近い将来、女優やモデルといったさまざまな分野の最前線で活躍していくであろう10代の美少女たち。そんな彼女たちの魅力を読者に知ってもらうべくスタートした、週プレNEWS&週プレモバイル連載『微熱少女』。

毎週月曜日に、『週刊プレイボーイ』が注目した美少女が登場するこの連載では、撮り下ろし写真とロングインタビューで彼女たちの魅力をお届けします。

第26回は、現在17歳の女優・畑 芽育ちゃん。11月8日にはヒロインを演じた短編映画『GHOSTING』(オムニバス映画『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』の中の1本)の公開も控えた注目の若手女優です。

なぜ、"新人女優"と書かないかというと、実は芽育ちゃんは1歳から活動しており、すでに芸歴16年! 「気が付いたときには、もう仕事をしていた」という彼女に、お仕事のこと、普通の学生生活が送れず悩んだことなど、率直な思いを聞きました。

――撮影お疲れ様でした。ちょっといつもと違ったテイストの撮影だったと思いますが、やってみてどうでしたか?

 新鮮で楽しかったです。どういう写真になるんだろうって、すごく楽しみです。

――畑さんは1歳から活動されているということですが、テレビや映画のお芝居と比べて、"素の畑芽育"を撮影されるときはどういう気持ちでカメラに向き合っているんでしょう?

 今年に入ってから取材をたくさんしていただいているんですけど、写真はひとつひとつの瞬間を切り取るものなので、やっぱりお芝居とは違いますね。ただ、視線や表情で伝えるという部分ではお芝居にも通じるところがあるので、楽しみながらやらせていただていいます。

――最近は『MEN'S NON-NO』にも登場されていて、それは「デート」という設定の撮影でしたね。

 はい。これは今日もそうだったんですけど、カメラマンさんが男性ということもあって、頭の中でカメラを恋人みたいに想像して撮影に臨んだりしますね。

――撮られるのは好き?

 好きです。でも、こういう撮影にまだ慣れてないせいかもしれないですけど、撮影されているときに息を止めちゃうんです(笑)。気が付いたら、「あ、今、息をしてなかった!」ってなります。

――それはいい表情を作ろうとして?

 そうなんだと思います。撮られるときの顔を自分でカチッと決めちゃうクセがあって、力が入っちゃうんですよね。

――自分の顔で「ここを見てほしい」というところはありますか?

 よく「目がきれい」と言っていただけるので、そこは見ていただきたいなって思います。


――11月8日公開の『GHOSTING』の予告映像でも、吸い込まれるような瞳が印象的でした。同作では佐野玲於さん(GENERATIONS from EXILE TRIBE)が演じる青年が思いを寄せていた幼なじみを演じていますが、ヒロインという役どころで映画に出演するのは初めてだそうですね。

 メインの役どころは初めてです。しかも、役名が"メイ"っていうんですよ。

――畑さんの名前と一緒じゃないですか。まさか当て書き?

 偶然なんですよ。私もびっくりしました。

――この作品で演じた"メイ"という女のコは、どういう人物ですか?

 ネタバレになるのであまり詳しくは言えないですけど、彼女は親との関係が良くなかったり、玲於さんが演じたバクという男の子以外に仲のいい子がいなかったりという、心に闇を抱えた女のコなんです。普段の私とは全然真逆のタイプだったから、台本を何回も読み込んで雰囲気を掴むようにしました。メインの役どころということで撮影前は少しプレッシャーも感じていたんですけど、オーディションのときから絶対にやりたいと思っていた役だったので、現場では楽しんで演じることができました。

――性格が自分と正反対とのことですが、普段の畑さんは明るいタイプ?

 学校でワイワイ騒いでいるタイプです(笑)。でも、私はこの"メイ"みたいな、ちょっと暗い女のコを演じることが多いんですよね。だから、そんなに緊張せずにできたのかなって思います。

――心に闇を抱えた役柄にキャスティングされることが多い理由を、自分ではどう分析していますか?

