"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。
今回のテーマは、ネットフリックスのオリジナルアニメ制作について。前編ではひろゆき氏が、「ネットフリックスがこれからやろうとしていることは、すでにヒット作をいくつも出している有名なクリエイターにお金を払うってこと。このやり方だと、面白いかどうかは二の次になってしまう」と、ネットフリックスの良さが薄れてしまうことを危惧した。
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ホリ じゃあ、ひろゆき的には、ネットフリックスは面白い作品をよりすぐって集めるプラットフォーム的な存在であったほうがいいという感じってこと?
ひろ 今回提携を発表したクリエイターの作品は、一度作り始めちゃったら面白くなくても公開するでしょうしね。それでうまくいったら、ますます有名な人に予算をかけるようにもなりますし。ってなわけで、無名な面白い作品に使うための予算は減ってしまうのかなと思うんですよ。
ホリ 確率的に有名な人に大金かけたほうがうまくいく可能性は高いからね。でも、オリジナル作品だけになるわけではないし、日本みたいなニッチな国の面白いドラマが発掘されて世界配信される流れは今後も続くと思うよ。この前、元日産会長のカルロス・ゴーンさんと対談しにレバノンに行ったときもそう思ったもん。
ひろ というと?
ホリ 今、ネットフリックスでジブリの作品が、アメリカとカナダと日本を除く190ヵ国と地域で見られるようになっているんだけど、中東のレバノンでもジブリははやっていて、現地の人も一気見したと言っていた。ジブリは世界的に有名かもしれないけど、『深夜食堂』とか『テラスハウス』も海外では人気なんだよ。
ひろ 確かに日本の有名クリエイターとパートナーシップを結ぶための予算があれば、いろいろと過去の作品を買えそうな気がしますよね。
ホリ だから、日本の過去作品は大きなチャンスがあるよね。
ひろ ただ、日韓以外の東南アジアの映画とかはあんまり面白い作品がないんですよね......。
ホリ そりゃあ、予算をかけてないから、いいのはほとんどないよ。
ひろ インド映画とかだと面白いのがちょこちょことありますよね。
ホリ いやいや、インドって東南アジアじゃないじゃん(笑)。
ひろ タイのアクション映画とかも、たまに面白いやつがありますけど。
ホリ 俺は今回の取り組みは面白いと思う。日本のアニメは原作ありきなのでこの戦略は新しいし、人気作品も生まれやすくなると思うよ。ブラック労働気味になっている日本のアニメーターの人たちにとっても福音になるんじゃないかと思うけどね。
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『120歳まで生きたいので、最先端医療を取材してみた』(祥伝社新書)
●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。最新刊は『1%の努力』(ダイヤモンド社)