チャンネル登録者数が120万人を突破し、業界最前線を走り続けているYouTuber・てんちむが、3月30日(月)発売『週刊プレイボーイ15号』のグラビアに登場!

子供の「なりたい職業ランキング」では上位常連になったYouTuberという職業。そのなかでも「成功」と太鼓判を押せるようなYouTuberは、ごくごくわずかしかいない。

てんちむ流"成功の極意"、かく語りき!

* * *

■外見ではなく内面を見てもらえる動画の方向性に

――今回は「リアルさ」を追求したグラビアでしたが、一番普段の自分っぽいなと感じたシーンはどれですか?

てんちむ 散らかったベッドの上で、青いTシャツやグレーの下着を着て撮っていただいたシーンです。最近は親が来て掃除してくれるから大丈夫なんですけど、自分では部屋の掃除をほとんどしないから、すぐに散らかっちゃうんですよ。

――掃除しないのはなぜ?

てんちむ ダルい(笑)。洋服をハンガーにかけたりするのも苦手で、「どうせまた着るからいいや」と思って、基本的には脱いだままにしちゃいます。

――そういう私生活のだらしない感じをYouTubeでそのまま出しているところが、好感を持てるポイントのひとつだと思います。例えばモーニングルーティンの動画なんかでも、すっぴん"風"じゃなくてガチのすっぴんじゃないですか。

てんちむ そうですね。最初はもちろんそういう姿を見せることに抵抗があったけど、自分をずっときれいにつくって見せることに疲れちゃって。

動画のコメントもほとんど外見のことばかりで、「化粧盛れてない」とか「老けた?」とか、そういうコメントをいちいち気にする自分もいやになったので、だったらもう自分の内面を見てもらえるような動画の方向性にシフトチェンジしていこうと思ったんです。

■頑張る理由を無理やりつくって自分を追い込む

――そもそも、YouTubeを始めたきっかけは?

てんちむ ネットで「YouTuberは金を稼げる」っていう情報を見つけて、知り合いの底辺YouTuberに「これってマジ? ヒカキンさんって本当にこんな稼いでるの?」って聞いたら「本当だと思う」って言われたから、夢があるなと思って始めました。

当時は引きこもりニートで、このままじゃ自分がダメになるとは思ってたから、貯金も全部親に預けて、いったんゼロの状態にしてから始めました。心に余裕があると自分を追い込めないので。始めてから2ヵ月くらいはひもじい生活だったけど、ツラいとは思わなかったです。動画を撮ることに熱中してましたね。

――自分の中で転機になったタイミングはありますか?

てんちむ 2018年の12月。動画の方向性を一変したのがそのタイミングです。で、その後すぐに家を買ったんですよ。もちろんローンなので、支払い終えるまでは稼がなくちゃいけないじゃないですか。成功するために、そうやって自分にプレッシャーをかけました。

――それにしても、だいぶ思い切りましたね......。

てんちむ 頑張る理由がないと頑張れないタイプなので。頑張る理由を無理やりつくって、後戻りできない状況に身を置くことで、ちょっとやそっとじゃ曲がらない道ができるんです。

■「嫌なことせずに生きていく」というスタンスを貫いて

――今やチャンネル登録者数120万人超えの大人気YouTuberですが、ズバリ、成功の秘訣(ひけつ)はなんだと思いますか?

てんちむ 自分が何かしらの経験をしたときに、そこから何かを学べるか学べないかっていう差は大きいと思っています。人から言われてではなく、自分で気づくかどうか。

――てんちむさんは、常に何かしら学ぼうという意識がある?

てんちむ めっちゃあります。何においても、ただこなすだけじゃダメだなって。

例えば、めちゃくちゃ人脈を持ってる人がいたとしても、ただ飲み会の席を盛り上げるだけで終わったらすごくもったいないじゃないですか。人脈が広いのも飲み会を盛り上げられるのもその人の特権なんだから、その特権をうまく使って新しく何かにつなげるほうが、絶対にその人の力になるというか。だから、何をするにしても無駄な時間は過ごさず学びを得ようという意識は、どんなときも持ってます。

――YouTuberは好きなことを仕事にしているイメージを持たれがちだと思いますが、てんちむさんもそうですか?

てんちむ 私の場合は、「嫌なことせずに生きていく」が近いです。YouTubeや仕事が好きかって聞かれたら難しいんですけど、嫌いではない。苦しくはない。だから続けられる。

――そのスタンスは昔から?

てんちむ 根本は変わってないと思います。自由に生きたいというか、誰かや何かに縛られることが好きじゃないので。

――部屋の掃除をしなかったりするのも、「嫌なことせずに生きていく」に通じますね(笑)。

てんちむ 確かに(笑)。

――YouTubeや仕事をする上でのモチベーションはなんですか?

てんちむ 責任感です。動画の編集に関しては10人くらいの編集マンを雇ってるし、それ以外にもたくさんの関わってくれている人の人生を背負ってるかもしれないって考えると、露出媒体を増やそうとか、動画の再生数を伸ばそうとか、そういう思いになるので。

――自分のために有名になりたいという気持ちはない?

てんちむ ないに近いですね。どうにも承認欲求が欠けてるんですよ、私(笑)。自分のために人生を過ごしたいとも思わなくて。

10代の頃、ギャルモデルとしてお仕事をさせてもらっていたときに、天狗(てんぐ)になることはよくないと学んだので。結局、日頃の行ないが自分に返ってくるんですよ。そう考えると、若いうちに磨いておかなければいけないのは、容姿でも女子力でもなく「人間力」だと思います。

――今、幸せを感じる瞬間は?

てんちむ なんだろう。翌朝のアラームをまったく気にしないで眠れるときとか、たくさんマンガを読みながら寝落ちするときとか。あとは、仕事を頑張った後に食べるラーメン。目の前にあるささいなことに幸せを感じます。

最終的には、おばあちゃんになってのほほんライフを過ごせたらいいなって。何歳になっても『どうぶつの森』や『桃鉄』をやっていたい(笑)。

(スタイリング/大橋みずな ヘア&メイク/横山雷志郎)

●てんちむ 
1993年11月19日生まれ 血液型=AB型 
○2016年9月に公式YouTubeチャンネル『てんちむCH/tenchim』を開設し、YouTuberデビュー。現在、チャンネル登録者数は120万人超え。著書『私、息してる?』(竹書房)が絶賛発売中。
公式Twitter【@tenchim_1119】 
公式Instagram【@super_muchiko】

★週プレnet EXでは、グラビアの未公開ショットを公開!! 
価格1100円(税込)※閲覧可能期間7日間

★【動画】てんちむ『記憶の中に、ずっと』メッセージ