 うーん、どうなんでしょう。見た目がこういう感じなので、内面に何かを抱えてそうって思われているのかな。そう見られているかもしれないっていうのは、ちょっと自分でも感じています(笑)。

――ご自身もおっしゃっていたように目が印象的ですから、「目で語る」ような役柄にキャスティングされやすいのかもしれないですね。

 眼力があるっていうのもよく言われますね。そこは自分の武器だと思っています。

――逆にやってみたいけどできてない役柄は?

 漫画原作の映画でよくありますけど、キラキラした世界観の学園モノに憧れます。やっぱり私も10代だし、同年代の方たちと一緒にお芝居をやってみたいなって思います。高校生のうちにチャレンジしたいです。

――1歳から活動されているということは、最初は演技のお仕事を自分で選んだわけではないですよね。いつ頃から「自分はお芝居をやりたい」と思えるようになりましたか?

 10歳くらいまではずーっと、何が何やらわからない状態でお芝居をする、写真を撮られるって感じでした。でも、その頃に出たドラマで、初めて演技が楽しいって思うようになって、中学生になってからはレッスンとかオーディションとかでもすごく刺激を受けるようになりました。私って飽き性で、「やりたくないことはやらない」って感じで過ごしてきたんですよ。でも、友達にも親にも、「芽育が唯一続けられたのって、この仕事だけなんじゃない?」って言われたときに、そうだなって。

――しかし、普通の学生生活を送りたいと思ったこともあるのでは?

畑 それは何度もありました。劣等感じゃないですけど、みんなは友達と遊んでいるのに、なんで私は朝から始発に乗って、お仕事に行かないといけないの......って葛藤した時期もありました。

――一番悩んでいたのは何歳くらいのとき?

 中3から高1くらいですね。高校に上がるときには、本当にいろいろ考えました。

――このお仕事をしてなかったらやってみたいことは?

 髪を染めてみたいです(笑)。

――ああ、見た目を自分の自由にいじれないですからね。

 シンプルにそういう憧れはありました。言い方は悪いですけど、商品じゃないですか。だから、自由にできないことにモヤモヤすることもあったり。髪を染めたり、ピアスの穴を開けてみたいって。でも今は、あんまりないかな。

――その葛藤はどうやって乗り越えました?

 周りの声ですね。私のお芝居が見たいって言ってくれる人がいるというのが、すごく大きかったです。親もそうだし、事務所の方もそうだし。そういう応援してくれる方がいて、自分も頑張らなきゃって意識に自然と変わっていきました。

それにこのお仕事には、やりたくてもやれない子がたくさんいるんですよね。そのことに気が付いたとき、私はもっと堂々とやっていかないといけないって思うようになりました。やっぱり女優さんって、人に自慢できるお仕事だと思うんです。自分の強みとまでは言えないですけど、16年間やってきたことでもあるので、今では自信を持って、「女優をやっていきたいです」と言えます。

――葛藤を乗り越え女優に対する意識が変わったという畑芽育ちゃん。後編では、そんな彼女の重要なキャリアである『ワンパコ』についてや意外な素顔に迫る!

(ヘア&メイク/豊田まさこ スタイリング/石塚愛理 衣装協力/LACOSTE、LACOSTE L!VE、アン アナザー アンジェラス ブティック代官山店、フィント ラフォーレ原宿店)

●畑芽育(はた・めい)
2002年4月10日生まれ 東京都出身 身長152cm 
趣味=音楽を聴くこと 特技=ダンス
〇幼少期より女優として活躍。主な出演作に「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」(NHK BSプレミアム)、『都立水商! ~令和~』(MBS)、『99.9 -刑事専門弁護士-』(TBS系)など。11月8日公開予定の映画『GHOSTING』ではヒロインを務める。
公式Twitter【@hata_mei0410】

★畑芽育ちゃんのアザーカット、そして撮影時のメイキング動画が『週プレモバイル』でご覧いただけます!

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