2019年5月に連載40周年を迎えた『キン肉マン』。本丸ともいえる企画のひとつが、ついに日の目を見ることになった。それは、5月20日(月)発売の『週刊プレイボーイ22号』である。表紙も含め、総力特集50ページという、まさに「キン肉マン祭り」の様相。
そんな状況に震え立ったゆでたまご先生が、集英社『週刊プレイボーイ』編集部へ。その模様をレポート!
***
嶋田 お、ここ空いてるやん。よいっしょっと。
中井 そこ、週プレの編集長の席や。怒られんで。
嶋田編集長 ほー、そうなんや。なんか週プレで『キン肉マン』特集やってくれるらしいし、編集長やったろうやないかい! 中井くん、ちょうど週プレに掲載する「284話」の漫画原稿もってきたんやろ。見てあげるわ。
中井 (なんでいつも自分だけおいしい感じに...)。え~、編集長、原稿をお持ちしました。どうでしょうか。
編集長 「どうでしょうか」やあらへんで、中井くん。僕ら、週プレのこの号で、ゆでたまごを見つけてくれた"アデランスの中野さん"こと『キン肉マン』初代担当編集の中野和雄さんと対談してんねんで。こんなん載せられるか! 特に、ここのセリフ。これじゃ、全然読者に伝わらへん。
中井 (セリフを考えてるのは相棒では...)。すみません、編集長。これならどうですか?
編集長 中井くん、言われたことしか直せないんじゃアカンで。僕ら、週プレのこの号で、オードリーさんと対談してんねんで。これじゃ「リトルトゥース」クビにされんで。これほら、ソルジャーのここのポーズ。もっと違う形にな。
中井 (原作でポーズを指定してきたのは、相棒では...)。確かに、オードリーさんの手前ちゃんとせなアカンな。編集長、いろいろ自分なりに直してみましたよ。
編集長 中井くん、余計なとこ手ぇ出したわ。週プレのこの号で、今『キン肉マン』アイドルとして話題の日向坂46・松田好花(このか)ちゃんにインタビューしてんねんで。こんなんじゃ、全然心が『キュン』とせえへんわ。これからの漫画は、『キュン』やねん、『キュン』!
(※日向坂46ファーストシングル『キュン』が好評発売中!)
中井 (『キン肉マン』で『キュン』としてる読者なんておらへんやろ......)。まあ、アイドル枠は『キン肉マン』には貴重やな。『キュン』の意味分からんけど、直してみたわ。
編集長 『キュン』要素はよくなってきたけど、やっぱりこだわりたいのは"懐かしさ"やねん。週プレのこの号で『学研の図鑑 キン肉マン「超人」』担当者の方のインタビューしてんねんで。図鑑がこんなに話題になってんのは、その"懐かしさ"に読者の心が動かされたからやろ。漫画にもその辺、取り入れていかんと......。
中井 編集長、というより相棒。ひと言言ってええか。最初から、持ってきた漫画に一筆も修正入れてへんけど。
嶋田 え? ウソやん。とはいえ......、ここと、こことが......、オレら『週刊少年ジャンプ29号』(6月17日発売)の読切と『ゆでたまごのオールナイトニッポンGOLD』(6月21日22時放送、ニッポン放送)に登場すんねんで、恥かくわけには......。
中井 難癖つけてるだけやん!
嶋田 宣伝がありすぎて、まだ文句言わなきゃなのよ。