左から大野ひまり、笹原琴音、すみれ せぷてんばー、土光瑠璃子

今年も大盛り上がりの中、幕を閉じた「TOKYO IDOL FESITIVAL 2019」(以下、TIF)。10周年記念となった今回のTIFは、212組1393人のアイドルが8月2日~4日の3日間に渡り、東京・お台場に設置された8つのステージでライブアクトやトークショーなどを開催。観客動員数は8月2日が2万5000人、3日が3万1000人、4日が3万2000人で、合計8万8000人と過去最高を記録し、大盛況のうちに終了した。

そのTIFで、今年も開催されたのが「ナツ☆イチッ!オーディション」。3年前、創刊50周年を迎えた『週刊プレイボーイ』とTIFが「この夏、一番輝いているアイドルを決める!」というコンセプトのもと立ち上げたオーディションで、今回も一次審査から始まり、ファイナリスト4名によるグラビア対決、SHOWROOMでの個人配信による、ランキング対決などが行なわれてきた。

今回、選ばれたファイナリストはこの4名だ。

1、大野ひまり【大野姉妹 with カネハマヒカリ】(16歳) 
姉・大野真依がギター、妹・ひまりがキーボード、"沖縄の歌うま少女"のカネハマヒカリがボーカルを務める3人組。

2、笹原琴音【ナナランド】(17歳) 
メンバーそれぞれが水、太陽、炎などの属性を持つ、魔法使いの7人組。

3、すみれ せぷてんばー【SKOOL GIRL BYE BYE】 
今年1月に「少女から大人へ」をコンセプトに結成した4人組。

4、土光(どこう)瑠璃子【FES☆TIVE】(19歳) 
海外でも精力的にライブ活動を行なう、"お祭り系アイドルユニット"の6人組。

そしてついに8月4日、TIFにて「週刊プレイボーイpresents"ナツ☆イチッ!"オーディションステージ」がスタート! 約600人のアイドルファンが集まったフジテレビ湾岸スタジオ屋内「DOLL FACTORY」ステージ。MCは、お笑い芸人のユリオカ超特Q氏と3代目"ナツ☆イチッ!クイーン"「転校少女*」の塩川莉世ちゃんだ。

塩川莉世ちゃんとユリオカ超特Q氏

「この"ナツ☆イチ!オーディション"は、週刊プレイボーイに掲載された【グラビア編】を見て投票されたポイントと、各ファイナリストが行なってきた【SHOWROOM編】のポイント、そして! 本日行なわれる【ライブ編】。これら3つのポイントを合わせて総合優勝を決めるというオーディションでございます! そして、昨日投票が締め切られたグラビア部門の1位は......、エントリーナンバー4! 土光瑠璃子さんです!」

と、ユリオカ氏が発表すると、会場には「おぉぉぉぉぉおぉ!」と大きなどよめきが起こった。

そして、いよいよファイナリスト4名が所属する各グループが戦う、運命をかけた1曲勝負、【ライブ編】がスタート!

大野姉妹 with カネハマヒカリ

トップバッターは、今年3月にデビューしたばかりの3人組ガールズユニット「大野姉妹 with カネハマヒカリ」大野ひまり。音楽オーディション番組『音楽チャンプ』(テレビ朝日)での優勝経験を持つカネハマヒカリちゃんがボーカルを務め、ひまりのお姉さんである大野真依ちゃんがギター、大野ひまりちゃんがキーボードだ。

選んだ曲はデビューシングル『さよならの向こう側』。「(他のファイナリストの)みなさんは、元気なパフォーマンスがお得意だと思うので、私たちはバラードを歌いたいと思います」と、スローバラードで勝負。カネハマヒカリちゃんの高い歌唱力でしっとり歌い上げ、観客を唸らせていた。

ナナランド

2番手は、半年前にアイドルになったばかりの笹原琴音ちゃんが所属する「ナナランド」。「ナナランド」は2017年11月、3年間活動していたアイドル・dropが解散し、その直後、dropのメンバーを軸に結成されたグループで、現在、そのグループ名のとおり7人のメンバーで活動している。

