コント日本一決定戦『キングオブコント2020』が26日に放送され、優勝を果たしたジャルジャル後藤淳平福徳秀介が喜びを語った。

2006年から始まった『キングオブコント』は今回で13回目。ジャルジャルは第1回から「優勝するまで出場する」と今大会まで全て参加。今回は1707組が出場したが、ファイナルステージでは最年長コンビとなった。

福徳は「僕らはしつこく出続けて、若手が輝くべき大会に出ていいのか......という不安もありました」と振り返りながらも「諦めず、しつこく挑み続けてよかったと、心の底から思っています」とキングの称号を得たことに安堵した様子。

これまで何度もファーストステージで脱落して「敗者コメントを残すのがキツかった。もう気が狂いそうになるくらい凹むということもあった」という後藤だが、「その悔しい思いとかは吹き飛びました。これがチャンピオンなんやって今まさに実感している最中です」と喜びを明かした。

1stステージ、ファイナルステージともに完勝したジャルジャル。特に1stステージの「野次ワクチン」というネタでは、2位のニューヨークを10点以上突き放して1位突破。

大会用にネタ作りはしないふたり。今回のネタは「野次ワクチン」が昨年末の単独ライブで、2本目の「空き巣タンバリン」がYouTubeで反応の良かったものだ。これまでの大会でネタ選びに何度となく苦心したが、自分たちを信じて選んだ。

福徳は「1本目は単独ライブのお客さん、2本目はYouTubeを観てくれている人の反応を参考にしたので、一緒に戦った気分ですね」とファンとの喜びを分かち合い、さらに「2本目のネタに関しては、NSC時代の恩師と先輩のあべこうじさんに磨いてもらったので、心の底から感謝しています」とその喜びを伝えた。

ファイナルステージの点数発表中は、「意外と冷静で点数を計算していた」と話した後藤だが、優勝決定の瞬間、涙を流した相方・福徳については「うれし涙を流している福徳を見る、これは絶景でしたね」とニヤリ。「高校から一緒で、同じラグビー部で最後の試合で負けても泣かなかった男なので、その福徳が泣くというのは、なかなかのことだと思います」とうれしそうに話した。

13度目で悲願を叶えたジャルジャル。次の目標は壮大だ。

「全国ツアーをして、ジャルジャルに興味がある人に、ネタを見てほしい。とにかくコントをやり続けることが僕の目標です」(福徳)というだけでなく、後藤は「コントの可能性という意味で、海外で公演をするプラス、宇宙の無重力空間でコントをする初の芸人になりたい」と夢を掲げた。