(左から)吉沢亮、広瀬すず、堤真一、浜崎慎治監督

広瀬すずが10日、都内で行なわれた映画『一度死んでみた』の「大ヒット祈願ミサ」に、共演した吉沢亮堤真一浜崎慎治監督と登場。牧師の祈りの言葉によるヒット祈願をしながらも、「あんまり見られたくない(笑)」と率直な思いも告げた。

今作は、科学オタクで「2日間だけ死んじゃう薬」を飲んだ父親(堤)を救うため、デスメタルバンド「魂ズ」のボーカルを務める主人公(広瀬)が奮闘するコメディー。「親子の絆が描かれ、ちょっとラブストーリーもある。笑って泣ける作品」(広瀬)だ。

広瀬にとって意外にもコメディー作品は初。

「コメディー作品が初めてだったので、『あんまり見られたくないな』っていう複雑な......(笑)。周りの皆さんが面白過ぎちゃって、『なんか違ったかな』って公開が近づくにつれて」

と広瀬は遠慮気味。浜崎監督が「こんな広瀬すずは見たことないなっていう表情とか芝居」と明かすも、苦笑いを浮かべながらその言葉を聞いていた。

また吉沢も「すずちゃんのコメディー、めちゃくちゃ面白いです。デスメタルのライブシーンは完成度が高すぎる」と広瀬を絶賛。浜崎監督も「鋭い目で、パッと見られると怖かった。すごい責められてるなと感じて『すいません』と謝りそうになった」というほど役に入りきっていたそう。

広瀬自身も、共演した大友康平などからバンドの完成度について褒められ「だんだん気持ちよくなってきた」と笑顔だったが、ライブシーンについては「なかなかカットがかからなくて、続けなきゃと思ってアドリブで『くせぇんだよ!!』とか言ってたら、(堤に)『アドリブは傷つくなあ』と言われました(笑)」と懺悔し、周囲を笑わせた。

そして見どころを聞かれても「5分に1回くらい、『この人!』っていう人が出てくるので、ぜひそちらを見ていただきたい」と終始、恥ずかしがっていた広瀬。

しかし、最後には新型コロナウィルスによる社会情勢を踏まえて、「是非観に来てくださいという気持ちはもちろんあるんですけど、少しでも早く日本中に笑いだったり、温かい気持ちが届いたらいいなと。そしてこの作品が背中を押せればいいなと思っております。よろしくお願いいたします」とコメントした。

映画『一度死んでみた』は3月20日(金)より全国公開。