この日のために用意されたフォード21台、フェラーリ20台、推定総額50億円の名車たちに感動する堂本

6日、都内で映画『フォードvsフェラーリ』の公開記念イベントが行なわれ、KinKi Kidsの堂本光一が登壇。カーレースやそこに携わる関係者への熱い気持ちを打ち明けた。

マット・デイモンとクリスチャン・ベールのふたりを主人公に、1966年のル・マン24時間レースを舞台とした今作は、絶対王者・フェラーリに挑むフォードを支える男たちの姿を描いた人間ドラマ。疾走感溢れる大迫力のレースや男の熱い友情、チームの絆も注目すべきポイントとなっている。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「堂本光一 コンマ一秒の恍惚」でF1を語るなど、カーレースやスポーツカーに造詣の深い堂本が、アンバサダーを務める。

イベントでは、本作にも出てくる「フォード GT40 マークII」(作中の車とは色違い)に乗って堂本が登場。開口一番「フェラーリ好きなので、申し訳ないなと思いながら乗っていました(笑)」と言いつつも笑顔。その背には総額50億円もするという数々の名車が並んでおり「この空間がたまらないですよね」と漏らした。

同作をすでに鑑賞していた堂本は「当時って、フォードがフェラーリをぶっ倒すときだよなと思って、(自分がフェラーリ好きだから)ちょっと不安になったんです」と本音を明かしたが、「実際に観てみたら、そんな気持ちは吹っ飛びました。フォードのやり方や、フェラーリのやり方というものを本当にしっかり描いていて。フェラーリ好きも、車好きじゃない人も心から楽しめる」と絶賛。

堂本が運転してきた「フォード GT40 マークII」。堂本は「乗り心地なんてよくないんですよ。でもわくわくするんですよ」とうれしそうに明かした

続けて「変な話(レースは)0.1秒でも早くゴールすれば勝ち。そこに何億っていう開発が注ぎ込まれるわけじゃないですか。こんなバカな話ないですよね」とカーレースの魅力を語る堂本に、司会者から「同じところをぐるぐる回っているだけという人もいるんですけど......」と恐る恐る質問が。

「もうふざけんなよって感じですよ!」と一喝した堂本は、「どれだけみんなが命をかけて、それはエンジニアもドライバーも! しかも、この時代って変な話、パワステも無ければなんの安全装置もないんですよ。とにかく速ければいいって時代で。とてつもないことをしてたんだなって、改めて思いますよね」と、当時のドライバーやレース関係者に対する尊敬の念を打ち明けた。

車愛を熱心に語る堂本

また堂本は、作中で描かれている「男の友情」についてかなり共感したという。「エンジニアとレーサーというふたりの友情が本当にすごく素敵に描かれているんです。おもいっきり取っ組み合いの喧嘩をしても、そこに愛情があるんです。僕もふたりで活動していますが、(相方である剛と)1回も喧嘩したことがないんですよ。なので、あのように喧嘩ができるのは素敵なことだと僕は感じました」と話し、冗談交じりに「(今年は剛と)取っ組み合いの喧嘩をしてみようかな」と笑いを誘っていた。

最後に司会者から「作品に登場した車の中で運転してみたい車はあるか」と聞かれ、「レースシーンはもちろん、普段乗っている車もすごく素敵。なので正直、選ぶことはできません。今の時代、すごく車離れが激しいじゃないですか。ぜひ映画をみて、車っていいなって思ってほしいなって思うんです」と、堂本は最後まで車好きならではのコメントを発していた。

映画『フォードvsフェラーリ』は、1月10日(金)より全国ロードショー。