「映画『キングダム』のブルーレイ&DVDリリース記念前夜祭」が5日に都内で行なわれ、タレントの小島瑠璃子と松橋真三プロデューサーが登壇。嬴政(えいせい)と漂役を演じた吉沢亮もサプライズ登場し、会場を沸かせた。

『週刊ヤングジャンプ』で連載されている原泰久の同名マンガを原作として、今年4月に公開された映画『キングダム』。圧倒的スケールで実写化された本作は、今年公開の日本映画でナンバーワンの大ヒットを記録し、6日にブルーレイとDVDがリリースされる運びになった。

『キングダム』ファンを公言している小島は、本作に「原作ファンだったら誰でも、あの素晴らしくて壮大な世界をどうやって映画にするんだろうと思ったはず。いい意味で本当に期待を裏切られて、原作の良さやスケールをリアルに感じられるようになりました」と絶賛のコメント。

松橋プロデューサーに映画の良さを伝える小島 松橋プロデューサーに映画の良さを伝える小島
さらに「こういう映画にしてくれて、ありがとうございます!」と松橋プロデューサーに感謝していた小島だったが、実は本人の知らないところで映画完成に関わっていたことが判明。

松橋プロデューサーが「実は小島さんにお礼を言いたくて」と切り出すと、

「資金集めの段階で、(小島が羌瘣[キョウカイ]のコスプレ姿で出演した)『アメトーーク!』のキングダム芸人の回を見せて営業していたので、小島さんがいなかったら映画が出来ていなかったかもしれない」

と意外な事実が明らかに。小島は恐縮しつつ「どうやって『キングダム』の面白さを伝えようか考えていたので、本当にうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。

制作秘話に喜ぶ小島。ちなみに大将軍・王騎(おうき)を演じた大沢たかおが馬群を率いるシーンは、大沢の見事な貫禄によって馬も従順になり、一発OKだったそう 制作秘話に喜ぶ小島。ちなみに大将軍・王騎(おうき)を演じた大沢たかおが馬群を率いるシーンは、大沢の見事な貫禄によって馬も従順になり、一発OKだったそう
"キングダム愛"が止まらない小島は、本作のメイキングに関して松橋プロデューサーに「ロケにはいくらかかったんですか?」「ロケ地が中国じゃないといけなかった理由は?」など、ひとつだけの予定が次々と質問。

「今世紀で一番お金を使いました。通常の邦画だったら5~6本くらい撮れるくらいです」「いちばんは日本にない王宮があること。あと、馬ですね。日本で馬を10頭集めるのも大変なんですが、中国では100頭用意して撮影しました」と迫力ある映像の裏話が披露された。

吉沢が実際に壇上に登場するやいなや、観客の女性たちの大きな歓声が上がっていた 吉沢が実際に壇上に登場するやいなや、観客の女性たちの大きな歓声が上がっていた
そしてイベントの途中、この日急きょ参加が決まった吉沢がサプライズ登場。吉沢も「王宮の広場で走りながら斬る長いシーンを10テイクくらいやって、最後は酸欠で倒れそうでした。でもOKになったのは結局2テイク目(笑)」と中国でのハードな撮影現場を振り返ると、松橋プロデューサーも「実際に映画中で映っていないシーンでも走り続けているんです」とその過酷さを強調した。

イベントの最後は小島が「壮大なスケールの素晴らしい作品。私も何度も観返したいと思っていたので、もう1回観たいと思います」、吉沢は「準備期間から全員が熱い気持ちで挑んで、実際にそういう作品になったと思います。ぜひ細かいところまで何度も観てください」とコメント。そして全員の「キングダム!」の掛け声で前夜祭は幕を閉じた。

「映画『キングダム』ブルーレイ&DVDプレミアム・エディション」は現在発売中。ステージで語られたような制作秘話も279分におよぶビジュアルコメンタリーとして収録。劇場では気付くことができなかったような細部に渡る制作陣のこだわりが詰まっている。

原作者で脚本にも参加した原のコメントも松橋プロデューサーが代読。脚本制作時に「映画にするうえで、左慈(さじ)と信が対峙するシーンのセリフが出来た時、映画が出来たと思った」という 原作者で脚本にも参加した原のコメントも松橋プロデューサーが代読。脚本制作時に「映画にするうえで、左慈(さじ)と信が対峙するシーンのセリフが出来た時、映画が出来たと思った」という