グラビアシーンのトップをひた走る女王・小倉優香が、6月3日(月)発売の『週刊プレイボーイ24号』で表紙&巻頭グラビアに登場。7月24日(水)に待望のセカンド写真集が発売予定であることを発表した。

20歳の今放つ"集大成"。気になるその内容は?

■写真集に込めた壮大なテーマ

――ファン待望の小倉優香セカンド写真集(タイトル未定・集英社)が、7月24日(水)に発売予定と発表です。

小倉 前々からずっと、企画は温めていたんです。私が『週刊プレイボーイ』でデビューしたときから毎回私の写真を撮ってくださっていたカメラマンの熊谷(貫/くまがい・つらぬく)さんと、担当編集さんと、行き先もいろいろ話し合ったりして。

――撮影の舞台に選ばれたのはアルゼンチン。ニューヨークで飛行機を乗り換えてさらに10時間以上のフライト。丸1日以上移動して到着する遠い国です。

小倉 でも飛行機の中ではけっこうリラックスできました。移動中にも写真を撮っていて、何点かは写真集にも入る予定なんです。空港内をただのすっぴんで歩いていたり、飛行機の座席でパックしていたり(笑)。そういう距離感の近さは、今回の写真集の見どころのひとつだと思います。

――すべてをさらけ出している?

小倉 そうですね。これまでの私の写真で写っていなかった部分が、たくさん出ていますね。私自身、そういう写真を見るのが好きなんですよ。「この写真はいったいどうやって撮られたんだろう?」って、それは表情だったりしぐさだったり、もちろん構図とかの要因もあるんですけど、ひとつは「近さ」なのかなって。

――アルゼンチンを選んだ理由は何かあったんですか?

小倉 私たちが訪れたのは首都のブエノスアイレスだったんですけど、"南米のパリ"と呼ばれていて、その華やかな響きに惹(ひ)かれたというのはあります。

あと、アルゼンチンってほぼ日本の真裏にあるんですよね。今回の写真集のメインの舞台は「ブエノスアイレス」と「東京」なんです。アルゼンチンロケの後、3日に分けて東京でも撮影をして、それは最初から予定していました。「地球のちょうど真反対にあるふたつの都市を行き来しているような、不思議な感覚」。そんなテーマを写真集に盛り込みたいなと思ったんです。

――それはまた壮大なテーマですね。

小倉 そうですよ(笑)。構想に1年以上かけていますから。2017年からグラビアをやらせていただくようになって、ちょうど2年。いろいろな現場を経験させていただいたことで、単に「被写体としての私」を見せるだけじゃなくて、私自身の内面だとか精神性......っていうと少し大げさですけど、そういうものも表現できないかなと思うようになったんです。

■いつも泣きたい気持ちになります

小倉 実は、写真集の下敷きというか、モチーフのひとつにした映画があるんですよ。ギャスパー・ノエという映画監督がいるんですけど、初めて彼の作品を見たのが高校生のときで、そのときの私の中にすっと入ってくる感覚があって、それが衝撃的で。......この話をすると、私、いつも泣きたい気持ちになるんですけど......。

――本当に泣き笑いの顔になってますね。

小倉 そのひとつに『エンター・ザ・ボイド』という作品があって、舞台が新宿の歌舞伎町なんです。

――それで東京でも撮影を?

小倉 主人公の兄妹が暮らすのが繁華街のど真ん中にある古いアパートで、その部屋のベランダから見えるネオンの色合いとか、街の雰囲気が、どこか退廃的でシャビーな感じがして、すてきなんですよ。

だからスタッフの皆さんも、それをオマージュできそうなロケーションを一生懸命探してくださったりして。私も電車に乗るたびに窓の外を眺めて、よさそうな場所を見つけたら降りたこともない駅で降りて、近くまで見に行ったりしてました(笑)。

――そんなにも入れ込んで。

小倉 月並みな言葉ですけど、この写真集をこれまでの自分の集大成にしたいなって、そんなふうに思っています。

――でも今号に掲載されたグラビアには、"東京編"の写真は載っていませんよね。

小倉 載っていません。それどころか、まだ見せていない衣装も倍以上あります。今回お見せしたのは"アルゼンチン編"の、あくまでほんの一部です。"東京編"ではファンの皆さんがきっと驚く「あること」にも挑戦したのですが......それはお楽しみということで(笑)。

――最後の質問です。小倉さんにとって東京とはどういう街なんでしょう?

小倉 私、出身は千葉なんですけど、高校は都内の学校に行っていたので、友達と遊ぶときも渋谷とか新宿とかで......。

――東京はもう庭のような感覚?

小倉 そこまでじゃないですけど(笑)、多感な時期にたくさんの時間を過ごした街であることは間違いないです。第二の地元というか。それで、今こうして東京で働いている。私にとって東京は「始まった場所」です。

――セカンド写真集は、東京とブエノスアイレス、ふたつの都市にまたがる「物語」を紡いだものになるんですね。

小倉 あ、実はそのほかにも、ブエノスアイレスから日帰りで行ける、ウルグアイのコロニアデルサクラメントという都市にも行ったんですよ。ラプラタ川という川を挟んだ反対側にあって。船で行きました。世界遺産にも登録されているきれいな所でした。

――ということは3ヵ国ロケ!?

小倉 いえ、本当は4ヵ国なんです。

――もうひとつは?

小倉 乗り換えのニューヨークでも撮ったので。空港から出てないですけど。当然すっぴんで、私もまさか使われるとは思ってませんでした(笑)。

●小倉優香(おぐら・ゆうか)
1998年9月5日生まれ、千葉県出身。身長167㎝ B87 W59 H89。高校卒業後、『週刊ヤングマガジン』で新人としては約2年ぶりという異例の抜擢で表紙・巻頭ページに起用されグラビアデビュー。2018年に発売された初写真集『ぐらでーしょん』がAmazonタレント写真集ランキングで初登場1位を獲得。今年5月から女性ファッション誌『with』のレギュラーモデルを務めるなど活動の幅を広げている