選んだ曲はdrop時代から歌われている盛り上がり必至の曲『冗談じゃないね』。メンバー全員、身体全体を使い、キレのあるダンスを魅せていき、笑顔で魅力的なパフォーマンスを披露した。観客も一緒に歌ったり、フリコピしたり、コールしたりとスタートからエンジン全開。最後はメンバーがステージ中央に集まり、拳を中心で合わせ、勝利を誓ってポーズを決めた。

SKOOL GIRL BYE BYE

3番手は、すみれせぷてんばーちゃんの「SKOOL GIRL BYE BYE」。すみれちゃんは今回、このオーディションのためにトレードマークの金髪を黒に染めて参戦。「SKOOL GIRL BYE BYE」はパーフェクトミュージックの育成プロジェクト"やるっきゃガールズ"から新しいグループとして2019年1月20日より活動開始した。

選んだ曲は『カントリーロード』。すれせぷてんばーちゃんが事前のインタビューで「この曲が一番大好きなんです。"同窓会"をテーマに、歌詞が誰もが共感できる内容です」と話していた。そんな最強ソングを手に「今、この瞬間がSKOOL GIRL BYE BYEの売れる瞬間です!」と堂々たるコメントをぶち上げ、激しいダンスで熱唱してみせた。

FES☆TIVE

4番手は「日本を元気に!」をテーマに活動している"お祭り系アイドルユニット"「FES☆TIVE」土光瑠璃子ちゃん。2014年、徳間ジャパンから発売されたアイドル・コンピレーション・アルバム『アイファイ!』の投票バトル1位を獲得し、2015年にメジャーデビューを果たした「FES☆TIVE」。

選んだ曲は6枚目シングル曲『OIDEMASE!!~極楽~』。イントロは和楽器で構成されたアッパーなダンスナンバーで、真似しやすいダンスのため、会場に来ていたファンも一緒に横に動いたりと、この日一番の盛り上がりを見せた。

こうして4組すべてのライブが終了し、ユリオカ氏&塩川莉世ちゃんが再び登場。会場にはファイナリスト4名それぞれの投票ボックスが用意され、ライブ投票がスタート。

会場に集まった約600名は1枚ずつ配られた投票コインを握りしめ、投票ボックスに入れていく。

転校少女*

集計タイム中は3代目"ナツ☆イチッ!クイーン"の塩川莉世ちゃん率いる、「転校少女*」が2曲披露し、会場を盛り上げた。

「転校少女*」のパフォーマンス後、ファイナリスト4名がステージに再登場。いよいよ、4代目"ナツ☆イチッ!クイーン"がユリオカ氏から発表される!!

「一番獲得票数が多かった4代目"ナツ☆イチッ!クイーン"は......」。

ドラムロールが鳴り響く。祈るような表情のファイナリストたち。音が止まり、一瞬の静寂......。

「1番!『大野姉妹 with カネハマヒカリ』の大野ひまりさんです!」

名前が発表された瞬間、両手で顔を覆い、嬉し涙が溢れ出てきた大野ひまりちゃん。他のメンバーも涙を流しながら登場する。

「ここまで来られたのはファンのみなさんのおかげです。本当にありがとうございました」と話す大野ひまりちゃんに、会場から大きな拍手が起こった。そして最後にもう一度、『さよならの向こう側』をしっとりと歌い上げ、今年の「ナツ☆イチッ!オーディション」は終了した。

* * *

今年も多くのファンに支えられた「ナツ☆イチッ!オーディション」。大野ひまりちゃんが今年の夏、一番輝くアイドルとなったが、他のファイナリストたちも最高の夏、最高の夢を見せてくれた。

※4代目"ナツ☆イチッ!クイーン"「大野姉妹 with カネハマヒカリ」大野ひまりちゃんのインタビューは明日8月9日(金)配信!