小池徹平が主人公・緋村剣心を演じ、2020年11月より公演が予定されているミュージカル『るろうに剣心 京都編』。23日に公式YouTubeチャンネルにて、主要キャストの配役発表がライブ配信された。

原作は『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた和月伸宏の『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』。コミックスの世界シリーズ累計発行部数は7200万部超え。明治時代の日本を舞台に史実を織り交ぜたオリジナル剣劇は、TVアニメ化や実写映画化もされた人気作品だ。今回のミュージカル版には若手からベテランまで個性的な俳優陣が集結し、宝塚歌劇団所属の演出家・小池修一郎が脚本と演出を手掛けている。

配役発表では、すでに剣心役が決まっている小池が登場すると「なかなかYouTubeで(舞台の配役を)発表することはないですよね?」と司会者に問われ「僕も初めてですね! 『るろ剣』といえば小学生の頃から読んでいた大好きな作品なので、剣心を演じるのがめちゃくちゃ楽しみです」と回答。

配信は人気キャラクターを演じる俳優陣が、リモートで次々と登場する展開に。まずはミュージカル『るろうに剣心 京都編』にて剣心の最大のライバルとなる志々雄真実(ししお・まこと)を黒羽麻璃央(くろば・まりお)が演じることが発表。ジュノンボーイの後輩にあたる黒羽に対して小池は、直接の面識はなかったとのことで、リモートでの顔合わせとなった。

黒羽は志々雄役を演じるにあたり「大変光栄で興奮しています。(原作は)僕の中でNo.1マンガなので、志々雄を演じられて最高です」とコメント。意気込みを一筆で表す際には「悪の美学」と綴り「(和月先生も)志々雄は悪の美学の集大成だとおっしゃっていました。ここまで悪に徹して自分のことを極悪人だといえる男は、なかなかいないと思います」と決意を表した。

「志々雄は全身に火傷を負っているため、顔が隠れているため中身で勝負しないといけない」という話題にはYouTubeで視聴するファンから「包帯ぐるぐる巻きで暑そう」といったコメントも。

本作のヒロインである神谷薫役は綺咲愛里(きさき・あいり)と発表され、画面越しに初対面した小池はドギマギ。昨年、宝塚歌劇団を卒業した綺咲は、宝塚以外の舞台は初めてということで、黒羽同様に意気込みにも「初舞台」と書き込み、「薫らしい芯のある力強さを表現していきたい」と語っていた。

江戸城御庭番衆の四乃森蒼紫(しのもり・あおし)役には松下優也、志々雄に忠誠を誓う十本刀最強の剣士・瀬田宗次郎役には天才子役からイケメン俳優へと成長した加藤清史郎がキャストとして発表。初顔合わせながら黒羽の志々雄を演じたセリフに対して、即座に瀬田として回答する息のあったやり取りで盛り上がる一幕も。

四乃森へ想いを寄せる隠密御庭番衆・巻町操(まきまち・みさお)役には鈴木梨央、元・新撰組三番隊長の斎藤一役には章平が起用されたことが発表。続いて志々雄がもっとも信頼を寄せる女性・駒形由美役を仙名彩世が担当することが明らかになると、宝塚歌劇団時代の後輩である綺咲からは「仙名さんが2学年上で組も違ったのですが、いつも優しくて今回ご一緒できて嬉しいです!」とコメントが。

仙名からは駒形を演じるにあたり「華やかに 鮮やかに!!!」と意気込みを書き記すと「(駒形の)生き様は潔くてかっこいいと思うので、それが見ている人に鮮やかに映るように核を持って挑みたいです」と語っていた。

剣心の師にあたる比古清十郎役には、小池とここまで発表されたキャストの中で唯一共演経験がある山口馬木也(まきや)が起用。若手俳優たちが分割で表示されている配信画面に対して「この絵面の中に俺が入るのは勇気がいるぞ!」と照れつつも、小池とはさながら師弟関係のような息のあったやり取りを見せていた。

女性の見た目で異彩を放つ十本刀の一員・本条鎌足(かまたり)役は、「男劇団 青山表参道X」に所属する奥野壮、そして今回の配信の大トリとしてメインキャラクターである相楽左之助役・岐洲匠(きず・たくみ)が発表。岐洲は配信に登場することはなかったが、メッセージを寄せていた。

配役発表が完了し、ずらりと配信画面いっぱいに共演者が並んだ小池は「ちょっとした顔合わせみたいで、これから絆を深めていくきっかけになるなと思いました」と感想を述べると、キャストのキメ顔を撮影できるスクリーンショットタイムに突入。配信ならではのサービスとなった。

今後ミュージカル『るろうに剣心 京都編』公式チャンネルでは、キャスト陣のインタビューや作品の見どころを解説した映像が公開されていくとのこと。公演は11月3日(火)から12月15日(火)までIHIステージアラウンド東京(豊洲)にて行なわれる。