『ZIP!』のリポーターとして7年。 朝の顔として爽やかな笑顔を届けてきた"だんちゃん"こと團 遥香(だん・はるか)が、4月6日(月)発売の『週刊プレイボーイ16号』で初グラビアを披露! 

長年、ニッポンの朝に笑顔と癒やしを届けてきた26歳の、新たな冒険が始まる――。

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■一番緊張したのはあのオーラの才人

――撮影に際して、かなりの準備を重ねたとか?

 性格的にやると決めたら、自分自身に負荷をかけたいタイプなんです。だから当初は、ピラティスを中心に運動して体を絞りました。でも、グラビアで求められるのは女性らしさというか、やりすぎない体だと途中で気づいて、普段は食べない白米を食べたり、豆乳を飲んだり。やれることは全部やろうと追い込んだ結果、胸がなくなる夢を見ました(笑)。

――現場はどうでした?

 キョロキョロしちゃいましたね。衣装に着替えて、いざカメラの前に立つと、どう振る舞ったらいいのかわからなくて。ネガティブな感情じゃないにしろ緊張もあるし、やっぱり恥ずかしい気持ちがあったのかな?

ただ撮影が進むにつれて、カメラマンさんはじめ、スタッフの方々と一緒になって写真をつくり上げていく。そんな感覚が新鮮で、これがグラビアなのかって勉強になりました。翌日には課題を振り返り、表情やポージングをあらためて研究しました。

――とことん前向きですね。

 はい。大学2年生の頃からリポーターとして7年間、お世話になった『ZIP!』(日本テレビ系)をこの春に卒業させてもらいました。私にとっては大きな節目です。だから新しい気持ちで、新しい分野にも挑戦したい。グラビアもそのひとつなので、これからも大切に取り組んでいきたいですね。

――ひとつの番組に7年間。それもリポーターとして関わるのは珍しいケースだと思います。

 週3日、汐留のスタジオへ通うのが当たり前の生活が続いて、ホームと呼べる場所があるのは本当に幸せでした。また、自分の中で『ZIP!』は学びの場所でもありました。小、中、高、大学の延長線上に『ZIP!』がある。学業を卒業してやっと社会に出るといったら大げさかもしれませんが、寂しさと同時にワクワクもあります。

――『ZIP!』で印象に残っている仕事を教えてください。

 多すぎて個別のエピソードは語り尽くせません。う~ん......インタビュー全般ですかね。7年間でおそらく1000人以上の方々から話を聞かせてもらいました。もともとは人見知りで、会話をつなげるのが苦手だったんです。

そんな私が「SHOWBIZ」というコーナーでインタビューを担当することになって、これはまずいぞと。とにかく友達を通じて初対面の人に会い倒して、会話のトレーニングを積みました。すると、いつからかインタビューが楽しいに変わり、2、3年目になってようやく『ZIP!』の"だんちゃん"として、ファミリーの一員になれた実感が湧きました。

――1000人以上の話を聞いたと伺いましたが、最も緊張した相手はどなたですか?

 一番ですか? そうなると番組とはまた別なんですよ。断トツで美輪明宏さんですね。リポーターと並行して、2015年に美輪さんが演出の舞台(『黒蜥蜴』)でお世話になりました。

稽古場は常に張り詰めた空気で、20代の女性キャストは私だけ。美輪さんはオーラがとにかくすごくて、横を通られるとブルッと震えるくらい。同じ空間にいると、360度から見られているような気分になるんです。

お話しさせていただいたのはトータルでは短い時間でしたけど、ひと言ひと言に重みがあるので忘れられません。あの経験があったからこそ、物おじしないで人と向き合えるようになれたと思います。

■武士みたいな男を連れてきなさい

――ここからは「團家」について聞かせてください。ご自身のウィキペディアに家系図が載るほどの名家の生まれです。

 「どうやら普通の家じゃないぞ」と思い始めたのは、小学校の低学年でした。明らかに偉い人だとわかる雰囲気のオトナにお茶を出したり、いろんな俳優さんが家に遊びに来たり。特におじいちゃんに対する周りの反応が、ちょっと違うなと感じるようになりました。

