左から沢すみれ、柳いろは、名越稔洋、鎌滝えり、里々佳、宮越愛恵

10日、「PlayStation4『龍が如く最新作』助演女優オーディション」が都内で行なわれ、審査員特別賞に宮越愛恵里々佳沢すみれ柳いろは、そしてグランプリに鎌滝えりが輝いた。

『龍が如く』は2005年の第一作からシリーズ累計1000万本以上が出荷されている人気ゲーム。『龍が如く4 伝説を継ぐもの』以降、オーディションによって出演者を決める新たな試みを行なってきた。これまではキャバクラ嬢役など、メインキャラクターではなかったが、今回はメインキャラクター・春日一番の相方となる大役だ。

オーディションにあたって名越稔洋(としひろ)総監督は、「『龍が如く』にしかできないことを増やし、証明していくなかでオーディションを行なってきました。今回はとくに『助演女優』と銘打っている以上、役者として活躍してもらえる方を探したいと思っています」とその審査基準を明らかにした。

受賞を喜ぶファイナリストたち

1000人以上の応募者から選ばれたファイナリストの10人には、女優やグラビアアイドルなど芸能の世界に身を置くメンバーだけでなく、看護師にOLも。歌唱審査や演技審査などを経て、この日行なった最終PRでは、胸を打つようなスピーチから、歌や空手の板割りなど自身の個性をのぞかせた。

ファイナリストたちが思いのたけをぶつけ終え、いよいよ結果発表へ。しかしここでグランプリのほかに、「オーディションを通じて、作中に出演できるメンバーを選びたい」と審査員特別賞の追加を発表。選ばれた4人は一瞬悔しそうな表情を見せながらも、受賞を喜んだ。

そして栄えあるグランプリに選ばれた鎌滝は、

「いまは本当にありがとうございます、という言葉しかないです。選んでいただいたからには、春日一番を誰よりも愛して、春日一番といっしょに闘ったり、歩んでいけたらと思います」

と意気込みを明かすと、名越からは「応募してくださった1000名を超える方々の想いも背負ってがんばっていかなければならないと思います」とコメントが送られた。

自己PRでは緊張していたが、最後は笑顔がほぐれてきたk

女優としてはまだ無名な鎌滝。イベント終了後の取材では、姉の勧めで女優となったことや作品への思いも明らかに。

もともと姉妹そろって"引きこもりチック"だったが、「外に出ないでずっとゲームをやっていたのですが、それが『龍が如く』でした。私はゲームが下手なんですが、姉の隣でやっているのを見ていました」と『龍が如く』とゆかりがあったそう。

また「人と目を合わせられないし、人前で喋れない感じだったのですが、楽しいことがいっぱいで。人のことが大好きになりましたし......芝居がぜんぶ変えてくれました」と芝居への思いを明かした鎌滝に対し、名越は「まさに女優さんだな、と。彼女の雰囲気や空気感、存在感に惹(ひ)かれるものがあった」とその期待を打ち明けた。

『龍が如く最新作』の詳細は8月29日(木)に発表される。現在は未発表のタイトルに関し、理想を聞かれた鎌滝は「恐ろしい質問ですね(笑)。すべてのスタートですし、『始まり』のような要素が付くようないいような気がしますと、私が勝手に思っています」と謙遜しながら答えた。