あざとかわいい、怪演女優、小悪魔、奇跡の35歳......さまざまな言葉で形容される女優・松本まりかが、4月20日(月)発売『週刊プレイボーイ18号』のグラビアに登場!
メディアで見ない日はない彼女の現在の心境やこれまでの道のり、演技へのこだわり、好みの男性のタイプに至るまで、その素顔に迫ってみた。
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■「芸歴20年の新人女優」。その理由は......
「雪の撮影がしたい」と言う、ご本人の要望で実現した北海道・函館でのグラビア撮影。後日のインタビューでは「大好物」と公言する「スープストックトーキョー」の差し入れに「あ~うれしい~。全部好きです」と少女のような笑顔。「つかみはOK?」の問いかけに「つかまれました~」とナイス返答。
会った人すべてのハートをわしづかみにする女優・松本まりかは、現在の自身の立ち位置をどうとらえているのか?
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――最近ブレイクしているという手応えは?
松本 まだまだブレイクだなんて言えません。ただ自分の20年のキャリアのなかでは、確実に仕事が増え、任せられる役やその数、メジャーな作品への出演など、取り巻く状況は大きく変わってきていると感じます。
――バラエティ番組への出演も増えました。
松本 実は、以前まではバラエティには消極的でした。それは、バラエティという世界は、私のできる範囲のところではないと思っていたからです。芸人さんやタレントさんみたいに面白いことを言えるわけではないので。
もし出演するなら少しでも「女優」と名乗れるようになったとき......それなら面白いことを言えなくても、視聴者の方に許していただけるかな?と、そんなふうに思っていました。でもずっと、自分のことを女優だなんて言えなくて。
――「芸歴20年の新人女優」とご自身を謳(うた)うのはそういう理由があるんですね。ではいまは、何か"大きな波"のようなものをつかみかけている?
松本 どうでしょうか。でも振り返ると、過去にも1、2回はそういう波がありました。1回目はデビュー当時、15歳のときに出演したドラマ『六番目の小夜子』(2000年、NHK)のときです。芝居って楽しいな、女優になりたいと思いました。2回目は2018年に出演したドラマ『ホリデイラブ~夫婦間恋愛~』(テレビ朝日)のとき。
――苦労されたけど、3回目の波が来ましたね。
松本 でも、これは私の持論なんですが......チャンスをつかもうとしたときって同時に大きな壁も立ちはだかっている。だから手放しでは喜べない。神様は毎回、試練を与えるんだなと思うようにしています(笑)。
■「あざとかわいい」と言われるなんて
――女優として非常にストイックですよね。ドラマ『ブラックスキャンダル』(2018年、日本テレビ)では精神的にボロボロになるまで追い詰められるシーンがありましたが、撮影前日の誕生日のお祝いを捨てて現場に臨んだのは本当?
松本 本当です。でも自分の中では当たり前のことでした。人よりとても不器用で、誕生日を楽しんだ翌日にシリアスなシーンをうまく演じる力はないと思ったからそうしただけです。
ただ、いつまでもこのやり方だけでやっていけるとも思わないので、これからはいろいろな生き方を模索したいです。生まじめに生きるだけが人生じゃないし、それが仕事に対する唯一の正解じゃない。
例えば、朝まで飲んだくれていても翌日いい芝居をする。それも役者の形だと思う。言葉どおり真摯(しんし)に向き合うのも大切だけど、ロックというか、また違った形の真摯な向き合い方というのもあるのかな、と。それまでの自分のやり方と、自分になかった新しい考え方が一緒になったときは、絶対に面白いものが生まれるので。
だって私、「あざとかわいい」演技を評価されるなんて、自分では思ってもいなかった。むしろずっと、そういう「性」を前面に出すような演技やキャラクターは厭(いと)われるものだと考えていました。自分の見ている景色とそれ以外の他者が見ている景色って、こんなにも違うのかと驚きました。
だからというわけではないですが、いままでのプライベートを犠牲にするような生き方も"更新"していきたい。自分が理解できないような役を演じるためには、自分の外にある考え方に寄り添えないといけないと思うんです。
常に面白い女優、存在だと感じてもらうためには自分の生き方も面白くしていかなければいけないし、それには自分の中にあるものだけじゃない、「他者理解」が必要不可欠なんだと思います。
――あといくつか質問させてください。ズバリ、好きな男性のタイプは?
松本 安心感がある方ですね。ブレずに、強い気持ちで私のことを好きだと言ってくれる方だとうれしいです。そんな強い精神をお持ちの方、いらっしゃるのでしょうか?(笑)
――週プレ読者が一斉に手を挙げるのが見えました(笑)。最後に、今回出演するドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』について。
松本 本当に見ていただきたい、大人のためのドラマです。復讐劇ですが、私が演じる「悪女」かもしれない霧島まゆみが、運命的な出会いによってどう翻弄(ほんろう)されていくのか、どう変貌していくかをぜひ注目してください。あまりやったことがない役柄なので自分でも演じるのが楽しみです。ご覧になった読者の皆さんに、「こんな女性愛せますか?」と聞きたいな(笑)。
(スタイリング/笹谷監子 ヘア&メイク/佐藤エイコ[ilumini])
●松本まりか
1984年9月12日生まれ、東京都出身。
4月期放送予定(放送スタート日延期)のサスペンスドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(関西テレビ・フジテレビ系)では、玉木 宏と高橋一生演じる双子の兄弟にとっての復讐相手・霧島源平(遠藤憲一)の娘、まゆみを演じる。物語のキーを握る重要な役どころである。また、ドラマ25『捨ててよ、安達さん。』(テレビ東京系)にもゲスト出演予定。
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