今年、連載開始40周年を迎えた『キン肉マン』。それを記念し、11月29(金)の「いい肉の日」こと、日本記念日協会が制定した「キン肉マンの日」に3冊のキン肉マン関連本が発売された。
まずファンとってうれしいのが、待望の『キン肉マン第69巻』。そして現在、週プレNEWSで熱戦の続くキン肉マン ソルジャーやブロッケンJr.の戦いを振り返りつつ、ナイツや甲本ヒロトさんといった芸能界の特濃キン肉マニアのインタビューも収録された『キン肉マンジャンプVol.3 ~「キン肉マン超人総選挙 2019」を振り返る~』。
そして特濃のキン肉マニアでも全問正解は困難と言われる290問のキン肉マンクイズを収録した『キン肉マン 290 クイズブック』。計3冊の関連本が11月29日に発売された。
さらに週プレNEWSで連載中のスペシャルスピンオフ『THE超人様第4巻』を加えると、計4冊のマッスルな書籍が同時に発売されるという、ファンにとっても記念すべき日となった。
同日は、ゆでたまご・嶋田隆司(@yude_shimada)先生(原作担当)、中井義則先生(作画担当)、さらに初代担当編集者の"アデランスの中野さん"こと、中野和雄氏の3名によるトークショーが開催された。
3人の話題となったのは『キン肉マンジャンプVol.3 キン肉マン超人総選挙 2019』に収録された『ゴングですよ!』。これはゆでたまご先生が高校2年生の時に『週刊少年ジャンプ』に投稿した幻のデビュー作だ。
「ちょうど月刊少年ジャンプに移動していた時期、少年ジャンプに応募された落選原稿を漁ってたときに発見したのが『ゴングですよ!』です。なんで、こんな面白いのが落ちちゃったんだろうと、すぐにふたりに連絡をしました」(中野氏)
という経緯でデビューすることになった、ゆでたまご先生たち。『ゴングですよ!』についての思い出は?
「ジャイアント馬場って、関西の子供にとっては、すごい面白いネーミングなんです。それを、もじって主人公をジャイアント運古(うんこ)というネーミングにしました」(嶋田先生)
「16歳のときに初めてジャンプに応募した記念すべき作品です。なんかの賞に引っかかればいいなと思って応募したら、中野さんが拾ってくれました」(中井先生)
「ギャグマンガでありつつ、プロレスの世界を細かく描いた作品だったんですよ。僕もプロレス好きだから、面白いと思ったんですね」(中野氏)
そしてはキン肉マンの40周年についても話が及んだ。
「本当によく続いたなと。少年ジャンプで一回終わったけど、そこから新しい気持ちで週刊プレイボーイで連載をスタートしたことが大きかったと思います」(中野氏)
「18歳でデビューして、マンガ家を40年間も続けるとは思わなかった。これからも読者が望む限りやっていきたいです。アニメ化、そして映画化をやるまで辞められません!」(嶋田先生)
「歳をとってくると絵が細くなってきますが、読者にそう思われることなく、何歳になっても迫力のある絵を描いていきたいです!」(中井先生)
キン肉マン40周年を迎えて、マンガへの想いを再認識したゆでたまご先生たち。そんな先生たちを祝福するサプライズがあった。それは、『キン肉マンジャンプVol.3 ~「キン肉マン超人総選挙 2019」を振り返る~』で中井先生と対談したナイツさんが書き下ろした「キン肉マン漫才」だ。こちらは現在、YouTubeで公開中なので、キン肉マニアの皆さまも笑って40周年をお祝いしましょう!