15日、ドラマ『左ききのエレン』の制作発表会が行なわれ、主演を務める池田エライザ神尾楓珠(ふうじゅ)のふたりのほか、石崎ひゅーい中村ゆりか今泉佑唯吉村界人八木アリサ、原作者のかっぴー後藤庸介監督が登壇。原作のファンである池田は撮影の苦悩を明かした。

今作は同名のマンガが原作。広告業界を舞台に、駆け出しの広告デザイナー・朝倉光一(神尾)と、天才ゆえ孤独に苦しむ画家・山岸エレン(池田)の2人の成長物語。2016年3月、cakesにて連載がスタート。同年10月からは、少年ジャンプ+にてリメイク版(作画:nifuni)が連載されている。

「横浜マリンタワーにスプレーでライオンの絵を描く神谷」というお題で絵画バトルをする出演者たち

池田はエレン役を務めたことについて、「エレンを演じる自信は正直なかったのですが、天才ならではの孤独感だったり、喜びだったりを表現することで、エレンの人間らしさを感じられて良かったです」と吐露。神尾からも「カメラの回ってないところでも、常にエレンでいてくれた」と称賛された。

また、後藤監督が「神尾さん以外は、皆さんが自由で天才肌タイプ」と出演者の印象を明かすと、池田は「自由を許してくれる現場でした。『どんな芝居したい? どう動きたい?』と聞いてくれて、現場に参加できているという感じを強く感じられて楽しかったです」と撮影を振り返った。

かっぴーによる審査で優勝した池田たち。かっぴーからは「僕の初期のころのタッチに似ている」というコメントも

しかし、画家であるエレンを演じたことで意外な苦悩も。作中でグラフィティアートを描く池田だが、「書き終わったあと、左手を酷使しすぎちょっと四十肩みたいになって、今も腕があがらない」と笑いを交えて告白。

ただ「それだけ集中してやり続けられる。絵の魔力を感じながら描いてました。(グラフィティアートを自分が描くなら)今しか書けない言葉や生意気な言葉。大人になったらきっと書けないだろうなということは書いておきたい」と意欲を見せていた。

ここまでしか腕が上がらないと明かす池田

イベント後半には原作者のかっぴーが登場。今回のドラマ化について「『左ききのエレン』は、昔の自分に手紙を書こうと思って始めたことで、だから自分宛てに書いた個人的な手紙が全国的にドラマとなって放送されるということにドキドキを感じています」と喜ぶと、本人に「ファンです」と公言している池田は、

「かっぴーさんのマンガに出合ったのは10代の頃でした。当時からかっぴーさんが綴(つづ)る言葉に感動して、そしてエレンに出会いました。登場人物たちひとりひとりが過去の偉人のように名言を投げてくれます。私にとっても宝と思える作品に出会えました。皆さんも是非、ご覧ください」

と作品の魅力をアピールした。

ドラマ『左ききのエレン』は、MBSで10月20日より毎週日曜の24時50分(初回は25時15分)から、TBSで10月22日より毎週火曜25時28分から放送予定。