが、もともと九州で運行していたフェリーを改造したもの。入ると、かつては車を置いていた大きなスペースが広がる。壁には他の48グループの劇場と同様にメンバーのプロフィール写真が貼られている。


階段を上ると小さなロビースペースと売店。オリジナルメニューとして、いなり寿司や香川ということでうどんが売られている。メニューは寄港地によって変わるとのこと。さらに階段を上がりデッキへ。おだやかな海風が心地よい! 早めに受付を済ませて、ここでくつろぐのも楽しいだろう。

再び売店のフロアに降りて劇場内へ。キャパは300人弱とのことで、他の48グループの劇場とあまり変わらない。ただ船の形に合わせて、少々縦長になっている。ステージはちょっと高め。最前席に座ると、メンバーを少し見上げなくてはならない。

気になったのは各席にあるエチケット袋! これはメンバーの提案だそう。ライブ中は大丈夫だが、トークコーナーなど静かな時は、ほんの少しだけ揺れを感じる。だが、基本は港で停泊中にライブを行なうため、エチケット袋の使用機会はなさそうだ。

また、ちゃんとした船ということもあり、座席の下にはひとりにひとつ救命胴衣がある。万が一のことがあっても安心だ!

今回、STU48号の高松の停泊は2日のみ。現在は岡山県の宇野港で公演を行なっており、その次は広島港と、今後も瀬戸内の各港をめぐる予定だ。アイドルファンはもちろんだが、船マニアも一度乗ってみてはいかがだろう?