――おじいさまといえば、日本を代表する音楽家・團 伊玖磨(だん・いくま)さん(※1)ですよね。

 音楽室の壁に写真が飾ってあるんです。バッハ、モーツァルト、ベートーベン、おじいちゃんみたいな並びで(笑)。当時は自慢というより、恥ずかしい気持ちが先にきちゃって、音楽の授業は常に見られている感覚があってイヤでしたね。

(※1)團 伊玖磨......クラシックを中心に、歌劇や映画音楽など多ジャンルで活躍した作曲家。童謡『ぞうさん』や『ラジオ体操第2』の作曲でも知られている。

――おじいさまとのエピソードをもう少し聞かせてください。

 よくオーケストラのコンサートに連れていってもらいました。あるとき楽屋でおじいちゃんと一緒にいたら、当時の美智子皇后さまがご挨拶にいらして、「かわいいお嬢さま。将来が楽しみね」と声をかけていただいたんです。後年に母が美智子さまとお会いする機会があって、私が出演する美輪さんの舞台のパンフレットをお見せしたら、なんと私のことを覚えていてくださったみたいで。

――ほかにもご先祖で著名な方がいるとか?

 血盟団事件(1932年)をご存じでしょうか? 高祖父(ひいひいおじいちゃん)の團 琢磨(※2)が日本橋の三井本館前で暗殺された、歴史の教科書に載るようなテロがあったんです。この話題が扱われる授業がある日、さすがに学校を休みました。恥ずかしい気持ちがやっぱりあったんです。今はもちろん、高祖父の存在を誇りに思っていますけど、当時はまだお子さまだったんですよ。

(※2)團 琢磨......若くしてアメリカで鉱山学を学び、三池炭鉱の経営を担う。後に三井財閥の総帥として明治~昭和初期の日本経済を支えた大実業家。

――"筋金入りのお嬢さま"とは、まさに團さんのためにあるべき言葉ですね。

 実際は全然、そんなイメージとは違うんです。自然が大好きで、海で遊んだり、虫を捕まえたりするのが大好きな女のコでした。父からの教えもあって、どちらかというと野生児に育ちましたし。父は潜って魚を捕って自分でさばいたり、口で何かを引きちぎったりするようなワイルドなタイプです。きっとその影響が、私の中にも多少はあると思います。

――「團家」に認められる男性のハードルは、とんでもなく高そう......。

 父は、結婚相手には武士みたいな人を連れてきなさいと言っています(笑)。姉が嫁いだので、実質「團家」には私しか残っていません。でも、両親からは嫁いでいいと言われているので、武士じゃなくても大丈夫。安心してください(笑)。こんなことしゃべっても、まだまだ結婚は意識できないですね。今は新しい仕事に向けて、行動あるのみなので。

――具体的にはどんな仕事を?

 『ZIP!』でしゃべる仕事を培ったので、例えばラジオのパーソナリティなんかにも挑戦したいです。あとこの前、バラエティでオードリーの春日さんと洞窟探検したんです。見えない穴に落ちていく過酷なロケでしたが、途中から楽しくなっちゃって。これ、趣味にできるかもと本気で思いました。

――お父さまの教えがしっかり根づいてますね。

 ですね。やっぱり血は争えないかもしれません。体を張ったワイルドな仕事もどんどんやっていきたいです。

(スタイリング/牧野香子 ヘア&メイク/エノモトマサノリ)

●團 遥香(だん・はるか) 
1993年6月26日生まれ、東京都出身。
大学2年生(19歳)の頃から、『ZIP!』のリポーターとして7年にわたってレギュラー出演。"だんちゃん"の愛称で親しまれた。現在、「カーメイト」のウェブCMに出演中です。
公式Instagram【@haruka_dan_official】

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