日本一忙しいコスプレイヤーとして世界中に名をとどろかせているえなこと、SNSとグラビアの架け橋をつくった「#インスタグラビア」の生みの親である似鳥沙也加(にとり・さやか)

事務所の先輩後輩でもあるふたりの夢のコラボグラビアが8月19日発売の『週刊プレイボーイ35号』でついに実現、表紙&巻頭グラビアを飾っている。

そんなふたりに"コスプレ"と"グラビア"について、思いの丈を存分に語ってもらった!

■普段の自分とは違う自分になりたい

――今回は、メルヘンな森の中にある小屋でさまざまなプリンセスに扮(ふん)したコスプレグラビアをふたりに挑戦してもらいましたが、いかがでしたか?

えなこ コスプレは、こんなにも自然に囲まれたなかで撮影することがほとんどないので、すごくテンション上がりました。スタジオのライトで光を作った撮影も好きなんですけど、実は自然光での撮影のほうが好きなんですよ。そのほうがきれいに写るし、盛れるので(笑)。

似鳥 私は、今までコスプレをして撮影したことがほとんどないから、すごく不安だったし、緊張しました......。キャラクターのコスプレをしてる人を見てかわいいなと思うことはあったんですけど、私はアニメとかに詳しいわけじゃないので、気軽に手を出していいものなのかなってずっと思っていて。でも、こうやってえなこさんとふたりでコスプレグラビアの撮影ができて楽しかったです。

えなこ そもそもコスプレをして誰かと一緒に撮影することって、一年に1回あるかないかっていうくらい、あまり経験したことがないんですね。だから、どうしても普段は使わない気を使ってしまうというか、似鳥ちゃんに合わせようとしてポーズを悩んだりすることもあって。でも、似鳥ちゃんはコスプレをほとんどしたことがないのに、カメラの前に立つとすごく堂々としていて、ポーズとかも私に合わせてくれたりして、とてもやりやすかったです。

似鳥 えへへ(照)。

――えなこさんが赤ずきん、似鳥さんがオオカミに扮したコスプレは、適役感がありました。

えなこ 今までも赤ずきんのコスプレは何度かやったことがあったけど、ここまで露出度が高い変態な赤ずきんは初めてです(笑)。オオカミの似鳥ちゃんはかなりワイルドで、今にも食べられちゃいそうでした。実際の似鳥ちゃんは、ぜんっぜんオオカミ感ないんですけどね(笑)。

似鳥 オオカミになりきるために頑張りました......!

――似鳥さんは実際にコスプレをしてみて、撮影されているときはどんな感覚でした?

似鳥 私、本当に素の自分に自信がないんですよ......。それは昔からで。でも、こうやってウィッグをかぶったりケモミミをつけたりすることで、自分の表面を覆ってくれるものがあるような感覚になったんです。自信のない自分を、すっぽり隠せているんじゃないかって。ほんの少しだけ勇気をもらえたというか、ちょっぴり自信がついたような気持ちになりました。

えなこ そういう感覚は、私もわかるかもしれない。私がコスプレをしたいと思う理由って、ほとんどはもう「そのキャラクターのコスプレをしたい」っていう思いに尽きるんだけど、その根っこには、「普段の自分とは違う自分になりたい」っていう願望があったのかなって。昔から、自分のことが全然好きじゃなかったので。

――単純に、「コスプレが楽しいから」という理由だけではないんですね。

えなこ もちろん、楽しいからやってるっていうのが大きいですよ! もともとは中学生の頃に深夜アニメを好きになったことがきっかけで、友達に誘われて始めたコスプレをずっと趣味で続けてきたのが、気づいたらこうしてお仕事になって。こんなに楽しいお仕事ができて、本当にありがたい限りです。

――そういう意味では、似鳥さんもずっと好きだったグラビアを自分がやれているという部分に、楽しさを感じていますか?

似鳥 楽しいです。小学生の頃からグラビアアイドルさんが好きで、それを見て「ドキドキ」とか「ムラムラ」っていう感情を抱いてたんですね。だけど、自分には絶対に入れない世界だとも思っていて。そんな憧れの場所にチャンスをいただいて飛び込むことができて、今こうしてお仕事になっているのは、すごくうれしいです。自分が弱い人間すぎて、お仕事をしているなかで悩んじゃうこともたくさんあります。

「#インスタグラビア」を始めたときも、最初は「サロンモデルのくせになんで脱いでるんだ」って、いっぱい叩かれました。でも、「この撮影を成功させたらファンの方に見て喜んでもらえるかも」って考えたら頑張れるんです。

■グラビアを通して表現したいもの

――冒頭で似鳥さんが「コスプレをしたことがないから撮影が不安だった」とおっしゃっていましたが、逆にえなこさんは、グラビア撮影の難しさを感じることはありますか?

えなこ それはめちゃくちゃあります。コスプレの撮影は、自分を撮ってもらうというより、自分をひとつのパーツとして見ていて、そのパーツを使って作品を完成させていくっていう感覚なんですね。だから、自分が主役ではなく、あくまで作品でありキャラクターが主役。いかにそのキャラクターになりきるかを意識していて。

でも、グラビアは自分が主役で、自分の体を見せなきゃいけないじゃないですか。グラビアっぽいポーズを知ってるつもりではいたけど、それはあくまでキャラクターをよく見せるためのポーズであって、本質的に女性の体をきれいに見せるポーズとは全然違ったりして。そういう部分は今でも難しいし、勉強不足だなって感じることが多々あります。

――似鳥さんは、どのような気持ちでグラビア撮影に臨むことが多いですか?

似鳥 私の中で、グラビアの撮影でこう表現したいっていうものがあって。それが......(ささやくような声で)"エロ"です。だから逆に、今回のオオカミやラプンツェルは、"エロ"を表現することに加えてキャラクターになりきる目的も入ってきたから、その難しさがありました。

――あえてツッコんで聞きますが、似鳥さんが"エロ"を表現したいのはなぜですか?

似鳥 私が小学生の頃にグラビアを見て抱いた感情を、私のグラビアを見た人にも感じてほしいから。あと、私自身がそれでムラムラしたいからです(照)。

――いい変態っぷりです(笑)。ちなみに、今ふたりがやってみたいコスプレはありますか?

えなこ いっぱいありすぎて絞れないんですけど、一度ちゃんと男装をやってみたいです。あとは、ドラゴンみたいな、でっかい尻尾(しっぽ)や羽をつけてカッコいい壮大なコスプレもしたい。

似鳥 私はなんだろう......えっと、競泳水着を着たいです。それかスクール水着。

――ブレませんね(笑)。では最後に、プリンセスといったら王子様がつきものということで、ふたりの理想の白馬の王子様像をお聞きできればと思います。

えなこ 私は、メガネをかけていて、趣味やお仕事のことを理解してくれて、価値観と金銭感覚が合って、なおかつ私のわがままを聞いてくれる人。

――めちゃくちゃ現実的(笑)。わがままなんですか?

えなこ わがままではないんですよ。でも私、人への甘え方を知らないから、逆に冷たく見えるらしくて。そういう不器用な部分も含めて愛してくれる人がいいです。ガチ願望(笑)。

――似鳥さんは?

似鳥 私は......ムラムラさせてくれる人(笑)。結局、これがいちばん大事なんです♪

●似鳥沙也加
1993年9月28日生まれ、福岡県出身。日々インスタ上に自身の"自撮りグラビア"を掲載。憧れのグラビアアイドルは吉木りさ

●えなこ
1994年1月22日生まれ、愛知県出身。コスプレイヤーとして多数のメディアや海外のアニメ・ゲームイベントに出演

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